ホルヘ・ボレット、シュヴェツィンゲン・リサイタル１９８８〜ベートーヴェン、メンデルスゾーン、リスト、他

まさに神業！
晩年のボレット７４歳の貴重な録音
１９８８年驚異のシュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ！

このアルバムはキューバのハバナ生まれの名ピアニスト、ホルヘ・ボレット[1914-1990]の1988年のシュヴェツィンゲン音楽祭でのライヴ録音です。この時、ボレットは74歳で演奏活動の晩年にあたります。しかし、全盛期よりコクのある音色と超絶技巧、そしてダイナミックなピアニズムを誇ったボレットの演奏は決して色褪せることなく輝きに満ちていました。
　熱情ソナタでは雄弁に語りかけるような堂々たる演奏を披露しており、年齢を感じさせない正確な技術とタッチで大柄な演奏をしています。また、リスト弾きとして知られるボレットですが、ここに収められたリストの『ノルマ』の回想では、圧倒的な演奏を聴かせてくれます。そしてアンコールではボレット自身が師事をしたレオポルド・ゴドフスキの作品も取り上げており、作曲者本人直伝の音楽を自分のものとしていたことがわかります。70歳を過ぎた当時でもこれらの難曲を一夜のライヴで演奏してしまうのはボレットでしかできない、まさに神業と申せましょう。（キングインターナショナル）

【収録情報】
・メンデルスゾーン：前奏曲とフーガ ホ短調 Op.35-1
・メンデルスゾーン：ロンド・カプリチオーソ Op.14
・ベートーヴェン：ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57『熱情』
・リスト：ベッリーニの『ノルマ』の回想

（アンコール）
・ゴドフスキ：エレジー ロ短調（左手のための）
・モシュコフスキ：女芸人 Op.52-4
・ゴドフスキ：30日物語より『サロン』

　ホルヘ・ボレット（ピアノ）

　録音時期：1988年5月14日
　録音場所：シュヴェツィンゲン城
　録音方式：ステレオ（アナログ／ライヴ）