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私労働小説 ザ・シット・ジョブ

Brady Mikako

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041117156
ISBN 10 : 4041117151
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan

Content Description

シット・ジョブ。店員、作業員、配達員にケアワーカーなどの「当事者」が自分たちの仕事を自虐的に指す言葉だ。他者のケアを担う者ほど低く扱われる現代社会。自分自身が人間として低い者になっていく感覚があると、人は自分を愛せなくなってしまう。人はパンだけで生きるものではない。だが、薔薇よりもパンなのだ。数多のシット・ジョブを経験してきた著者が、ソウルを時に燃やし、時に傷つけ、時に再生させた「私労働」の日々、魂の階級闘争を稀代の筆力で綴った連作短編集。

【著者紹介】
ブレイディみかこ : ライター・作家。1965年、福岡県福岡市生まれ。96年から英国ブライトン在住。日系企業勤務後、保育士資格を取得し、「底辺託児所」で働きながらライターとなる。2017年、『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』(みすず書房)で第16回新潮ドキュメント賞を受賞。19年、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社、のち新潮文庫)で第73回毎日出版文化賞特別賞、第2回Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞、第7回ブクログ大賞(エッセイ・ノンフィクション部門)などを受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    ブレイディみかこは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。私小説連作短編集、オススメは、『一九八五年の夏、あたしたちはハタチだった』です。著者はLondonを気に入っているようですが、私は食事が不味いので、住みたくありません(大昔に二週間ショートホームスティをした経験あり)(笑) https://www.kadokawa.co.jp/product/322104000617/

  • 読特

    「会社勤めのホワイトカラー。客に直接接する業務でなくて、コロナ禍ではリモートワーク」。そんな人が本書を読みとくのは、シンパシーかエンパシーか…「自分の仕事もなくては困るかけがえのないもの」。そうと思いたい、たとえ事実でなかったとしても。「自分だけなにか違った属性に見られている」。時々感じる職場での疎外感。”薔薇よりパン”。生活のためには稼がねばならぬ。賄ってくれる人に媚びへつらい失礼されることを売る。そして誰もが”シット・ジョブ”。だが、気づかねばならない。誰かを軽くみていないか?身近にいる誰かを。

  • ネギっ子gen

    【英国では、労働に対する価値観の根本的なシフトが既に始まっている】「底辺託児所」の保育士となるまでに経た数々の「他者のケアをする仕事」を軸に描く、私小説。社会に欠かせぬ仕事ほど低賃金・重労働・等閑視される世に投じる、労働文学。著者は「あとがき」で、<わたしが書きたかったのは、わたしは様々な仕事をしながら、ずっと同じ疑問を抱き続けてきたということである。それは、世の中には金銭的に報われず、社会的にも軽視されている仕事があるのだが、これらの仕事はいつまでたっても報われないままでいいのかという疑問である>と。⇒

  • ナミのママ

    圧倒される行動力、ブレイディみかこさんのノンフィクションに近い私小説は1985年福岡での水商売から始まる。数々の作品から、行動力に基づく思考を文章にしている人とは思っていた。が、これほど多岐にわたる職歴があったとは驚きだ。生きるために働く、たとえそれが「シット・ジョブ(クソのような仕事)」だとしても。その日々の中で尊厳を忘れずに声をあげ続けること。彼女の底力のようなものを感じた。これは英国に渡った一女性の私小説だが、今の日本と対比して考えてしまう。

  • ゆみねこ

    シット・ジョブ=クソみたいに報われない仕事。1985年の福岡、店員→ホステス→英国へ行きベビーシッター。クリーニング工場での深夜労働を経て英国、賄い厨房→保育士→貧困層へのボランティアやHIV病棟でのボランティア。作者が経験した数多の仕事と差別や格差、搾取する側される側。鋭い筆致で問題を突きつけるかのような文章。とても考えさせられた1冊。

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