コッペル:室内楽作品集
アナス・コッペル(コペル)は1947年、20世紀のデンマーク音楽を代表する音楽家のひとり、ヘアマン・D・コッペルの子として生まれました。1960年代以降、作曲家とミュージシャンとしてさまざまな方法で音楽創造に挑み、1967年にロックグループ「Savage Rose」を共同で創設しました。ジャズ、ロック、バルカン音楽から、室内楽、バレエ音楽、映画音楽と、幅広いジャンルを手がけ、思いつくかぎりの楽器のための協奏曲をとっても40を越す作品を書いています。1990年代からは自身の楽器「ハモンド・B3・オルガン」による即興音楽と並行して、伝統的な形式による作曲に力を注いでいます。
本アルバムは、コッペルの古典的スタイルの室内楽作品を集成。『弦楽四重奏曲第4番』は2016年のヘリオス劇場の再開に際しフォボー音楽協会から委嘱を受けて作曲され、10月30日、ナイチンゲール弦楽四重奏団がフォボーで初演しています。『マンドリンと弦楽四重奏のための協奏曲』はアラン・シュリンの委嘱作です。シュリンに献呈され、2016年10月25日、彼がホルベク・アンサンブルと共演して初演しました。このアルバムのアロン・サリエル[1986-]はイスラエルのプレーヤー。アイリス弦楽四重奏団はポーランドのアンサンブルです。『三重奏曲』 は、モーツァルトの『ケーゲルシュタット三重奏曲』と同じヴィオラ、変ロ管クラリネットとピアノのための作品です。モーツァルトの曲にちなむ名前をつけたデンマークの「ケーゲルシュタット三重奏団」の委嘱で作曲され、2020年2月27日、フレゼリクスベアのソールビェア教会で初演されました。(輸入元情報)
【収録情報】
アナス・コッペル:
● 弦楽四重奏曲第4番 (2016)
ナイチンゲール弦楽四重奏団
● マンドリンと弦楽四重奏のための協奏曲 (2016)
アロン・サリエル(マンドリン)、アイリス弦楽四重奏団
● ヴィオラ、クラリネットとピアノのための三重奏曲 (2019-2020)
ケーゲルシュタット三重奏団
セーアン=フィリプ・ブリクス・ハンセン(クラリネット)
マリーエ・ルイーセ・ブロホルト・イェンセン(ヴィオラ)
シャロテ・タニング(ピアノ)
録音時期:2022年
録音場所:コペンハーゲン
録音方式:ステレオ(デジタル)