CD

交響曲全集 朝比奈&新日本フィル(3CD)

ブラームス(1833-1897)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
FOCD9206
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

ブラームス:交響曲全集(3CD)
朝比奈&新日本フィル

朝比奈隆晩年の重厚なスタイルが、サントリー・ホールの豊かな響きを得て魅力をさらに増した名演の登場。年代が年代だけに音質も大変良好です。

・交響曲第1番ハ短調 Op.67(2000年9月11日)
・交響曲第2番ニ長調 Op.73(2000年10月4日)
・交響曲第3番ヘ長調 Op.90(2001年2月26日)
・交響曲第4番ホ短調 Op.98(2001年3月19日)
 新日本フィルハーモニー交響楽団
 朝比奈 隆(指揮)
 サントリーホールにおけるライヴ録音(デジタル)

朝比奈 隆 Takashi ASAHINA 指揮者
1908年東京生まれ。京都大学を卒業、在学中よりヴァイオリンをモギレフスキーに、指揮をメッテルに師事した。1939年の新響(現在のN響)を指揮してデビュー、以後上海響、ハルビン響などの指揮者を歴任。1947年、関西交響楽団を創設、常任指揮者となる。1960年には、大阪フィルハーモニー交響楽団と改組し、関西楽壇の中心として、今日に至るまで大阪フィルを育て上げた。豊かな音楽性と深い音楽への情熱、造形的なすばらしい構成力は世界指揮界の最長老として、確固たる地位を築いている。海外での演奏歴も多く、1983年にヘルシンキ市立管弦楽団に客演したのをはじめとして、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ハンブルク北ドイツ放送交響楽団など60余りの客演を行っている。1975年には手兵大阪フィルを率いてヨーロッパ演奏旅行を行い各地で絶賛を博した。国内では、その造詣の深さ、強烈な個性、重厚な指揮ぶりで多くの熱狂的な支持を得ており大阪フィル、新日本フィルをはじめとして、全国各地の主要なオーケストラに客演、精力的に活動している。現在、大阪フィルの音楽総監督、新日本フィルの顧問のほか、日本指揮者協会会長、オペラ団体協議会会長、大阪音楽大学名誉教授などをつとめている。 紫綬褒章、芸術院賞、ドイツ連邦共和国功労勲章大功労十字賞、朝日賞、NHK放送文化賞、毎日芸術賞、ザ・シンフォニーホール・クリスタル賞、勲三等旭日中褒賞、キワニス大阪賞を受賞。 1989年には文化功労者に選ばれ、1994年文化勲章を受章。



私のオススメ
これは録音史上10指、いや5指に入るブラームスではないか。1番は実演で聞いた。ところが、その時は、席が遠かったせいか、あまり感銘を受けず、伊藤恵と競演したピアノ協奏曲1番の熱演のほうが記憶に残った。しかし、こうして録音で聞いてみるとその素晴らしさに圧倒される。実演よりも録音のほうがよかったというのも妙だが、そう感じるのだから仕方ない。私は、1番は、第一楽章の反復が励行されるべきだと思っている。そのほうが、終楽章とのバランスが取れるし、元に戻るときの眦を決するような決然とした響きが、この楽章の聞き所だからだ。展開部からコーダにいたる部分の高揚も単なる繰り返しにおわらず、音楽は一回り大きくならねばならず、反復を省略するとその全てが失われてしまう。その意味で朝比奈の解釈はまさに理想的だ。第二楽章の中間部、オーボエとクラリネットが副主題を奏する部分の弦のさざ波を強めに引かせるのはいつもの朝比奈流で、なかなか効果的だと思う。実演では、この部分で、精力的なジェスチャーで弦を引っ張る朝比奈の姿を見ることが出来た。残りの3曲についても、文句の付け所のない完成度の高さで、音楽はこれまでにもまして白熱している。私は、3番のアンダンテは、出来るなら、なるべく速いテンポをとって欲しいと思っているのだが、朝比奈のこの演奏の場合、7分35秒でなかなか流れがよい。4番も引き締まったフォルムの素晴らしい演奏だ。2番の第一楽章の反復だけは、私はなくても良いが、楽譜に書いてあるものは全て演奏するのが晩年の朝比奈流だから、それは問わない。朝比奈はこの演奏について「フルトヴェングラーのまねをするといろいろ問題があるけど、クレンペラーならよいのではないかと思ってね」と、述べていたように思うが、もちろんそれは朝比奈流の洒落であって、出てきた音楽を聴くと、クレンペラーのまねをしたわけではなく、紛れもない、朝比奈の音楽だ。これは、ワルター・NYP(Sony、チェリビダッケ(DG)などと並んで、我が家の5大ブラ全のひとつである。

