ウンベルト・エーコ

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バウドリーノ 上

ウンベルト・エーコ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000244275
ISBN 10 : 4000244272
フォーマット
出版社
発行年月
2010年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
360

内容詳細

時は十字軍の時代。神聖ローマ皇帝フリードリヒの養子となった農民の子、バウドリーノが語りだす数奇な生涯とは…。遊び心たっぷりに、史実とフィクションを織りまぜながら紡ぎ出す破天荒なピカレスク・ロマン。

【著者紹介】
ウンベルト・エーコ : 1932年、北イタリアのアレッサンドリアに生まれる。世界的な記号論学者にしてヨーロッパを代表する知識人。評論・創作に幅広く活躍する

堤康徳 : 1958年生まれ。イタリア文学研究者。東京外国語大学大学院修士課程修了。慶応義塾大学、上智大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • のっち♬ さん

    北イタリアの貧農に生まれ、ローマ皇帝の養子になったバウドリーノの嘘に捧げた生涯。粗野な郷土の言葉から格調高い王宮の言葉まで彼の語りは劇的に変化する。違和感のなさは率直な物言いや豊かな機知を発揮する人物像の安定感によるもの。留学先パリで出来た仲間たちも個性派揃い、司祭ヨハネの手紙をめぐる執拗な饒舌議論は疲労すら覚える。また、新しい町の誕生は12世紀の不安定で困難な世情を物語っている。次々と宗教の欺瞞を暴きだす主人公の才知を働かせた立ち回りはピカレスク小説の醍醐味。「何を言おうが、私が言えばそれが真実となる」

  • えか さん

    皇帝フリードリヒに気に入られ、農民ながら彼の養子となり、皇帝の歴史の暗躍者となるバウドリーノ。皇帝は実在の人物である。バウドリーノは虚構の人物である。つまりこの小説はこの二つの世界のあわいを愉しむ話である。とはいえ史実に基づけば当然つまらなくなる。かといってフィクションを膨らませすぎるとある問題が生じる。その場合、何故そんな愉快な人物が歴史に残っていないのか?という疑問への説明である。話を面白くさせる行為がここでは自らの首をしめかねないのだ。これはエーコのそんなアクロバティックな創作を愉しむ作品である。

  • 三柴ゆよし さん

    赤髭王フリードリヒの養子となって、学際都市パリで放蕩生活を送り、長じてからは皇帝の懐刀として活躍、彼のために司祭ヨハネ(プレスター・ジョン)の手紙をでっちあげたという稀代のほら吹き名人バウドリーノが語る大冒険譚。周囲を巻き込むバウドリーノの嘘は、ただでさえ混沌とした中世のキリスト教世界をも呑みこんで、とどまるところを知らない。それどころか彼の語る物語自体がどこまでマジなのか、判断のつけようがないわけだから、読者としては、彼の饒舌にひたすら耳を傾けるしかない。本当に楽しいお話とはこういうものだ。下巻に続く。

  • ロッキーのパパ さん

    ようやく上巻を読み終えた。冒険活劇風の内容だけどウンベルト・エーコらしく仕掛けはいっぱいありそう。でも、ストーリーを拾うのにいっぱいで、深読みする余裕はない(^_^;引き続き、下巻に取りかかる。

  • ネムル さん

    ひたすら面白い。やめられない、止まらない。ジャガイモ不作、ポテチ品薄の今こそ『バウドリーノ』を!

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