エンニオ・モリコーネ

エンニオ・モリコーネ プロフィール

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エンニオ・モリコーネ

1928年11月10日、イタリア、ローマに生まれる。トランペット奏者として音楽団員で活動している父の影響もあってか、モリコーネは17歳の時サンタ・チェチリア音楽院で学ぶ傍ら、父のピンチヒッターとしてトランペット奏者として演奏してしていた。大学は首席で卒業、在学中に学んだ作曲や指揮法などを糧に作曲活動を続けていった。1956年に首席で卒業してまもなく結婚。その後、1959年から映画音楽に関わるようになる。その後も、『アンタッチャブル』で見事ハリウッドへも進出。現在も現役で活躍し、『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』など90年代に入ってからも世界中を感動させる素晴らしいメロディーをつくりあげている。ジェリー・ゴールドスミスと殆ど同年輩でしたが、片やハリウッドという巨大なバックグラウンドがあったものの、モリコーネは勢いが衰えつつあったイタリア映画界で活躍。モリコーネに対する当時の評価は世界的に見ればゴールドスミスとは比較できない程でしたが、モリコーネの作品は時代を超えて世界中で高い評価を得ました。エンニオ・モリコーネと言えば、勿論「ウェスタン」なのですが、それだけでなく、とても音楽性に富んだ楽曲を作り、スキャットを多用した’モリコーネ・サウンド’を確立させた素晴らしい作曲家です。そんなモリコーネの膨大なディスコグラフィーから、入手できる作品を中心に年代ごとに掲載してゆきます。

『1960年代
デビュー作は1961年の『Il Federale』。その翌年から次第に作曲依頼がくるようになり『狂ったバカンス『、『太陽の下の18才』・・・と、カトリーヌ・スパーク人気が絶大だった頃のスパーク主演の2作品を手掛け、1964年、セルジオ・レネーネ監督の『荒野の用心棒『で世界的ヒットを成し遂げました。この大ヒットにより、50年代末からのカロニ・ウェスタン・ブームが加速し、映画の音楽依頼が殺到します。『続・荒野の1ドル銀貨』、『続・夕陽のガンマン』、『復讐のガンマン』と次々にヒットを飛ばし、そのほかにも日本公開されていない、作品などを多数手掛け、その数知れず、とまでの膨大な作品を残しています。
また作曲家というだけでなく、アレンジャーとしての才能も発揮。1960年代当時には、ジャンニ・モランディやジーノ・パオーリらのイタリアの歌謡曲のアレンジャーとしても高く評価されました。ちなみに1960年代だけで、500曲以上ものアレンジをしています。モリコーネ自身は「アレンジャーとしての名前は秘密にしておきたかった。作曲家として有名になりたかったから。」と、1995年のBBCが放送した番組でも語っていたそうです。
モリコーネの名を一躍世界に轟かせた『荒野の用心棒』は、『ペイネ愛の世界旅行『でもモリコーネと製作に関わっていたアレッサンドロ・アレッサンドローニが参加していますが、このきっかけを作ったのがモリコーネと言われています。アレッサンドローニの美しいホイッスル・ソングが脚光を浴び、アレッサンドローニ率いるコーラス・グループ『イ・カントーリ・モデルニ』の活躍が見られるようになります。
この『イ・カントーリ・モデルニ『は、モリコーネ作品には欠かせないスキャットの女王、エッダ・デルオルソ(デッオルソ、デルロッソ)が在籍していたグループとして御存知の方も多いでしょう。エッダの歌声と軽妙で、そしてちょっぴりエロティックなモリコーネのサウンドが見事に絡み、「モリコーネ=エッダ」は60年代のイタリア映画を象徴する存在を確立していったのです。
1960年代のモリコーネの代表作は、『狂ったバカンス』や『太陽の下の18才』、そしてセルジオ・レネーネ監督の『荒野の用心棒『やボロニーニ監督の『哀しみの伯爵夫人』や『彼女と彼』、そしてパゾリーニ監督とのコラボレイト作品などがモリコーネ・ファンからも人気のある作品でしょう。『テオレマ』や『ゼロの世代』などもCDで聴きたいものです

