バーバー、サミュエル(1910-1981)

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CD

ピアノ作品集 三船優子

バーバー、サミュエル(1910-1981)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OVCT00059
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

2010年はバーバー生誕100周年
リズムとロマンティシズムのピアニズム。
バーバーへ想いを寄せる三船優子、デビュー20周年の渾身のアルバム登場!


デビュー20周年を迎える三船優子の最新アルバムの登場です。アメリカ音楽に強い想いとこだわりをもつ三船が節目に選んだ作曲家は、アメリカが生んだ最高のクラシック作曲家、バーバーです。優れたピアニストでもあったバーバーは、ラフマニノフやプロコフィエフに影響を受けながらも、同時代のコープランドらと違ってモダニズムに走らず、伝統様式を好みました。フリッツ・ライナーに指揮法を学び、アメリカの楽壇を中心に活躍した真のバーバーの姿は、知っているようであまり知られていない作曲家の一人ではないでしょうか? このアルバムに収録されているピアノ・ソナタはホロヴィッツにより初演され、アメリカ人作曲家による最初のピアノ作品と言われています。また、『遠足』はアメリカのリズム、メロディを用いながら楽しくキャッチーな音楽で楽しめます。幅広い音楽がバーバーの音楽です。
 この本当のバーバーを日本に紹介したいと強く願っていた三船優子の念願かなった当アルバムでは、心地よいリズムと複雑な和声感を見事に表現した演奏となっています。(トリトン)

【収録情報】
バーバー:
・ピアノ・ソナタ変ホ長調 作品26
・夜想曲−ジョン・フィールドを讃えて 作品33
・間奏曲I(遺作)
・バラード 作品46
・遠足 作品20
 三船優子(ピアノ)

 録音時期:2009年8月6−8日
 録音場所:埼玉・三芳町文化会館(コピスみよし)
 録音方式:DSDレコーディング

【三船優子 プロフィール】
幼少の頃からニューヨークに育ち、ジェローム・ローエンタール氏に師事。帰国後、井口秋子、奥村洋子、安川加寿子の各氏に師事する。1988年桐朋学園大学在学中、第57回日本音楽コンクール第1位。翌年同大学を首席で卒業。その後国内各地で活動開始。1990年には文化庁の派遣でジュリアード音楽院に留学、マーティン・キャニン氏に師事、室内楽をサミュエル・サンダース氏に師事。1991年にロス・アンジェルスにてアメリカデビューを果たし、L.A.Timesにて絶賛を受ける。同年10月、フリーナ・アワーバック国際ピアノコンクールで優勝。カーネギーホール、リンカーンセンターなどでリサイタルを行い、ラジオ局WQXRにて全米放送される。1992年5月、ジュリアード・ソリストオーディションに優勝。同年9月帰国し、本格的に日本での演奏活動を再開、リサイタルはもとより、国内外の主要オーケストラとも共演を重ねる。1996年にはモスクワ交響楽団とモスクワ及び全国ツアーに同行、翌年サンクトペテルブルグ交響楽団ともツアーにて協演。2001年には韓国にてソウル国際音楽祭に出演、2007年夏にはニュージーランド・ツアーも成功させる。1995年より5年間に亘りFM横浜のパーソナリティーとしても活躍、リスナーに高い人気を集めた。2003年4月から6年に亘りNHK-BS2「週刊ブックレビュー」の司会としても活躍。
 シャープで切れのあるタッチ、心に響く繊細な美しい音色。そのダイナミックな演奏でつねに聴衆を虜にし、古典から現代音楽に至るそのレパートリーの幅広さにも定評がある。(トリトン)

内容詳細

デビュー20周年の三舩優子がバーバー作品集を録音。アメリカで育った彼女らしい選曲といえよう。ホロヴィッツが初演した「ピアノ・ソナタ」では優れた技巧性とスケールの大きさを聴かせる。「遠足」では三舩の楽しんで演奏しているさまが伝わってくる。(治)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ユーザーレビュー

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最近の現代音楽の演奏の中でも稀にみる、ハ...

投稿日:2009/10/26 (月)

最近の現代音楽の演奏の中でも稀にみる、ハイレベルの完成された演奏が楽しめる一枚である。 左右の手にバラバラなリズムと運動を要求する、バーバーのピアノ・ソナタは、譜面をさらうだけでも至難の業であるのに、三舩優子はこの超難曲を、いとも簡素でクリアな構造に仕立て上げ、クラシック音楽をあまり聴いたことのない者にも親しみやすく、わかりやすい音楽に再生させた。 このCDの彼女の演奏では、この複雑な大曲の構成やフレージングの網の目が見事なまでに解きほどかれ、楽譜をざっと追うだけではわからない、無秩序なまでにもつれ交錯した音の羅列がきちんと「秩序」づけられて整理され、リスナーの前に「端正なるソナタ形式」の現代楽曲の形で披露されている。 ともすれば無味乾燥で抽象的、意味不明の演奏に流れてしまいがちな、このソナタの文法構造をここまで鮮明化し浮かび上がらせることに成功した演奏は、おそらく過去のいかなるピアニストのレコーディングにもない、特筆すべきものであろう。 このCDに収められているソナタ以外の作品も、それなりに趣きがあり、次々と交錯する音の洪水の中で一筋、凛とした気品と美しさ、透明感を輝かせている。これらも偏に、奏者の曲のモチーフや構造に対する深い読み込みと、強弱と緩急のバランスを自在に駆使した色づけができなければ、これほどまでの明快なテクスチュアを描き切ることはできない離れ業ばかりである。 一曲一フレーズへの細かい色づけの結果、曲全体の雰囲気も極めて特徴あるものに仕上がっている――『間奏曲』がかもし出す静けさと安らぎ、一瞬の沈黙の深い意味。作品『遠足』の軽快なリズムの裏にある作曲者自身の遊び心や悲哀。 バーバーの音楽は、音の重なりとともに、その間につねに繰り返し現れる「沈黙」の瞬間が、もうひとつの「音」としての実に重要な役割を与えている。まさに「沈黙」も「音」の一種であり「音楽」の不可欠の構成要素であることを、これほど直截的に感じさせてくれるのは、バーバーならではの醍醐味だ。 この作品集は、長年レコーディングの構想を温めてきた、バーバーの演奏にかけては絶対の自信と深い愛着をもつ、三舩優子ならではの快挙であり、本人のデビュー20周年記念を飾るに相応しい記念碑的演奏である。

いましゅう さん | 東京都 | 不明

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