シュガー・ベイブ

シュガー・ベイブ プロフィール

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今を遡ること26年前の1975年、大瀧詠一が設立した“ナイアガラ・レーベル”第1弾として、たった1枚きりの伝説のアルバム「ソングス」を発表したシュガー・ベイブ。ソロデビュー前の山下達郎大貫妙子が在籍していたことで知られ、エヴァーグリーンな「Show」や「Down Town」といった名曲は、ラジオや深夜番組の定盤曲で、きっと誰もがどこかで一度は聴いたことがあるだろう。90年代渋谷系〜フォーキー・サウンドの隆盛の中で、和製ポップスの金字塔として語り継がれ、現在日本の音楽シーンに多大な影響を与えた伝説のバンドである。

シュガー・ベイブは、当時大学生だった山下達郎がロック喫茶で知り合った友人に声をかけ、1972年に結成された。メンバーは山下(Vo/G)、大貫妙子(Vo/Key)、村松邦男(G)、鰐川己久男(B)、野口明彦(Ds)の5人。地道なライヴ活動を行っていたが、フォークやブルースロックが全盛だった当時、従来の日本的な情緒から解き放たれた、彼らの爽やかな天然色のポップスはなかなか理解されずに苦戦したようだ。ちなみに1973年には、井上陽水が3rdアルバム「氷の世界」をリリースし、日本初のミリオンセラーを記録してフォークシーンを活気づけるばかりでなく、歌謡曲全盛時代からニューミュージック時代の到来を予感させている。また、1972年にキャロルを結成した矢沢永吉が、新時代ロックのカリスマ的存在になっていたのもこの頃です。

そして1973年、彼らの自主制作盤がはっぴいえんどのメンバーだった大瀧詠一の耳に偶然入り、そのコーラスワークの素晴らしさに惚れ込まれて、はっぴいえんどの解散コンサートにコーラスとして参加、実質的なデビューを果たしている。それからも着実にファンを増やしていった彼らは、1975年4月、大瀧詠一がプロデューサーとして活動するために設立した“ナイアガラ・レーベル”から、レーベル作品第1弾として大瀧氏プロデュースで「ソングス」をリリースする。アメリカン・ポップスをルーツとした色彩豊かなサウンドと、山下の爽やかなボーカルと大貫の清涼感溢れるボーカルとがまさに奇跡といってもいいほどのポップマジックを生み出した。

大貫妙子は、荒井由実吉田美奈子とともに“ニューミュージックの3人娘”と呼ばれ、シュガー・ベイブは山下・大貫の絶妙なバランスが魅力的な、各々が曲を作る男女混成グループとしては日本初のバンドである。現在活躍しているバンドのなかでも、彼らをお手本にしているバンドが多いという事実は、この「ソングス」を聴けば一発でわかるだろう。初夏の訪れを感じさせるような爽やかな風が吹き込んでくる2人のボーカル&コーラスとギターアレンジは、四半世紀経った今でも色褪せるばかりか、聴く度に感動と新鮮さを感じさせてくれる、まさに伝説的な名盤と呼ぶのに相応しい作品なのである。

シュガー・ベイブは、この「ソングス」というアルバムを1枚残しただけで、デビューから約3年も経たないうち、1976年に解散する。バンド解散後の山下達郎の活躍は言わずと知れたことだが、ソロ活動に入る前には、大滝詠一による「ナイアガラ・トライアングル1」に参加、さらに吉田美奈子「フラッパー」のなかでシュガー・ベイブの第2幕目とも言える作品を生み出した。ちなみにこのアルバムも大瀧氏がエンジニア&プロデュースを手掛けている。彼の輝かしいソロ作品の布石はこのシュガー・ベイブが原点にあったことでも、時代を超えて語り継がれるバンドであることは間違いないだろう。

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