20世紀初頭、スイスのロマンティックな作品!
ブルッフに師事したスイスの作曲家フリッツ・シュトゥージの声楽曲集
知られざる作品の録音を積極的に進めているスイス「claves」レーベルからフリッツ・シュトゥージの声楽曲がリリース。全曲世界初録音です。
シュトゥージはチューリッヒ音楽学校で学んだピアニスト、オルガニスト、作曲家。その後、ベルリンの王立音楽院で研鑽を積み、対位法をラインホルト・ズッコに、作曲をマックス・ブルッフにそれぞれ師事。スイスに戻ったシュトゥージはヴェーデンスヴィルの様々な合唱団の指揮者として活躍。1898年には同地に居を構え、オルガニスト、合唱指揮、作曲家としてチューリッヒ全域で活躍しました。しかし多忙を極め健康を害し、1923年3月14日、50歳を目前にこの世を去りました。
生涯に6曲の管弦楽曲、2曲のオラトリオ、様々なカンタータ、モテット、歌曲を含む約130曲を作曲。手稿譜は作曲家の息子フリッツ・シュトゥージ教授(父と同名)によって1979年まで個人所蔵されていましたが、シュトゥージの孫であるハンス・カスパー・シュルテス博士がチューリッヒ中央図書館に寄贈しています。
当アルバムにはオラトリオ、モテットなど声楽を伴う作品を収録。バロック時代と師ブルッフを思わせる美しい旋律が融合した実に魅力的な作品です。
演奏は、フライブルク・バロック・オーケストラとの第九(パブロ・エラス= カサド指揮)、『魔弾の射手』(ルネ・ヤーコプス指揮)と『フィデリオ』(ルネ・ヤーコプス指揮)など数多くの録音でも知られるチューリッヒ・ジング・アカデミー。同団は2011年創設。スイスを中心に活動しながらドイツ、イタリア、イスラエル、オランダ、レバノン、台湾、中国など各国でも演奏。多くの音楽祭にも出演し、BBCプロムス出演で世界的に知られる合唱団です。(輸入元情報)
【収録情報】
シュトゥージ:
1. オラトリオ『死と復活』
2. 詩篇 第28番〜アルト、テノール、バス、オルガンと合唱のための
3. どこへ行く
4. 2つのモテット
5. 平和と喜びのうちに我は逝かん
6. 夕刻〜ソプラノ、オルガンと合唱のための
7. 新年を迎えて〜アルト、オルガンと合唱のための
無伴奏(3,4,5)
チューリッヒ・ジング・アカデミー
ハンナ・モリソン(ソプラノ)
インゲボルク・ダンツ(アルト)
ファビオ・トリュンピー(テノール)
クレシミル・ストラジャナッツ(バス)
ヨハンナ・ゾラー(オルガン)
チューリッヒ・カンマーフィルハーモニー
フローリアン・ヘルガート(指揮)
録音時期: 2019年5月
録音場所:ベルン、ヴィンタートゥール市教会&フランス教会(1) ミュンヘン、昇天教会(2-7)
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ:1、セッション:2-7)