シューベルト(1797-1828)

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CD

シューベルト:死と乙女(弦楽合奏版)、クルターグ:リガトゥーラ、他 パトリツィア・コパチンスカヤ、セントポール室内管弦楽団(日本語解説付)

シューベルト(1797-1828)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
NYCX20003
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明


日本語解説付
パトリツィア・コパチンスカヤ/シューベルト:死と乙女


2017年、クラシック室内楽&小編成アルバム部門でみごとグラミー賞に輝いたコパチンスカヤ近年の痛快ヒット作。シューベルトの四重奏曲『死と乙女』という数々の団体が演奏しつくしてきた傑作をとりあげながら、まったく新鮮な感覚でこの有名曲の知られざる美に驚かされつづけるプログラムは、まさに世界的な受賞に輝いただけのことはある充実度というほかありません。
 ビザンティン聖歌(コパチンスカヤは幼少の頃、故郷モルドヴァで正教教会の礼拝を聴いて育ったそうです)やダウランドの『涙』、ジェズアルドの不協和音ぶくみのマドリガーレなどルネサンス期の傑作なども弦楽編成で演奏、さらに現代作曲家クルターグの小品も交えて、作品の前と楽章のあいだにさまざまな音楽をはさみながら弦楽合奏で演奏されてゆく『死と乙女』は、コパチンスカヤが首席奏者&ソリストとして共演するセントポール室内管弦楽団の精妙かつスリリングな演奏とあいまって、まるで今そこで作曲されたばかりの音楽のように感じられることでしょう。ブックレット解説(国内仕様は日本語訳付)では冒頭にシューベルトが歌曲版の歌詞に用いたマティアス・クラウディウスの詩が掲げられ、死神と若き乙女という中世にまで遡るモチーフを話題の発端に、コパチンスカヤ自身がプログラムを語った解題を寄稿。セントポール室内管のメンバーへのインタビューもあり、多角的に音楽を解き明かしてゆく内容になっています。21世紀型のクラシック演奏の魅力がここに凝縮されているといってよいでしょう。(輸入元情報)

【収録情報】
1. ネルミガー[1560-1613]/ヴィアンチコ編:死の舞踏(楽器で演奏するための奏法譜集 (1598)より)
2. 作曲者不詳/コパチンスカヤ編:ビザンティン聖歌 第140詩篇〜ヴァイオリンと弦楽のための
3. シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810『死と乙女』〜第1楽章
4. ダウランド:パヴァーン『古い涙、新しい涙』(ラクリメ、または7つの涙 (1604)より)
5. シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810『死と乙女』〜第2楽章
6. ジェズアルド[1560-1613]:わたしは死ぬ、ああ、わたしの悲運ゆえに(第6マドリガーレ集 (1613)より)
7. シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810『死と乙女』〜第3楽章
8. クルターグ:リガトゥーラ - フランシス・マリアへのメッセージ(返事のない問いかけへの返事 Op.31bより)
9. クルターグ:休みなく(カフカ断章 Op.24より)
10. シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810『死と乙女』〜第4楽章


 パトリツィア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)
 セントポール室内管弦楽団


 録音時期:2015年3月27-29日
 録音場所:ミネソタ州セントポール、オードウェイ音楽堂
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

 輸入盤国内仕様
 解説日本語訳、補筆:白沢達生

その他のバージョン

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アルバム・コンセプトは良く了解できたが、...

投稿日:2016/11/13 (日)

アルバム・コンセプトは良く了解できたが、結局のところ、楽章間の「つなぎ」の曲を飛ばして『死と乙女』ばかりを聴いてしまっている。『死と乙女』はマーラー編曲版ではなく、コパチンスカヤ自身の編曲だが、特に凝ったところはなく、ごく穏当な仕事。演奏自体もクルレンツィスと共演したときのような極端なことはやらないが(あれはやはり二人の共鳴による特殊ケースのようだ)、やはりこの曲の弦楽合奏版では格段に表出力の強い演奏。劇的な第1楽章から畳みかけるところと少しテンポを抑えて美しく歌うところの配分が良くできている。弦楽合奏にすると第3、第4楽章あたりは弦楽四重奏版のような速いテンポに対応できず、水ぶくれしたような印象になりがちだが、そういう箇所も見違えるほど締まった演奏になっている。この急速なテンポに対応できるということは、20名の奏者たちの技倆もきわめていということだろう。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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