SACD 輸入盤

交響曲第5番 ヴァント&ミュンヘン・フィル(シングルレイヤー)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKC4015
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
SACD
その他
:
限定盤,輸入盤

商品説明

ギュンター・ヴァント&ミュンヘン・フィルの芸術−2
ブルックナー:交響曲第5番
新マスタリングによるSACDシングルレイヤー化
ディスクは海外プレス、日本語オビ&解説つき
美麗紙製デジパックの愛蔵版仕様限定盤


ミュンヘン・フィルの1995/1996年のシーズンは、チェリビダッケの指揮するブルックナーの交響曲第9番で9月に幕を開けました。ヴァント指揮するブルックナーの第5番は、それから約2ヶ月の後におこなわれた演奏会を収録したもので、チェリビダッケのもと、極度に遅いテンポで演奏していたミュンヘン・フィルの面々が、ヴァントの快速テンポを楽しんでいる様子がよくわかるような演奏となっています。
 ちなみにチェリビダッケとの第5番の演奏は90分近くかかることもあったほどで、1993年に録音されたEMIのCDでも87分40秒を要しています。ヴァントはこのとき74分35秒で演奏しているので、その差、実に13分。同じくハース校訂による1878年稿を用いていながらこの差は驚異的です。もっとも、実際に極端な開きがあったのは第2楽章のアダージョだけで(56%)、あとは第1楽章が9%、第3楽章が4%、第5楽章が8%速くなったという感じです。
 とはいえ、録音で聴くと少々弛緩した印象もあったチェリビダッケ盤に較べ、ここでのヴァントの勇壮なオーケストラ・ドライヴには、聴き手を興奮させずにはおかない劇的な展開の巧みさと迫力が確かに備わっており、ミュンヘン・フィルの明るく流麗で色彩的、かつ俊敏なサウンドがそうした解釈と面白いマッチングをみせて素晴らしい聴きものとなっています。随所で決まるティンパニも見事で(ペーター・ザードロ?)、第1楽章展開部など効果的でした。
 なお、ヴァントは交響曲第5番を第9番とともにブルックナーの最高傑作と評しており、長い音楽家生活の節目をそのつど第5番の名演で飾ってきたことでも知られています。今回登場するミュンヘン・フィルとの第5番がそうした一連のヴァントの5番の中でも優れたものとして存在を主張しうるものであることは疑う余地の無いところでしょう。
 引き締まったサウンドを好んだヴァントが、チェリビダッケによって厳しく訓練され、高い適応力を備えていたオーケストラとの共同作業から手に入れたのは、美しくしかもパワフルなサウンドだったのです。
 この公演から約一ヶ月の後にはベルリン・フィルに客演して第5番を指揮するヴァントですが、リハーサル回数の問題もあったのでしょうか。ヴィルトゥオジティはともかく、指揮者の解釈がより深く楽員に浸透したのは、どうやらミュンヘン・フィルの方だったようです。(HMV)

【初回500枚の完全限定生産品】
2014年10月に創立10周年を迎える独「Profil」が、レーベルの看板シリーズとして力を注いできた『ギュンター・ヴァント・エディション』より、ミュンヘン・フィルとのブルックナーの交響曲5タイトルを、新マスタリング・SACDシングレイヤー仕様で、装いもあらたにリリース致します。
 すべてホルガー・ジードラーによる2013年の最新リマスタリング。
 このたびは記念リリースにふさわしく、海外にてプレスしたディスクを直輸入、国内で日本語オビと解説を製作し、美麗紙製デジパック・パッケージに収めた愛蔵版仕様となっております。
 初回各500セット完全限定生産品となります。

このディスクはSACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調 WAB.105(1875-78年原典版)

 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 ギュンター・ヴァント(指揮)

 録音時期:1995年11月29日、12月1日
 録音場所:ミュンヘン、ガスタイク
 録音方式:ステレオ(ライヴ)
 リマスタリング:2013年/ドルマーゲン、THS Studio
 リマスタリング・エンジニア:ホルガー・ジードラー

 SACD対応プレイヤーで再生できます。

総合評価

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ヴァント先生のブル5、これはミュンヘンフ...

投稿日:2012/04/14 (土)

ヴァント先生のブル5、これはミュンヘンフィルとのライヴ。個人的には、ヴァント先生の残した第5番の演奏ではこれが最もすばらしいと思うのであります。ケルンやNDRとの演奏はいささか内向きで凝縮しすぎ、ちょっとキツイ演奏。ベルリンフィルとの演奏は、これはもう正攻法ながら、実に精緻でかつ全体をしっかり見とおした究極の演奏。そのベルリンフィルとの演奏に、ライヴならではの感興が上乗せされているところが、このディスクの演奏のよさだと思うのであります。それは、オケがミュンヘンフィルであるということが大きな要因でしょうか。ここでのミュンヘンフィルは本当にすばらしい。技術上の高水準はもちろん、自分たちの演奏に対する自信といういうか、何か誇らしさが聴こえてくるようです。どのパートもしっかりと存在感を保ちつつ、でももちろんアンサンブルとして完璧な出来。ヴァント先生に対して「わしらの実力はどんなもんじゃい」とアピールしているかのような堂々たるもの。それがいかにもライヴならではの興奮にもつながって、大いに感心・感服、そして感動しました。録音も全体につや・鮮やかさがあって、細部も明瞭、量感もバッチリで、ベルリンフィルとのディスクよりいいんじゃないかなあ。大いにお薦めする次第。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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ヴァントのブルックナーは既に神格化されて...

投稿日:2010/02/12 (金)

ヴァントのブルックナーは既に神格化されているが、その芸術が至高の境地に達したのは90年代後半である。特に、ベルリン・フィルと組んで遺した第5、第4、第9、第7、そして最後の第8は、人類共通の至宝と言うべきであるが、今般、これらの至宝に、更に、ミュンヘン・フィルと組んだ至高の名演群(第6と第7が入れ替わっているが)が加わることになった。いずれ劣らぬ名演揃いであるが、その中でも、ヴァントの自伝にも記されているが、第5と第9は、ブルックナーが妥協を許さずに作曲した作品として、特に愛着を持って接していたようで、他の指揮者の追随を許さない超名演に仕上がっている。本盤は、この1カ月後にライブ録音したベルリン・フィル盤と並んで、ヴァントの第5の総決算とも言うべき超名演である。両盤に優劣をつけることは困難であるが、違いはオーケストラの響きぐらいのものであり、これだけの高次元のレベルに達すると、後は好みの問題ということになるであろう。厳格なスコアリーディングに基づく剛毅にして重厚な演奏スタイルであるが、80年代のヴァントに見られたような、凝縮しすぎるあまりスケールが矮小化されるという欠点もいささかも見られない。リズムにも柔軟性が付加されており、硬軟併せ持つバランスのとれた名演と言うべきである。終結部の微動だにしない圧倒的な迫力はこの超名演の締めくくりに相応しいものであり、演奏終了後の聴衆の熱狂も当然のことにように思われる。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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全体に明るめの音色で颯爽と演奏した5番。...

投稿日:2008/01/16 (水)

全体に明るめの音色で颯爽と演奏した5番。指揮者とオケの呼吸もここではぴったりで、非常に集中度が高い。アレグロのまばゆく旋回する音色のひらめきは美しい。ややとっつきにくいイメージのこの曲を楽しんで聞くことの出来る素晴らしい一枚。

Sirius さん | Tokyo | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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