シッダールタ・ムカージー

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病の皇帝「がん」に挑む ― 人類4000年の苦闘 上

シッダールタ・ムカージー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784152093950
ISBN 10 : 4152093951
フォーマット
出版社
発行年月
2013年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
418p;20

内容詳細

病巣の切除、X線による放射線療法、抗がん剤による化学療法……不治の病から治療可能な病へといたる「がん」との壮大な闘いの歴史を描きだすピュリッツァー賞受賞作。


ピュリッツァー賞
ガーディアン賞
PEN/E・O・ウィルソン賞受賞!
《ニューヨーク・タイムズ》ベストブック
《タイム》オールタイム・ベスト・ノンフィクション選出!


仲野徹氏(大阪大学大学院教授)絶賛!
「読み始めてあまりの面白さに驚嘆した。数多くのエピソードが、一本の大樹のようにみごとにまとめられ、ミステリーを読むかのように一気に読み終えることができる。(本書解説より)」


ムカジーの手にかかれば、科学は単にわかりやすいだけでなく、スリルに満ちたものへと変わる……読みはじめたら止まらない、高揚感に包まれた鮮やかな物語。 ――《オプラ・マガジン》


綿密な調査によってがんの歴史の全貌を浮き彫りにする物語……苦労に満ちた研究の軌跡を、ミステリ小説のような緊迫感とともに描き出すムカジーに筆力にはただただ驚かされる。――《ボストン・グローブ》紙


歴史上最もすばらしい医学の本のひとつである。――《ニューヨーク・タイムズ》紙


地球全体で、年間700万以上の人命を奪うがん。紀元前の昔から現代まで、人間を苦しめてきた「病の皇帝」の真の姿を、患者、医師の苦闘の歴史をとおして迫真の筆致で明らかにするノンフィクション。


古代エジプトのパピルスにイムホテプはこう記した「この病の治療法はない」。この病を「カルキノス」と呼んだ医聖ヒポクラテスもまた「がんは治療しないほうがよい。そのほうがより長く生きるから」と述べている。人類は4000年にわたって、この怖るべき病気と闘い続けてきた。
外科手術による病巣の切除、X線による放射線療法、抗がん剤と骨髄移植を組み合わせた超大量化学療法、さらに「がんに対する魔法の弾丸」になると期待される分子標的療法……
不治の病から治癒可能な病へといたるその治療の歴史と、「がん」をめぐる患者、医師、研究者たちの人間ドラマを見事に描きだした「病の皇帝」がんの伝記。


2013/08/23 発売予定


著者について
シッダールタ・ムカジー Siddhartha Mukherjee
腫瘍内科医で、がん研究者。現在はコロンビア大学医学部准教授、およびコロンビア大学メディカル・センターの指導医を務める。
1970年、インドのニューデリーの生まれ。デリーの高校を卒業後、スタンフォード大学で生物学を学んだあと、ローズ奨学金を獲得してオックスフォード大学に入学、卒業後、ハーバード大学医学部に進んだという学歴を持つ。大学院卒業後は、ボストンのダナ・ファーバーがん研究所とマサチューセッツ総合病院でがん医療(腫瘍内科学)の専門研修を開始する。
この研修中から執筆がはじめられた本書は、古代エジプトから現代までのがんとその治療法の歴史を、一般読者にもわかりやすく、かつ生き生きと描きだし、《ニューヨーク・タイムズ》の「2010年のベストブック10冊」に選ばれ、翌2011年にはピュリッツァー賞、PEN/E・O・ウィルソン・リテラリイ・サイエンス・ライティング賞、ガーディアン賞を受賞した。



【著者紹介】
シッダールタ・ムカジー : 腫瘍内科医で、がん研究者。現在はコロンビア大学医学部准教授、およびコロンビア大学メディカル・センターの指導医を務める。1970年、インドのニューデリーの生まれ。デリーの高校を卒業後、スタンフォード大学で生物学を学んだあと、ローズ奨学金を獲得してオックスフォード大学に入学。卒業後、ハーバード大学医学大学院に進む。大学院修了後は、ボストンのダナ・ファーバーがん研究所とマサチューセッツ総合病院でがん医療(腫瘍内科学)の専門研修を開始する

田中文 : 東北大学医学部卒。医師、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ぐうぐう さん

    4000年に渡る、人類とがんとの闘い、その歴史を記す。著者曰く、がんの歴史書と言うよりも、がんの伝記と呼ぶにふさわしい内容だ。がんは単一の疾患ではなく、多くの疾患の集合体である。ゆえに、様々な専門医の、様々な解釈がまかり通り、様々なアプローチが存在する。著者は、その複雑な歴史を、専門的になりすぎることなく、かといって、一面的な浅い解釈に陥ることもなく、実にわかりやすく、スリリングに綴っていく。さらに、ときおり見られる文学的表現が、評論を越える次元に本書を導いていくのだ。(つづく)

  • 太鼓 さん

    がんと人類との歴史をひもとく。けっこうあっさりと事実を羅列している感じなので、特別感動するといったこともないのだが、ある抗がん治療のプロトコルの説明を読んだだけで患者が置かれたおぞましい状況が浮かび上がり、泣きそうになってしまった。長期間薬漬けになったであろう患者のことを思うと身体が震えました。早く高い効果のある癌治療が実現するといいですね。と思いつつ下巻に参ります。

  • KAZOO さん

    癌は大昔からあり、ヒポクラテスも癌に対しては何もしないほうがいいといっていた。このように昔からの癌に対しての処方などを逸話を入れながら物語風に記しています。このような本(病気や細菌などに関する)は苦手にしていたのですが、比較的すんなり読むことができました。

  • わたなべよしお さん

     かなり、面白い。ひとことで言うと、ガンの伝記。2500年前のエジプトで乳がんに関する記述があるそうだが、ガンと人類の付き合いは長い。そのガンと医師たちの戦い(もちろん、医師がどれほど無茶苦茶をやり、患者がひどい目にあったかも書かれている)が実にリアルに書かれている。近年、読んだノンフィクションの中では秀逸な出来だ。下巻が楽しみ。

  • かもめ さん

    文章は格調高く、読みやすく、得られる知識の量と感動が半端ない。「何ひとつ無駄な努力はなかった」という言葉を見たときと、最後の2ページを読んだときに、思わずうるっときてしまった。ここ最近読んだノンフィクションの中ではベスト。

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