デンマークを代表する作曲家、ペア・ノアゴーのオーケストラ作品集
SACDハイブリッド盤。カール・ニールセン後のもっとも重要なデンマークの作曲家のひとり、ペア・ノアゴーは、2022年に90歳の誕生日を祝いました。すべての音楽ジャンルをカバーする彼の重要な作品は「この世界の音の迷宮に入ってゆく、果てしない、きわめて個人的な旅のドキュメント」とみなされています。
『3つの夜の楽章(Three Nocturnal Movements)』は、作曲者と共同作業を重ねてきたヴァイオリニストのペーテル・ヘッレスタール[1970-]とチェリストのヤコブ・クルベア[1976-]の主導で作曲された作品です。第1曲「アレグロ」、第2曲「アンダンテ」、第3曲で構成された「夜の気分」の音楽には、クルベアが「チェロ」の版を録音したヴィオラ協奏曲『子供を忘れない(Remembering Child)』の素材が使われています。創設250周年を迎えたベルゲン・フィルハーモニックへのプレゼントとしてベルゲン国際フェスティヴァルからの委嘱作です。
ノアゴーはこれまでに8つの個性的な交響曲を作曲してきました。交響曲第8番は明るく遊び心にあふれ、どれよりも透明で広がりのある作品です。古典的な3楽章で書かれ、彼が尊敬するカール・ニールセンと青年時代に「ファンレター」を送ったことのあるシベリウスからそれほど遠くない音風景が感じられます。ヨン・ストゥールゴールズに献呈され、2012年、彼が首席指揮者を務めるヘルシンキ・フィルハーモニックによって初演されました。
『森の空き地(Lysning)』は弦楽オーケストラのために書かれた小曲です。暗くなり明るくなりと、ひとつの楽想の明度が交替していく変奏曲。ノアゴーは曲名の背景をそう語っています。(輸入元情報)
【収録情報】
ノアゴー:
1. 3つの夜の楽章(2015)〜ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための
2. 交響曲第8番(2011)
3. 森の空き地(2006)〜弦楽オーケストラのための
ペーテル・ヘッレスタール(ヴァイオリン/G.B.Guadagnini, Milan 1753)
ヤコブ・クルベア(チェロ/Michael Stuerzenhofecker 2012, named “Kaija” after Kaija Saariaho)
ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団
ヨン・ストゥールゴールズ(指揮)
録音時期:2019年8月29,30日(1)、2022年2月4,5日(2,3)
録音場所:ノルウェー、ベルゲン、グリーグホール
録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND
制作:ハンス・キプファー
録音エンジニア:マッティアス・スピツバルト(1)、ホーカン・エークマン(2,3)
BIS ecopak