William Shakespeare / Kazuko Matsuoka

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シェイクスピア全集 6

William Shakespeare / Kazuko Matsuoka

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480033062
ISBN 10 : 4480033068
Format
Books
Publisher
Release Date
September/1998
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    読んでいる最中に、ウルフの「オーランド」の冒頭が浮かんできた。エリザベス女王が手を洗うための薔薇水をオーランドが差し出す場面が。解説を読んで納得。1601年1月6日にイタリアからオーシーノという若い公爵がエリザベス女王の宮廷に招かれ、女王は彼を歓待したと。1月6日は顕現日(エピファニー)、いわゆるクリスマスから数えて十二夜、このタイトルだ。1602年にこの作品は上映されたが、これはシェイクスピアが女王のために書かれたとも言われてるらしい。なるほど。そして、これは「ベルサイユのばら」でもあるわね。オスカル!

  • クプクプ

    十二夜とはクリスマスから12番目の1月6日の夜のことだそうです。文中に出てくる「言葉というのは、うまいことを言っても、相手に力を利用されて返されてしまう」という表現は当たっていると感じました。ラストもよかったです。解説によると、この作品の登場人物はすべて独身だそうです。また、この「十二夜」はシェイクスピア作品の中では落ち着いて良い作品だと思いました。

  • KAZOO

    シェイクスピアの代表的喜劇です。主要出演者はすべて独身で、みな片思いのような感じで劇は進みます。最後はまあ収まるところに収まりハッピーエンドにはなるのですが、少しほろ苦さも感じさせてくれます。このセリフのやり取りを読んでいると、結構男女間の機微のようなものも感じられて若い人には勉強になるのでは、という感想を持ちました。

  • syaori

    船の難破で双子の兄とはぐれたヴァイオラが、性別と素性を隠して上陸地の公爵に仕えるところから始まります。彼女は公爵を愛してしまいますが、公爵は伯爵家のオリヴィアに夢中で、そのオリヴィアは小姓姿のヴァイオラに恋をする。この複雑な三角関係に、伯爵家の面々の悪ふざけが絡まって物語が進みます。伯爵家の面々の軽口は地口のような言葉遊びが一杯で、原文ならもっと弾むような会話が楽しめるだろうなともどかしかったのですが、もつれた糸が双子の対面でするりと解ける、鮮やかで晴れやかな大団円には私も「拍手の雨」でした。ヘイ、ホウ!

  • Miyoshi Hirotaka

    『スクールランブル』という漫画がある。高校生の片思いの連鎖を丹念に描いたラブコメ。ちょっとした勘違いと勝手な思い込みから片思いがメビウスの帯のように終わることなく続くのが笑える。この元祖ともいえるのが17世紀に書かれた『十二夜』。『ロミオとジュリエット』が次々と死人を出す肉食系恋愛とするならこちらは草食系。船の遭難で生き別れになった兄と妹が、片思いの連鎖に組み込まれる。十二夜とはクリスマス最後のお祝いの日。わが国でいえば十六夜の盆踊りのようなもの。めでたい日にはそれに相応しい楽しい劇が書かれていたのだ。

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