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ジョイランド 文春文庫

Stephen Edwin King

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167906665
ISBN 10 : 416790666X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
土屋晃 ,  

Content Description

海辺の遊園地、ジョイランド。彼女に振られたあの夏、大学生の僕はそこでバイトをしていた。そこで出会った仲間や大人たちとすごすうち、僕は幽霊屋敷で過去に殺人があったこと、遊園地で殺人を繰り返す殺人鬼がいることを知る。もう戻れない青春時代の痛みと美しさを描くキングの筆が冴え渡る!感涙必至の青春ミステリー。

【著者紹介】
スティーヴン・キング : 1947年、アメリカ、メイン州生まれ。高校教師を経て、1974年『キャリー』で作家デビュー

土屋晃 : 1959(昭和34)年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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これは悲しい記憶の話でもなければ、楽しか...

投稿日:2018/05/23 (水)

これは悲しい記憶の話でもなければ、楽しかった思い出の話でもない。 歳を重ね、ただただその年月に比例するように堆積していった過去。その中で、今でもひときわ輝くいて見える時期の記憶。誰しもが持つであろうと思いたい、そんな過去を振り返った回想録である。 主人公は学生であり、遊園地でバイトをしていた。美しい海岸線の見える街の、少し鄙びた遊園地だ。 そこで出会う人々と、幽霊のうわさ。そして、過去の殺人事件。 なるほど、確かにキングの名作、スタンド・バイ・ミーと表層は似ている。しかし、その中身は、全くの別物なのだ。これは、若き青年の一夏の成長物語であると共に、彼の人生の方向性を決めた標なのだから。 華々しい学生生活ではなかったが、それでも、思い出すと、良い時期だった。そんな学生時代を、僕は送っていた。 彼も、また、そうなのであろう。

ギャツビー さん | 兵庫県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    スティーヴン・キングは数十年に渡って読んでいる作家の一人です。本作は少し昔のキングに戻った感じで、ノスタルジーな青春ミステリーです。遊園地でホラーハウスという材料もあるので、もっと怖い話かなと思ったのですが・・・次作のミスター・メルセデスに期待します。

  • KAZOO

    キングの最新の文庫本です。いままでダーク・タワーシリーズを読んでいるのでこの本を読むと昔のキングの本を思い出しました。若干ほっとしたような気もします。中年の語り手が大学生当時、1973年の頃にあった連続殺人事件の犯人を見つけるという話です。場所は結構大きな遊園地で、青春時代の思い出がありという「スタンド・バイ・ミー」やブラッドベリの作品を思い出しながら読みました。ほろっとするところもあったりします。いい本でした。

  • sin

    初っぱなのメロウな自己憐憫はいただけない感じで、表現がノスタルジックにすぎてキング御大?大丈夫…と、危惧して読み進んだけど、その筆は憎たらしいほど揺るぎなく、ミステリーと云うには犯人が明確で教科書通りと言いたいぐらいベーシックな筋立てやら、珍しく控えめなスーパーナチュラルすら匠の技で、おまけに結末を過ぎてわかっていたはずの最後のシーンを目の前にして心が揺さぶられました。

  • seacalf

    忘れていたけれど、ひと夏、ジョイランドのような遊園地でバイトした思い出が蘇った。 自分が担当していた乗り物が動いた途端、子供達はもちろんのこと、仏頂面したおじさんでさえも笑顔に変わる。 そんな素敵な瞬間を間近で見られる幸せな体験。暑かったけれど毎日楽しかった。 稀代のストーリーテラーはそんな自分の体験も呼び起こさせながら、抜群に上手い物語運びでページをめくらせる。 展開も人物描写もユーモアもペーソスも完璧にお上手すぎて 面白くないというひねくれた印象も持ってしまうけれど。夏に読むにはぴったりかな。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    表紙のピーターパンの帽子とティンカーベルのドレスを着た女性が「ハイ、チーズ!」とミッキーマウスのような笑顔で撮っているのにキングのカメラの恐怖を描いた「サン・ドック」を思い出して図らずもドギマギしてしまった・・・。真っ当な青春小説。なんでキングはこういう郷愁を描くのが上手いのかね〜。犯人はすぐに気づくもののマイク君に助けを求めに来た幽霊の正体で涙が零れそうになりました。でもアニーがマイク君の病気も天罰という宗教家の父のことを「家庭では長所を見つけるのが難しいろくでなし」という点が苦かったです。

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