エドガー・アラン・ポー

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E・A・ポー ・ポーポケットマスターピース09 集英社文庫

エドガー・アラン・ポー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087610420
ISBN 10 : 408761042X
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
827p;16

内容詳細

すべての原点にポーがいる。
代表的ゴシックホラー、美しく構築された名詩、史上初の推理小説や暗号小説、SF作家たちに影響を与えた海洋冒険長編。あらゆる文学を進化させたポーの世界とは? 小説家・桜庭一樹による翻案2作も加えた、唯一無二のポー集全20編。 (解説/鴻巣友季子)


鴻巣友季子 桜庭一樹=編
編集協力=池末陽子


【収録内容】
大鴉
アナベル・リイ
黄金郷
モルグ街の殺人
マリー・ロジェの謎
盗まれた手紙
黄金虫
お前が犯人だ!(翻案)
メルツェルさんのチェス人形(翻案)
アッシャー家の崩壊
黒猫
早まった埋葬
ウィリアム・ウィルソン

アモンティリャードの酒樽
告げ口心臓

鐘楼の悪魔
鋸山奇譚
燈台
アーサー・ゴードン・ピムの冒険
解説 鴻巣友季子
作品解題 池末陽子
E・A・ポー著作目録
E・A・ポー主要文献案内
E・A・ポー年譜


著者について
ポー,エドガー・アラン
1809.1.19-1849.10.7。アメリカ合衆国の小説家。マサチューセッツ州ボストンに生まれる。生まれて間もなく父が失踪、母が病死したため、養父母とともに6歳で渡英、11歳で帰米。ヴァージニア大学中退、陸軍士官学校放校の後、各紙誌に詩と小説を投稿、『壜の中の手記』が懸賞に当選。以後、雑誌編集の仕事の傍ら、ゴシック小説の金字塔「アッシャー家の崩壊」や推理小説の原点「モルグ街の殺人」などを執筆。36歳で発表した詩「大鴉」が好評を博すが、晩年は妻の病気、経済状況や健康の悪化などで苦しみ、後世に様々な憶測を呼び起こす謎の死を遂げる。SF、ミステリ、ゴシック、ホラーの分野での現代作家への影響は計り知れない。

鴻巣友季子(こうのす・ゆきこ)
東京都生まれ。翻訳家。お茶の水女子大学英文科大学院修了。著者に、『明治大正翻訳ワンダーランド』『全身翻訳家』『孕むことば』『カーヴの隅の本棚』『熟成する物語たち』『翻訳教室』『本の森 翻訳の泉』ほか。訳書に、トマス・H・クック『緋色の記憶』、J・M・クッツェー『恥辱』『遅い男』、マーガレット・アトウッド『昏き目の暗殺者』『ペネロピアド』、エミリー・ブロンテ『嵐が丘』、ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』ほか。


桜庭一樹(さくらば・かずき)
1999 年に「夜空に、満天の星」(『AD2015 隔離都市ロンリネス・ガーディアン』と改題)で第1回ファミ通エンタテインメント大賞に佳作入選。〈GOSICK〉シリーズ、『推定少女』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』などが高く評価され、注目を集める。2007 年『赤朽葉家の伝説』で第60 回日本推理作家協会賞、08 年『私の男』で第138 回直木賞を受賞。近著に『ファミリーポートレイト』『製鉄天使』『道徳という名の少年』『伏 贋作・里見八犬伝』『ばらばら死体の夜』『ほんとうの花を見せにきた』『このたびはとんだことで 桜庭一樹奇譚集』などがある。


池末陽子(いけすえ・ようこ)
1970 年山口県宇部市生まれ。広島大学大学院社会科学研究科(国際関係論専攻)博士課程前期修了。金沢大学大学院法務研究科(法務専攻)博士号取得。専門はアメリカ文学/文化研究。現在、京都市立芸術大学音楽学部、他、兼任講師。共著書に『悪魔とハープ─エドガー・アラン・ポーと十九世紀アメリカ』『エドガー・アラン・ポーの世紀』『ホーソーンの文学的遺産─ロマンスと歴史の変貌』など。


(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


【著者紹介】
鴻巣友季子 : 東京都生まれ。翻訳家。お茶の水女子大学英文科大学院修了。柳瀬尚紀に師事し、1987年から翻訳を始める

桜庭一樹 : 1999年に「夜空に、満天の星」(『AD2015隔離都市ロンリネス・ガーディアン』と改題)で第1回ファミ通エンタテインメント大賞に佳作入選。2007年『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞、08年『私の男』で第138回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    面白かったです。ポーの名作の数々に触れることができました。数々の優れた短編からはセンセーショナルな雰囲気を感じます。ゴシック、怪奇小説、ホラー、探偵小説などあらゆるジャンルで構成されており、ポーの多彩なコンテンポラリー文学として今読むべき作品が多いように思いました。後の作家たちに多大な影響を与えただけに、今読んでも魅力がありますね。全作品、抄訳でなく全文であるのも嬉しいところです。

  • ころこ さん

    『アーサー・ゴードン・ピムの冒険』創元推理文庫の第2巻で入手可能ですが、本書では巽孝之の新訳で読めます。メルヴィル『白鯨』や大岡昇平『野火』など意外な作品と影響関係があり、さらに「100分De名著」では巽の解説によって詳しく論じられています。冒険譚ですが、ポーらしく閉じ込め、殺し合い、飢餓、暴風、大波、浸水、人肉喰、寒さなど人間があらゆる恐怖を体験することが冒険なのだと読めます。

  • おにく さん

    定評のある翻訳と、新訳を含めたポーの作品集。ポーの文章は古風で趣があり、自分は結構好きなのですが、古い文章で読みにくいと感じる人には、新訳がいい足掛かりになるといいですね。"近代推理小説"の始祖と言われる"モルグ街の殺人事件"がおすすめです。

  • きゃれら さん

    子供の頃ジュブナイルで読んだ黒猫の印象が強烈に残っているポー。こうしてまとめて読むと、後世の様々なエンタテイメントのみならず、文学作品へ影響を与えていることを改めて感じる。解説で鴻巣さんが述べている「先取りの剽窃」は、ほんとにそうだと思った。ドイルがホームズ物の最初期にポーを手厳しく批判しているのは、影響を逃れることが不可能だという自覚があったからだろう。まったく知らなかった唯一の長編「アーサー・ゴードン・ピムの冒険」まで載ってるこの作品集は、怖い話が好きならいつでも再読できるよう一冊家に置いておくべき。

  • 緋莢 さん

    2022年2月放送の「100分 de 名著 エドガー・アラン・ポースペシャル」で知って興味を惹かれて購入した本。小説(4ページしかない未完の作品『燈台』なんかもあります)だけでなく、詩も収録されています。また、「お前が犯人だ!」、「メルツェルさんのチェス人形」は桜庭一樹による翻案です。史上初の推理小説と言われる「モルグ街の殺人」は真相を知っていましたが、読むのは初めて。でも、これはなぁ…あるホラーでお馴染みの要素が入った作品を、それをもってリアリティが無いと書いている感想を見かけましたが (続く

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