鮮やかによみがえった幻のバロック・オペラ
ヤーコプス2000年録音の名盤が復活です。演目は、ドイツ・バロック期の作曲家ラインハルト・カイザーの『クロイソス』。17、18世紀のオペラはドイツでもイタリア語で書かれるのが原則でしたが、1678年から1738年の間に栄えたハンブルク派のオペラは、ドイツ語による市民的な音楽劇といえる存在でした。なかでもこの作品はカイザーの最高傑作とされています。裕福なリディア王クロイソスがペルシャ王ツィールスに打ち負かされるまでを筋をしていますが、盛りだくさんのエピソードを含み、聴きごたえ満点。ヤーコプスは1992年からベルリン国立歌劇場の芸術顧問を務め、バロック・オペラの名作〜カヴァッリの『カリスト』、スカルラッティの『グリゼルダ』、テレマンの『オルフォイス』など〜を上演しました。これによりベルリンは古楽演奏の一大中心地となり、ヨーロッパ全域におけるバロック・オペラの再生に大きな影響を与えました。(輸入元情報)
【収録情報】
● カイザー:歌劇『クロイソス』全曲
エルミーラ(メディアの女王):ドロテア・レシュマン(ソプラノ)
アティス(クロイソスの息子):ヴェルナー・ギューラ(テノール)
クロイソス(リディアの王):ローマン・トレーケル(バリトン)
オルサネス(リディアの貴族):クラウス・ヘーガー(バス)
ツィールス(ペルシャの王):ヨハネス・マンノフ(バリトン)
エリアテス(リディアの貴族):マルクス・シェーファー(テノール)
クレリダ(リディアの女王):サロメ・アレル(ソプラノ)
ソロン(ギリシャの哲人):ユン・クヮンチュル(バス)
ハリマクス(アティスの腹心):グラハム・バシー(カウンターテナー)
トリゲスタ(エルミーラの乳母):ブリギッテ・アイゼンフェルト(アルト)
エルツィウス(アティスの下僕):クルト・アツェスベイガー(テノール)
ネリルス(アティスの小姓):ヨハンナ・ストイコヴィチ(ソプラノ)
隊長:イェルク・ゴットシック(バリトン)
RIAS室内合唱団
ハノーファー少年合唱団のメンバー
ベルリン古楽アカデミー
ルネ・ヤーコプス(指揮)
録音時期:2000年3月
録音場所:ベルリン、テルデックス・スタジオ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)