クレンペラーが初演したシュレーカーのオペラ『狂える炎』
シュレーカーの名声と影響力は、ワイマール共和国初期の数年間に頂点を迎え、当時はリヒャルト・シュトラウスに次いで最も上演されるオペラ作曲家の一人となりました。このオペラは1923年にオットー・クレンペラーの指揮でケルンで初演されたのですが賛否両論に分かれ、これまでの名声が崩れ始めるきっかけとなったようです。しかしながら、愛の場面の美しい旋律や混沌としたマーラーのような壮大な管弦楽法は、聴きごたえがあります。
指揮者のシュテファン・ブルーニエは、1964年にスイスのベルンに生まれ、指揮者としてはオペラ・ハウスを中心にキャリアを重ねながら、ドイツの様々な放送オケの指揮経験も豊富な彼ですが、この作品のロマンティックさを見事に表現してます。最新の3D録音「2+2+2Recording」方式が採用され、壮大なオーケストレーションだけでなく、バンダや合唱、オルガンを立体的に再生することが可能となり、よりライヴの雰囲気を楽しむことができます。ハイブリッドSACD仕様。(ユニバーサルIMS)
【収録情報】
・シュレーカー:歌劇『狂える炎』全曲
ローマン・サドニク(テノール:ハインリヒ)
インゲボルク・グライナー(ソプラノ:エヴァ)
ダニエラ・デンシュラグ(メゾ・ソプラノ:ローラ)
マーク・モールーズ(バリトン:ペーター)
マーク・ローゼンタール(テノール:クリストバルト)、他
ボン・ベートーヴェン管弦楽団
シュテファン・ブルーニエ(指揮)
録音時期:2010年11月2-7日
録音場所:ボン劇場
録音方式:デジタル(ライヴ)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUND