『左手のための名曲集　第１集〜ラヴェル、プロコフィエフ、ブリテン、他』　フランソワ、ゼルキン、カッチェン、ガヴリーロフ、他

驚きの名演揃い。
左手だけとは思えぬ魔術の世界

さまざまな理由から、右手が困難になったピアニストのために書かれた左手作品を集めたシリーズ第１弾。このジャンルといえば挙げられるパウル・ヴィトゲンシュタインの依頼で作曲されたラヴェル、プロコフィエフ、ブリテンの協奏曲をメインに、スクリャービンとバルトークの小品が収められた魅力的なラインナップ。
　さらに演奏陣が超豪華。ラヴェルがフランソワとクリュイタンス、プロコフィエフがゼルキンとオーマンディ、ブリテンがカッチェンと作曲者という定評のある音源を集めています。さらにガヴリーロフが弾くスクリャービンも未知の音源。いずれも作曲者たちがピアニズムのトリックと職人芸を駆使して両手以上の効果をあげていて驚き。左手ピアノ音楽をじっくり聴くのに最適なアルバムと申せましょう。（キングインターナショナル）

【収録情報】
● ラヴェル：左手のためのピアノ協奏曲

　サンソン・フランソワ（ピアノ）
　パリ音楽院管弦楽団
　アンドレ・クリュイタンス（指揮）
　録音時期：1959年8月3日
　録音場所：パリ、サル・ワグラム
　録音方式：ステレオ（アナログ／セッション）
　音源：EMI

● スクリャービン：左手のための前奏曲 Op.9-1

　アンドレイ・ガヴリーロフ（ピアノ）
　録音時期：1978年5月17日
　録音場所：プラハ
　録音方式：ステレオ（ライヴ）

● プロコフィエフ：ピアノ協奏曲第4番変ロ長調 Op.53

　ルドルフ・ゼルキン（ピアノ）
　フィラデルフィア管弦楽団
　ユージン・オーマンディ（指揮）
　録音時期：1958年2月2日
　録音場所：フィラデルフィア
　録音方式：ステレオ（アナログ／セッション）
　音源：SONY (CBS Columbia)

● バルトーク：左手のための練習曲 BB.71-1

　ガボール・ガボシュ（ピアノ）
　録音時期：1965年1月20日
　録音場所：ブダペスト
　録音方式：ステレオ（ライヴ）

● ブリテン：ディヴァージョンズ Op.21

　ジュリアス・カッチェン（ピアノ）
　ロンドン交響楽団
　ベンジャミン・ブリテン（指揮）
　録音時期：1955年7月3,4日
　録音場所：ロンドン
　録音方式：ステレオ（アナログ／セッション）
　音源：DECCA