劇的な作品ばかり! フランマー:管弦楽曲作品第3弾!
「NEOS」レーベルが力を入れている作曲家のひとり、ヘルムート・フランマーの管弦楽作品集の第3弾。フランマーは当初、数学と物理を学んだ後、クラウス・フーバー、ブライアン・ファーニホウに作曲を師事。ここに収められた作品はいずれも大オーケストラのために書かれたドラマティックな曲ばかり。
キリストが磔の刑に処せられる前夜の祈りに題材をとった『ゲッセマネ』はオーケストラの叫ぶような大音響と劇的なうねりに満ちた表現主義的な大作。ソプラノ、バリトン独唱が入る『GEN』はハイドンのオラトリオ『天地創造』の冒頭にインスパイアされたとのことで、タイトルの「GEN」には「genesis(創世記)」「general」「genuine(純正)」など複数の意味が含まれます。オーケストラのカオスとアダムとイヴを思わせる男女のヴォカリーズが織りなす前衛の手法で描かれた旧約聖書の世界。収録曲いずれも渾身の作で聴きごたえ充分です。(輸入元情報)
【収録情報】
フランマー:
1. ゲッセマネ〜消えて忘れられる前に(1985/86)〜大管弦楽のための
2. 地球は忘却に対して涙を流す(1990)〜大オーケストラのための7つの小品
3. GEN(1998)〜ソプラノ、バリトンと大管弦楽のための
4. カプリチオ(1992)〜チェロと大管弦楽のための
ローター・ツァグロゼク指揮、ザールブリュッケン放送交響楽団(1)
オラフ・ヘンツォルト指揮、バイエルン放送交響楽団(2)
ガブリエーレ・ロスマット(ソプラノ:3)
ヴォルフガング・シェーネ(バリトン:3)
ローター・ツァグロゼク指揮、シュトゥットガルト・ヴュルテンベルク州立管弦楽団(3)
ティルマン・ヴィック(チェロ:4)
オラフ・ヘンツォルト指揮、ライプツィヒ放送フィルハーモニー(4)
録音:1987年4月30日(1)、1995年5月12日(2)、1998年5月25日(3:ライヴ)、1991年12月6日(4:ライヴ)