CD

Dvorak Symphony No.9, Smetana Moldau, etc : Hidemaro Konoe / Yomiuri Nippon Symphony Orchestra

Dvorak, Antonin(1841-1904)

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
NYCC27294
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD

Product Description

近衞秀麿/ドヴォルザーク:新世界より、スメタナ:モルダウ

ベートーヴェンへの情熱、そして深い共感を魅せた近衞秀麿。彼はまた、民族色溢れるドヴォルザーク、スメタナの音楽に対しても、見事な解釈を聴かせます。
 ドヴォルザークの『新世界より』は、言うまでもなく彼の代表作であり、全ての音楽好きに愛される名曲です。曲の成立については、以前は「新大陸で生活するドヴォルザークの望郷の念が込められている」という説がありましたが、最近の研究では、ドヴォルザークがアメリカでオペラを構想するも、それは実現しなかったため、その素材を散りばめて交響曲にしたという説も出ています。かなりドラマティックな様相を持つこの作品、もちろん近衞はその説は知る由もなかったはずなのですが、彼の指揮は間違いなく曲の本質を的確に捉えているものです。ボヘミアの大地を吹き抜ける風を思わせる『スラヴ舞曲』、その風とともに肥沃な大地を流れていく『モルダウ』、どの曲にも万感の思いが詰まっている名演です。
 オリジナル、アナログマスターテープからマスタリング、ダイナミック・レンジの幅が広く、楽器のテクスチャを細かく捉えた優秀録音(ステレオ)です。

【宇野功芳 ライナーノートより】
「今回のシリーズにおけるベートーヴェンやシューベルトで、枯淡な解釈の妙を聴かせてくれた近衞秀麿が、この『新世界』ではボヘミアの土俗感を十二分に発揮し、さながら別人のような演奏を示しているのは、彼が音楽のスタイルというものを人一倍重視している結果であろう。両端楽章におけるティンパニの強打はベートーヴェンなどでは絶対に見られぬところである。金管の強奏の血の濃さ、テンポの動きの多用とともに、民族主義の作曲家であり、当然後期ロマン派にも属するドヴォルザークの個性を最大限に生かしてゆく。」(Naxos Japan)

【収録情報】
● ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 op.95『新世界より』
● ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第10番ホ短調 op.72-2
● スメタナ:交響詩『モルダウ』


 読売日本交響楽団
 近衞秀麿(指揮)

 録音時期:1968年6月3,4日
 録音場所:東京都、世田谷区民会館
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

 解説書:本文24ページ
 解説書筆者 福永陽一郎、菅野冬樹、宇野功芳、藤田由之

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解説書では民族色とか土着感とか言葉が乱用...

投稿日:2021/08/08 (日)

解説書では民族色とか土着感とか言葉が乱用されていますが、実際聴いてみると極めて音楽的に立派なすごく真っ当な演奏だと思いました。また録音状態も1968年の日本でのセッション録音で、これだけの品質を持ち得ていたことには驚きです。個人的には低音の分厚さが欲しいですが、それは再生機器のイコライザーで好みに設定すればよいことなので、不満はありません。蛇足ながら宇野功芳氏の解説には眉を顰めざるをえません。

jin さん | 長野県 | 不明

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実は初めて聴く指揮者ではなく、はるかな昔...

投稿日:2017/08/05 (土)

実は初めて聴く指揮者ではなく、はるかな昔、朝日新聞が新宿の朝日生命ホールで様々な演奏会を、読者無料ご招待として開催してゐたことがありました。新宿もすつかり様変はりしてしまひ、そのホールも建物もとうの昔に無くなつてゐます。ハガキで応募し当選した何度かの一回が、近衛秀麿指揮のオーケストラ演奏会でした。そのとき一度だけの出会ひでしたが、レコードで聴いてゐた海外のオケに比べて、音はキレイでないなとは思つたのですが、音楽に実体のある重さを感じました。充実とまでは分からなかつたのですが。「親方」と呼ばれてゐると聞いて、さうかと思つたのを覚えてゐます。50年前のこと。  CDの音はきれいで聴きやすいです。どれも充実した、歌ふ演奏です。充実してゐて、落ち着きと言ふか、自信のある歌ひぶりです。流れない、途切れてしまふのかと一瞬心配しましたが、そんなことはなくて、流れの先を見越して走るやうな軽薄なところが全くなくて、いまやつてゐるこのフレーズ、この音をしつかり鳴らさう、奏でよう、とそんな感じです。歌ひぶりとその転換に、欧米人とは違ふわが国民の心栄へがのぞくやうな感じがしたのですが、それをまた改めて確かめてみたいと思ひました。  近衛版ですか、モルダウから聴き始め、始めからトライアングルが鳴つてゐるので驚きました。新世界よりを全曲通して聴いたのは何年ぶりか。オケがこなし切れず、もつと強い表現になるべきだつたものが、弱くなつてしまつたのではと感じた箇所がときどき。けれど全体として立派な演奏であるのは間違ひありません。お見事!

JCS さん | 神奈川県 | 不明

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