William Shakespeare / Kazuko Matsuoka

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シェイクスピア全集 12

William Shakespeare / Kazuko Matsuoka

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480033123
ISBN 10 : 4480033122
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2004
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ローマ将軍タイタス・アンドロニカスは、捕虜であるゴート人の女王タモーラの長男王子を殺して、戦死したわが子たちの霊廟への生贄とする。これを怨んだ残る王子二人は、一転ローマ皇帝妃となったタモーラの狡猾なムーア人情夫、エアロンと共謀。タイタスの娘ラヴィニアを襲って凌辱し、なんとその舌と両手を切断してしまう。怒り狂うタイタス…―血で血を洗う復讐の凄惨な応酬。その結末は!?シェイクスピア初期の衝撃作。

【著者紹介】
W.シェイクスピア : 1564‐1616。イギリスの劇作家・詩人。悲劇喜劇史劇をふくむ36編の脚本と154編からなる14行詩(ソネット)を書いた。その作品の言語的豊かさ、演劇的世界観・人間像は現代においてもなお、魅力を放ち続けている

松岡和子 : 1942年、旧満州新京生まれ。東京女子大学英文科卒業。東京大学大学院修士課程修了。翻訳家・演劇評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ケイ

    ギリシャ悲劇も凄まじいが、ローマが舞台のこの悲劇も劣らない。リズムがあるぶん、さらに残酷さがクレッシェンド。ひっきりなしの残忍な行為がおぞましく、想像力をかき立てるゆえに、読み続けるのがつらくなる。詳しい解説はあるが、読んだものがそれぞれに受けとめよう。まともに読むのが耐えられない。だが、考えてみれば、アメリカ映画で復讐に立ち上がる男たち、こんな目にあわされているからこその展開で、ローマでもエリザベス朝でも、現代でも、酷い展開は常にあるということか。

  • KAZOO

    シェイクスピアの初期の悲劇でかなり残虐なお芝居です。ローマ時代ということなのですが、シェイクスピアの生きた時代の誰かを模しているのかもしれません。かなり残虐なお芝居ですが言葉で読んでみるとそんなには感じないということです。もっとひどい作品もあると思いますが。

  • やいっち

    本作は、シェイクスピアの初期作品とか。長いとは言えないシェイクスピアの30歳前に書いたもの。残虐さが際立つのは年齢のせいなのか。物語として分かりやすい。登場人物の誰にしても、直情径行なので、性格が分かりやすい。その分、深みに欠ける気がする。それでも、楽しめたのは、我輩にも同じ性癖が潜んでいるからか。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    PSYCHO-PASSと皆川博子さんの『海賊女王』に登場してきたので再読。この戯曲が公演された当時、シェイクスピアはbutcher(意味は肉屋、虐殺者)と評されたという。再読するとタイタスの家名の名誉ばかりを求めて周囲を顧みない高慢さやタモーラの息子の獣性が目に余ります。愚かな父親の復讐のために生き永らえさせられ、殺されたラヴィニアも哀れ。しかし、懇願したにも関わらず、息子を惨殺させられてラヴィニアの代わりに敵国の王に嫁ぐしかなかったタモーラの屈辱と憤りには何処かしら共感します。

  • syaori

    悲劇。詩的な言葉に乗ってローマの将軍、皇帝、ゴートの女王の三つ巴による凄惨なスペクタクルが展開します。彼らは正義を叫ぶ。しかしローマの英雄タイタスもゴート側から見れば残忍な征服者で、女王タモーラの同じ親としての子の助命を願う嘆願を退けた冷酷な男。そのタモーラもタイタスの娘の同じ女としての嘆願を退ける。そんな彼らが正義は我にありと酸鼻を極める復讐を繰り広げるこの劇からは、絶対的な正義など存在しないのにそれを誇って争う人の愚かしさを笑う作者の目が透けるよう。イロニーに満ちたシェイクスピアの宇宙を堪能しました。

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