投稿者: 七海耀 from 埼玉県さいたま市 (Jan 25th 2005)

内容詳細

2000年9月〜2001年3月にかけて行なわれた朝比奈/新日フィルによるブラームス・チクルスをライヴ収録した全集だ。巨匠最後のブラームスとも言える。まったく弛みのない張りつめた音楽。第4番終楽章の表現は朝比奈渾身のエネルギーを注ぎ込んだ音楽だろう。(長)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
21
★
★
★
★
☆
 
2
★
★
★
☆
☆
 
1
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
久しぶりに聴いてみて、この録音(演奏)の...

投稿日:2013/03/05 (火)

久しぶりに聴いてみて、この録音(演奏)の偉大さを再確認した。一番は、ことによると、後発の都響とのものが上かもしれないが、それは、それだけ都響盤が凄いということ。2番は、これが一番だ。コーダで、棒が曖昧になったのか、オケがやや乱れているが、なんとか持ちこたえている。この全集の白眉は3番だろう。この第一楽章の壮大さは、他の追従を許さない。ブラームスは、弦の内声部に凝っていて、カラヤンなんかだと埋没しちゃうんだけど、朝比奈の場合はそんなことは起こらず、よく聞こえる。しかも、オケのスケールと厚みを犠牲にせずにそれを可能にしているのである。第三楽章や第四楽章のピチカートがこれほど効果的に聞こえてくる演奏も珍しい。4番も素晴らしい。ブラームスは、知・情・意の一致ってのが、誰より大切だけれど、この全集にはそれがある。やや情に傾き加減だった、大阪フィルとの演奏を引き締め、フォルムを堅牢にした結果、音楽に比類ないドライブ感が生まれている。金管がまた黄金の響きである。朝比奈が、在京オケ(特に新日本フィル)と録音したベートーヴェン、そして、このブラームスなど、クレンペラーあたりの流れを汲む、名演奏として、当然世界レベルで聞かれていなければならないはずだが、何がどうしたわけか、聞かれているのはほとんど日本国内に限られている。なんで?これだけのブラームスを聞かせられる指揮者は、もういないはずなのだ。

七海耀 さん | 埼玉県 | 不明

2
★
★
★
★
★
朝比奈翁のブラームスの交響曲全集は、大フ...

投稿日:2012/12/20 (木)

朝比奈翁のブラームスの交響曲全集は、大フィルと2回(79、80年、95年)、新日と2回(90、91年、00、01年)の計4度も録音されており、これが最後のものだ。90年以降の演奏はテンポがかなり遅く、重厚な響きと構成を重視した演奏になっているのは周知のとおりだ。ロマンのうねりは、90年代の2種類(大フィルのものは実際に実演を聴いた)が優っているが、澄み切った寒い青空の下にある葉のすべて落ちた巨木のように、飾り気のない枯淡・達観の演奏もまた印象深い。第4番の演奏があった01年3月から7ヵ月後、翁は名古屋で倒れ12月末に逝去された。間近に迫りつつあった死に思いをはせると、残ったエネルギーで最後の光芒を放ったのかもしれないという感慨を持つ。個人的な好みでは90年か95年盤だが、いずれも現在、CDは廃盤でDVDしかない状態なので、廉価なことも含めて、日本人が誇れる朝比奈翁のブラームスとして長く聴かれていくべきだと思う。願わくば、他の3種類もそれぞれの味わいがあるので、カタログに復活していただきたいと切に願う。

eroicka さん | 不明 | 不明

1
★
★
★
★
☆
日本のオケには色彩感がない等と言われる方...

投稿日:2009/11/13 (金)

日本のオケには色彩感がない等と言われる方が多いが、この演奏から聞こえてくる音からは、「意思」のようなものが感じられる。ブラームスのようなドイツ音楽に関しては、必要不可欠なものだと思うが。

まるか さん | 大阪府 | 不明

1

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

ブラームス(1833-1897)

1833年:北ドイツのハンブルクでヨハネス・ブラームス誕生。 1843年:演奏会にピアニストとして出演。作曲家、ピアニストのマルクスゼンに師事。 1852年:ピアノ・ソナタ第2番が完成。 1853年:ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第3番が完成。 1854年:ピアノ三重奏曲第1番、シューマンの主題による変奏曲が完成。

プロフィール詳細へ

ブラームス(1833-1897)に関連するトピックス

交響曲 に関連する商品情報

おすすめの商品

この商品が登録されてる公開中の欲しい物リスト