フェイス・A・ペニック

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ディアンジェロ《ヴードゥー》がかけたグルーヴの呪文

フェイス・A・ペニック

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784866471440
ISBN 10 : 4866471441
フォーマット
出版社
発行年月
2021年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
214p;19

内容詳細

耳に取り憑く、呪術的グルーヴの快楽(エクスタシー)に溺れる。
ディアンジェロ『Voodoo』をとことん読み解く一冊。

■幼少期に教会で歌ったゴスペル・ミュージックからの影響など、ディアンジェロのルーツを探る。
■エレクトリック・レディ・スタジオでの音楽的実験とソウルクエリアンズ。
■「Untitled (How Does It Feel)」の突然の幕引きが意味するものとは?
■「ブラック・フェミニスト」の著者が、現代的視点からR&Bの金字塔を再考する。
 ・男性原理にスポットライトを奪われた、『Voodoo』陰の立役者
 ・「セックス・シンボル」として祭り上げられることの代償 など
■『Voodoo』だけでなく、デビュー・アルバム『Brown Sugar』や最新作『Black Messiah』についても考察。
■日本語版には、1995年のディアンジェロ来日に同行した訳者・押野素子のあとがきを収録。


《著者情報》
フェイス・A・ペニック(フェイス エー ペニック)
著・文・その他

押野素子(オシノモトコ)
翻訳
東京都出身。米・ワシントンD.C.在住。青山学院大学国際政治学部、ハワード大学ジャーナリズム学部卒。訳書に『ヒップホップ・ジェネレーション』(リットーミュージック)、『フライデー・ブラック』(駒草出版)、『MARCH』(岩波書店)、『THE BEAUTIFUL ONES プリンス回顧録』(DU BOOKS)など。

【著者紹介】
フェイス・A.ペニック : シカゴ生まれ。ロサンゼルスを拠点に活動する映画監督、作家。最新作は、プラスサイズの女性スキューバダイバーたちを撮った短編ドキュメンタリー『Weightless』

押野素子 : 東京都出身。米・ワシントンD.C.在住。青山学院大学国際政治学部、ハワード大学ジャーナリズム学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • たまきら さん

    美しい容姿を余すところなく見せるPVで運命が変わってしまった才能あるミュージシャンを、情熱をこめて語っている本です。セクシーなミュージックPVは数多くあれど、これが黒人男性独特の「マチズモ」を脅かしたことは容易に想像がつきます。だれが演出?予算がなかった?なぜこの音楽的才能だけで売らなかった?色々考えながらPVを見ました。「アフリカン・アメリカンの大半にとって、人生は綱引きの連続だ…」で始まる第四章を読めただけでもこの本を手に取った価値あり。アメリカという複雑な国の一翼を担う世界を垣間見せてくれます。

  • しゅん さん

    めちゃおもしろかった。今では名盤の地位を確固たるものとしている2000年のアルバム。かつての恋人アンジー・ストーンの物語から始まる構成、Voodooのグルーヴとリリックの分析から、MVの衝撃的ヌードとその功罪に話が向かう中で、Dの人間的弱さが見えてくる流れが良い。押野さんと木津さんの解説も良かった。男性/女性の間の葛藤が本作のテーマ。「あいつはオカマだ」と差別的反応をDに向ける人がいるというのは、日本語圏にいるとなかなか意識できない。

  • 椿 釦 さん

    まぁ、ブラックミュージックに興味のない人が読んでも面白くはない気もするけれど…。ディアンジェロというミュージシャンが、どうブラックコミュニティで受け入れられてきたのかを読めたのが興味深かった。男性からの反発が多かったというのがどんだけマッチョなんだよ!と。アフロアメリカンでゲイだと、本当に肩身が狭いんだろうな、と思う。ディアンジェロはゲイではないけれど、ただ、女性への愛をセクシーに歌っただけで拒否られてしまうなんて。男らしさを必要以上に求められていたんだろうな。時代はかわる。そんな希望も見える本。

  • 小泉 さん

    『R&B 馬鹿リリック大行進』と併読。「疲れ目にはプッシーが一番」「ビッチ3人 オレ1人 3Dってとこだな」なんて酷すぎるリリックと、「あのヴィデオ」が女性たちに与えた興奮と解放、その後の功罪についての考察を読むに、よく分からなかった「性的消費」という言葉への理解の端緒をつかんだ気がする。

  • 梅田 さん

    (有害な)男性性と女性性、黒人アーティストの置かれた構造的な不正義など今に通じるテーマをこの20年前の名盤を通じて論じても十分に成り立つ、ということがよくわかった。巻末の木津毅さんの解説や訳者の押野素子さんによる1995年来日時の記録(再掲らしいけど)も含めてページ数以上の読み応えあり。

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