『エディプス王』　テイモア演出　小澤＆サイトウ・キネン、ノーマン、ラングリッジ、他（ドキュメンタリー付き）

小澤＆サイトウ・キネン／エディプス王

ジェシー・ノーマンの参加でおおいに話題を呼んだこのプロダクションは、「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」初年度を飾る記念すべき上演でもありました。
　そのノーマンを筆頭に、フィリップ・ラングリッジの見事なハマリ役のエディプス王、若きターフェルの力に満ちたクレオンなど実に強力。初のフェスティバル開催に意気も高い小澤とオーケストラ、そしてコーラスの熱演が聴き応え満点です。
　演出は、その後まもなくミュージカル『ライオン・キング』の成功で世界的な名声を得るジェリー・テイモア。日本の文楽やジャワの影絵芝居など「東洋演劇」を学んだという彼女は、ここでもそうした影響をかいま見せる独自の美術感覚と身体表現を用いて、独創的な舞台を作り出しています。
　なお、語り手には女優、白石加代子が起用され（彼女のみ日本語）、通常の語り手の域を越えたテイモア演出の要求に見事に応えています。
　特典映像として、テイモアとノーマン、小澤らとの対話、フォト・ギャラリー、ディレクターズ・ノートその他を収録しています。　


・ストラヴィンスキー：オペラ・オラトリオ『エディプス王』

　エディプス王：フィリップ・ラングリッジ(T)
　ヨカスタ：ジェシー・ノーマン(S)
　クレオン：ブリン・ターフェル(Br)
　ティレシアス：ハリー・ピーターズ(B)
　羊飼い：ロバート・スウェンセン(T)
　使者：多田羅迪夫(Br)
　語り手：白石加代子

　東京オペラシンガーズ
　晋友会合唱団
　サイトウ・キネン・オーケストラ
　サイトウ・キネン・フェスティバル・ダンサーズ(振付け：花柳寿々紫)
　
　小澤征爾（指揮）

　演出＆監督：ジェリー・テイモア
　美術：ジョージ・ツィーピン
　衣裳：ワダ・エミ
　仮面,人形製作：ジェリー・テイモア　

　収録：1992年9月6,12日、松本文化会館

　5.1ch.サラウンド音声付き（本編のみ）