『1970年代
このころは、60年代の’マカロニ・ウェスタンのモリコーネ’というだけだった強いイメージを打ち破り、ホラーの鬼才ダリオ・アルジェント監督とのコラボレイト作『歓びの毒牙』を手掛けて以来、『エクソシスト2』などホラー映画から、佳作『Mr.レディ Mr.マダム『などのコメディ・タッチなものまで手掛け、職人振りを発揮しています。1978年の『天国の日々』で、火事のシーンで流れた曲が『続・夕陽のガンマン』の砂漠テーマに少し似ているようです。71年の『華麗なる大泥棒』と74年の"恐怖に襲われた街『の2作品をカップリングしたCDがリリースされていますが、この2作品で聴けるミレイユ・マチューの歌声も特筆しておきたい部分です。また、70年代前半までは、モリコーネの親友ブルーノ・ニコライが指揮をとっており、ニコライと決別するまでは、かなりの膨大な作品を手掛けていたのです。

『1980年代
80年代は、ハリウッドに進出しはじめた年代で、『遊星からの物体X『、『アンタッチャブル』や、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』、そして『ニュー・シネマ・パラダイス』など、ヨーロッパ映画の枠を超え、世界中で大ヒットした映画のスコアを手掛けています。

『1990〜2000年代
90年代も、これまでと変わらず、コンスタントに製作、『ロリータ』などの傑作も生まれましたが、これといったヒット作品は少なくなってきました。ですが、89年の『ニュー・シネマ・パラダイス』の素晴らしいスコア、さらに映画自体も大ヒットしたことで、映画音楽の作曲家としての位置付けを確立、過去にリリースされていた名盤が続々とCD化されました。中でも『盗みのプロ部隊』や、『ある夕食のテーブル『、そして、10枚組の限定ボックス・セット『エンニオ・モリコーネ・クロニクル』など、ファンには嬉しいCD化が多くありました。そして、特筆しておかなければならないのが、『海の上のピアニスト』。『ニュー・シネマ・パラダイス』以来の空前の大ヒットを遂げ、HMVサウンドトラック・チャートで、何ヶ月にも渡り1位をマーク。スコアよりもオムニバス形式のサウンドトラックが人気の高い今、スコア盤が、これだけのヒットを成し遂げたのは、近年稀です。モリコーネの美しいメロディーが、人の心を捉えたのは紛れもない事実なのです。また、90年代からのサバービア・ムーヴメントが起こり、渋谷系などと呼ばれる、’お洒落なサウンド’としても、モリコーネの楽曲が脚光を浴びました。60年代のイタリア映画音楽などからコンパイルした、コンピレーションも人気となり、その勢いは、今だ続きそうな気配です。60年代から2000年まで、人々を感動させる音楽を造るモリコーネ。彼の存在は、映画音楽の歴史上、欠かせない素晴らしい作曲家です。先ごろリリースされたベスト盤 『リトラット・ドゥ・オートレ』にはスキャットをフィーチャーした最高傑作ばかりが収録されています。
これまでにCD化されていない日本未公開映画を含むスコアも、まだまだ沢山。今後のCD化を願うばかりです。
膨大な作品を残しているため、このページで紹介しきれず、触れていない作品もあります。 そして2003年、NHK大河ドラマ『武蔵-MUSASHI』の音楽を外国人としてはじめて担当することになり注目を集めています。本年はモリコーネ作品が再び注目され、ベスト盤をはじめ関連作品がリリースされています。中でも人気は、 モリコーネの人気シリーズ3枚に、スペシャルCDが付いた豪華BOX(初回生産限定〉『Ennio Morricone Box』、日本で話題になった曲のみ集めた日本むけベスト・オブ・ベスト・コンピレーション『New Cinema Paradise - The Most Beautiful Melody 』、ジャズのピアノ・トリオでモリコーネ作品集『Waltz For A Future Movie - Play Morricone 2 』です。また最新ベストは、EMI、Virgin等の音源を収録し、モリコーネの代表作を網羅した『Best Of 』が5月21日にリリース予定です。 この機会に、世界中の人々の心に残る感動的なメロディーを紡ぎ続ける映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネ作品に触れてみてはいかがでしょう。

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