SACD 輸入盤

交響曲第4番 ハイティンク&コンセルトヘボウ管弦楽団、シェーファー(ソプラノ)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
RCO07003
組み枚数
:
1
レーベル
:
Rco
:
Europe
フォーマット
:
SACD
その他
:
ライブ盤, ハイブリッド,輸入盤

商品説明

おめでとうマエストロ!
桂冠指揮者ハイティンク
RCOデビュー50周年記念ライヴ
マーラーの第4交響曲

1956年11月7日、まだ27歳の若さだったハイティンクは病気のジュリーニに代わり、初めてRCOの指揮台に立ちました。それから半世紀、夫婦でいえば金婚式を迎えた昨年のちょうど同じ11月7日に、いまや桂冠指揮者となった巨匠が臨んだ特別記念コンサート。RCO Liveにふたたび帰ってきたハイティンクの最新アルバムは、当夜のオール・マーラー・プログラム後半を飾った交響曲第4番です。(前半はラーションとディーン・スミス独唱による「大地の歌」)
 現代屈指のマーラー指揮者として誰しも認めるハイティンク。なかでも第4番については、すでにRCOとは首席指揮者時代(1961−1988)をふくめて3度(67年、82年ライヴ、83年)も録音していることからもわかるように、よほど愛してやまないのでしょう。RCO初のSACDによる第4番は、ハイティンクにとっても、またRCOにとっても両者のトレードマークであるマーラー演奏の真価をあらためて広く世に問うものとなっています。
 首席指揮者ヤンソンスのもと新たな時代を迎えたいまも、ハイティンクが長年の手兵と培った結びつきは健在。しかもなんといっても晴れの舞台、会場の祝賀ムードに包まれる中、当ライヴではいつにもまして黄金に輝くブラスにエレガントで潤いたっぷりの弦の音色を誇る名門の持ち味が光っています。
 そして、天上の世界を描いた第4楽章。ポイントのソプラノにアメリング、ユーイング、アレグザンダーと歴代の名花が彩りを添えてきたところへ、このたび抜擢されたのはいまをときめくシェーファー。可憐な歌声がピッタリで、これはたいへんな魅力。なお、昨年11月に入り当コンビは、この7日の記念演奏会のほか、いずれもシェーファーの独唱で第4番を本拠アムステルダムでは全部で5回取り上げており、さらに9日にフランクフルトのアルテオーパー、10日にはウィーンのムジークフェラインでもそれぞれ演奏しています。
 ハイティンクのマーラーでは、これよりほんの少し前、同じ年の10月に行われた首席指揮者就任ライヴにおけるシカゴ響との第3番(CSOR.901701)も大いに話題を集めていますが、ここ最近の充実ぶりは一瞬たりとも目を離すことの出来ないものといえるでしょう。
 このアルバムはハイブリッド・タイプのSACDなので、通常CDのステレオ音声のほか、SACDのステレオ音声、SACDのマルチチャンネル音声(5.0)という3つの音声が収録されています。
 直接音の切れ味、楽器の音の細密な描写を味わうのであれば2チャンネル・ステレオが、ホールに響く全体の雰囲気を味わうにはマルチチャンネルが適しているとよくいわれますが、それらを聴き較べて楽しむのもハイブリッドSACDならではの楽しみと言えるでしょう。

マーラー:交響曲第4番ト長調
 クリスティーネ・シェーファー(S)
 ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
 ベルナルド・ハイティンク(指)
 録音:2006年11月7日、アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)

=ハイティンクのマーラー第4番 演奏時間比較=
[RCO/2006]
T.16'38+U.8'57+V.20'01+W.9'37=55'14
[BPO/1992]
T.17'30+U.9'17+V.21'54+W.9'35=57'36
[RCO/1983]
T.16'57+U.8'52+V.20'21+W.9'09=54'39
[RCO/1982]
T.16'45+U.9'02+V.21'15+W.9'35=56'37
[RCO/1967]
T.16'27+U.8'37+V.19'34+W.8'48=52'46

収録曲   

  • 01. Mahler: Symphony No. 4: T. Bedachtig. Nicht Eilen 16:38
  • 02. U. In Gemachlicher Bewegung. Ohne Hast 08:57
  • 03. V. Ruhevoll 20:01
  • 04. W. Sehr Behaglich 09:37

総合評価

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ハイティンクはこの曲に愛着があるのでしょ...

投稿日:2021/03/14 (日)

ハイティンクはこの曲に愛着があるのでしょう。何度も録ってますよね。さてこの RCO との演奏ですがハイティンクの美感と RCO の美音が相まって、柔らかく美しい響きです。 LIVE SACD いうこともあり、オケが間近にいるようで音のテクスチャーがうんと伝わってきます。ハイティンクの表現はちょっと綺麗すぎるくらいで、最終楽章まで美しく美しくいってしまいます。影や歪みがあまりに無さすぎる気がするのは贅沢ですかね。この演奏会はハイティンクとコンセルトヘボウの50周年の記念演奏会とのこと。祝祭の雰囲気が影響するなんてこともあるのでしょうかね。4楽章のシェーファーも美しい歌唱ですが、私としては声質が合っていないような感じがしました。BPO の時のマクネアーは良かったですし、アバド / ウィーン のシュターデも素晴らしいです。歌手の声質と演奏表現の相性は重要ですね。ハイティンクらしい安定感のある美しい演奏でした。美しさでは一番かも知れません。皆さんも聴いてみて下さい。

rela-cla88 さん | 愛知県 | 不明

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●マーラーは存命中からRCOとは関係が深...

投稿日:2015/08/26 (水)

●マーラーは存命中からRCOとは関係が深かったようですが、このハイティンク/RCOの演奏は本当に素晴らしいです。あまりユダヤ臭さを感じさせないスマートさも気に入っていますし、RCOの歴史(マーラー自身が指揮した時の注記が入った楽譜の存在?)も効いているのでしょうか。 <但し、終楽章のソプラノ歌手には少々不満があります。声質に「明るい延びやかさ」が不足している感じです> ●そして、録音です。RCOのライブ録音(SACD・5chマルチ)シリーズは優秀録音が多くかなり集めていますが、この盤の録音は最高水準です。 Dレンジは広大ですが、DSD録音の良さが発揮されてか、ごく自然に(生演奏を聴く感じで)音の大伽藍が現出します。 また、Vnなどソロ楽器の集音レベルも生演奏を聴く感じに近く、不自然に大きな音にならないことに感心しました。 オーディオファンの方には、マルチ嫌いが多いようですが、リアスピーカやアンプ等を適切なバランスで設置した装置であれば、このSACDマルチは、あたかも音響が優れたホールの最上席(例えば、2F正面最前列)で聴くような再生が可能です。 この圧倒的な臨場感は、どんなに高額・高級な装置でも2chステレオでは実現できないと思います。

シェルティーのパパ さん | 東京都 | 不明

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ま、みなさまのおっしゃることはその通り。...

投稿日:2013/09/25 (水)

ま、みなさまのおっしゃることはその通り。個人的には、とにかく美しいオーケストラ演奏が極上の録音で聴けたことに何よりも喜びを感じ、満足したといふところです。この曲は確かに毒も皮肉もありまして、平和なムード一辺倒じゃないし、「腹に一物」というところがあるんですけど、でもこうして丹念に磨き上げられた場合に至福の美を味わえるのも事実。よいと思います。録音も最高。「美演」として賞賛申し上げたく存じます。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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