CD 輸入盤

弦楽五重奏曲(管弦楽版)、序曲ト短調 ゲルト・シャラー&プラハ放送交響楽団

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PH16036
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

これは凄い!
ブルックナーに新しい交響曲が加わった


指揮者としてのブルックナーの全交響曲はもとより、オルガニストとして全オルガン曲まで録音したゲルト・シャラー。まだまだ彼の探求は終りません。今回は何と弦楽五重奏曲をシャラー自身がフル・オーケストラ用に編曲、それをいつものフィルハーモニー・フェスティヴァではなく、プラハ放送交響楽団と録音しました。
 弦楽五重奏曲は交響曲第5番や第6番と同時期の1878〜9年の作で、演奏時間40分を超える大作。交響曲作家ブルックナーとしては珍しい室内楽作品ながら、その交響的要素はかねてから指摘され、弦楽オーケストラによる演奏もありました。シャラーはそれを発展させ、ブルックナー12作目の交響曲に仕立てています。シャラー自身「ブルックナーの書いた最も美しい音楽のひとつ」と述べているアダージョは弦楽合奏のみ、その他も弦のパートは極力ブルックナーのオリジナルに従い、各2本の木管、4本のホルン、2本のトランペット、3本のトロンボーン、ティンパニのパートを付加し、内在する交響的音響を現実化しました。その結果、交響曲第6番を思わす雰囲気の新交響曲が登場しました。
 弦楽五重奏曲は、初演したヘルメスベルガーがスケルツォ楽章を「演奏不能」としたことで代替えの『間奏曲』が生まれました。シャラーはこの間奏曲もオーケストレーションし、全5楽章としているのも嬉しい限り。さらに初期の『序曲ト短調』が入っているのも注目。すでにブルックナー節炸裂ですが、シャラーによる弦楽五重奏曲のフル・オーケストラ版と同じ楽器編成のため、いろいろ共通点が発見できるのも興味津々です。
 ゲルト・シャラーは1965年バンベルク生まれ。1993年にハノーファー州立歌劇場で指揮者としてのキャリアをスタートさせ、1998年にブラウンシュヴァイク州立歌劇場、2003年から2006年までマグデブルク劇場の総音楽監督を務めました。ブルックナーのエキスパートで、ついにはオルガン独奏曲まで奏してしまうほどのこだわりを見せています。(輸入元情報)

【収録情報】
ブルックナー:
● 弦楽五重奏曲ヘ長調(シャラー編によるフル・オーケストラ版)
● 序曲ト短調(1863年版)


 プラハ放送交響楽団
 ゲルト・シャラー(指揮)

 録音時期:2018年5月
 録音場所:プラハ放送ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

収録曲   

  • 01. Bruckner: String Quintet, WAB 112 (Arr. for Large Orchestra): I. Gemasigt [12:14]
  • 02. II. Scherzo. Schnell - Trio. Langsamer [7:53]
  • 03. III. Adagio [12:44]
  • 04. IV. Intermezzo, WAB 113 (Arr. for Large Orchestra) [3:36]
  • 05. V. Finale. Lebhaft bewegt [9:22]
  • 06. Overture in G Minor, WAB 98 [11:09]

ユーザーレビュー

総合評価

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 う〜ん…、どう評価したものか迷うところ...

投稿日:2018/11/03 (土)

 う〜ん…、どう評価したものか迷うところがありますねえ。ブルックナーの弦楽五重奏曲は好きで、何度となく「これが交響曲だったら…」なんて妄想をかきたてる曲ではあります。特に三楽章アダージョ(この録音ではアンダンテ)は、ブルックナー好きには堪えられない魅力があります。だから、スクロヴァチェフスキもアシュケナージも、この楽章をオーケストラの弦楽合奏で交響曲の余白に録音しちゃってます。昔ツァグロクセクもオルフェオに全曲を弦楽合奏版で出してました。これが又とんでもなく素晴らしかった。だから、この曲に木管も金管も打楽器もつけて交響曲にしちゃったら、どんなに素晴らしいだろう…。ブルックナー好きは、妄想するんです。それをやっちゃうところがシャラーらしいと言えば、そうなんですが…。それにこれをやっちゃってもOKなのも、今生きてる人で言えば多分シャラーかキャラガンくらいなのも判ります。でも、聴いてて、やはり戸惑ってしまいました。当然、ブルックナー自身が交響曲にしなかったのには、リズムや曲調の部分があってのこと。だから無理があるのは百も承知で、それでも交響曲版を聴いてみたい。でも、たぶん私はハードルを上げすぎていたのかもしれない…とも思います。編曲はけっこう健闘している部分はあります。木管の処理は、私がこうだったらいいな…と思ってたとおりだし、でも終楽章はもっとスケールが大きくなるんじゃないか?とか、いろいろ思ってしまうわけです。考えてみると原曲が弦楽五重奏曲なのに、曲が進むにつれて、妙に弦のセクションが薄く感じてしまうのが、問題なのかとも思います。それでも、こいうことを敢えてやっちゃうシャラーという人はホンットにブルオタだなあと思っちゃいますね。みんな(?)が聴きたいと思ってるものを自分で作って演奏しちゃうんですから。  余白にはト短調序曲が入ってます。これは自分としては「特選もの」です。全集を録音した指揮者で、この序曲にまで手を出した人は、私の知る限りでは朝比奈御大とミスターSだけですが(他にもいるんだろうか?)、このブルックナー第一人者の二人でさえ、ブルックナーらしくない曲にしか仕上げられなかったのを、シャラーはチャンと徹頭徹尾ブルックナーの曲として仕上げています。さすがブルオタ指揮者! これはビックリですよ、本当に。

ぴたすみん さん | 大阪府 | 不明

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序曲ト短調はへ短調交響曲(00番)と同じ頃に...

投稿日:2018/10/31 (水)

序曲ト短調はへ短調交響曲(00番)と同じ頃に書かれている 対して”クィンテット”はイ長調交響曲(6番)の時期と重なるから音楽の質が全く違う 前者は作風を模索していた時代であり 後者は第4交響曲に至ってブルックナー交響曲の形式が確立した後の作品なのだ では何故旺盛な交響曲創作の盛期に弦楽五重奏なのか その鍵は3拍子だ 程よいModeratoで奏でる3拍子の曲(第一楽章)を思いついたからだと思う これは確立したシンフォニー様式のどこにも収まらない これをシャラーが二管編成のオーケストラ曲に編曲した 全交響曲に止まらず シャルク版まで録音したブルックナーオタクなのだ あのキャラガン補筆完成版の第9に飽き足らず シャラー自身の校訂完成版まで録音した人だから驚かない だが全5楽章になっている 後から第二楽章の差し替え用に書いた”間奏曲”を第四楽章として加えているからこれは驚いた 肝心の中身はと言うと 原曲スコアの五段譜を21段譜のオーケストラに割り振ったのではなく 追加省略は勿論のこと デュナーミクも変えデフォルメされている ただ優れていると思ったのは 室内楽だった時の静穏さが保たれていること そして響きがブルックナー交響曲しかもあの第9の未完の終楽章のソノリティーを醸していることだろう 聴かなければ始まらない あなたも如何 

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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