ロマンスドール 角川文庫

タナダユキ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041026410
ISBN 10 : 4041026415
フォーマット
出版社
発行年月
2019年11月
日本
追加情報
:
219p;15

内容詳細

美人で気立てのいい園子に一目惚れして僕が、彼女にずっと隠し続けている仕事、それはラブドール職人。僕が仕事に追われるうちに、特別だった新婚生活は当たり前の日常になり、あんなにも恋焦がれていたはずの園子と、次第にセックスレスになっていった。2人の心は離れていき、いよいよ夫婦の危機を迎えたとき、園子は胸の中に抱えていた秘密をぽつりと打ち明ける。純愛と性愛とドールが交錯するラブストーリー。

【著者紹介】
タナダユキ : 1975年、福岡県生まれ。2001年、初監督作品『モル』で第23回PFFアワードグランプリ及びブリリアント賞、08年『百万円と苦虫女』で第49回日本映画監督協会新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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主人公が妻の死を告げる序章。そこから出会...

投稿日:2021/04/25 (日)

主人公が妻の死を告げる序章。そこから出会いの時間に戻って、夫婦の紆余曲折の物語が始まる。読めば、誰もが愛おしくなる園子を、偽りのモデル募集で知り合った主人公は彼女に一目惚れして、幸運にも付き合うことになり、結婚まで出来てしまう。しかし本当の仕事はラブドールの製作会社に勤務していて、園子はそのモデルになっていた。この嘘から、夫婦には徐々に信頼がなくなり、お互いに秘密を持つようになり、幸せだった関係が壊れてゆく。その関係を取り持つのもラブドールというのが興味深い設定でした。果たして、夫婦は愛を取り戻せるのか。ラストには悲しいけれど感動に包まれます。

Kooさん さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • nyaoko さん

    映画化と知って購入。こ、こういう始まりかいな!と初っ端から驚き。しかし、まぁ、この主人公、バっカだなぁ。ほんっと、救いようのないバカ亭主だ。対して妻の園子と来たら、なんでそこまで尽くすんだよ!と、イライラするよりも可愛そうで、悲しくて、ただ、ただ、園子の最期の幸せを祈って読んだ。あとがきと、みうらじゅん解説まで読むと読後感は良いです。みうらじゅん、大事。現実にはこういう、美人で料理上手で、浮気を許す奥さんはいませんよ〜。

  • いたろう さん

    先に映画を観ていたのでストーリーは知っていたが、小説の方が、細部が詳しく書かれていて、映画の世界を更に深掘りして見るかのよう。タナダユキ監督が、この小説を書いてから、自身で映画化するまで、実に10年以上、そもそも、最初から映画化するつもりだったのかどうかも分からない。小説では、哲雄のラブドール開発の試行錯誤の状況が詳細に語られ、まるでラブドール開発のお仕事小説のようにも思えてくる。そして、映画も小説も、園子の死で始まるが、そこに至る状況が、小説の方がずっと詳しい。そこは、映画でもしっかり描いて欲しかった。

  • Kei さん

    よかった…早く映画が観たい!蒼井優ちゃんが演じる園子はどんなだろう。

  • ねこけし さん

    映画を観て、良かったので原作も。正直、ラブドールとは何ぞやという状態だったけれど、いやらしさもなく人間の本質を丁寧に描いた話だと思った。いつも思うけれど、性と生はとても近くて誰しもが通る道の様に感じる。映画は原作の世界観をそのままに、美しい生が描かれていた。個人的にはこのあとてつおがどの様に生きていくのかが気になるけれど、てつおは園子との思い出を胸に生きていく力があると感じた。

  • ぬぬ さん

    夫婦って難しい。そして男性は何で釣った魚に餌をあげない?浮気だってしてたらわかる。女性はそんな馬鹿じゃない。本書は主人公の妻が腹上死するところから始まる。何言ってんの?っという感じですが、奥さんは絶頂の中で事切れたと言う訳です。これは夫婦がすれ違い、ぶつかり合い、歩み寄り、「死」を受け入れていくお話。独身の私が夫婦を語るのは難しいけど、夫婦の究極の愛、限界の愛を描いている気がしました。命が擦り減ろうともどんな形であれ愛する人と繋がっていたい…あと、毎年同じ場所にお花見に行く夫婦って素敵だなって思いました。

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タナダユキ

1975年、福岡県生まれ。2001年、初監督作品『モル』で第23回PFFアワードグランプリ及びブリリアント賞、08年『百万円と苦虫女』で第49回日本映画監督協会新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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