ピアノの腕前も披露。注目の作曲家ベッファの作品集
カロル・ベッファは1973年生まれのポーランド系フランス人作曲家。美少年だったため子役として活躍しましたが、音楽と数学を専攻し、さらにパリ音楽院で8つのプルミエ・プリを取った天才。リゲティの研究でも知られています。
近年彼の作品は録音が次々と現われていますが、このアルバムはオーケストラ曲と室内楽を集めています。『円環の廃墟』はボルヘス、『酔いどれ船』はボードレールの文学作品のタイトルですが、それを描写したものではないとのこと。シマノフスキを思わすひんやりとした色彩的な世界が興味津々です。『破壊』ではベッファ自身がピアノの名手ぶりを示しています。また『護符』にはフォルジュルネ音楽祭でもおなじみのビジャーク姉妹のサーニャ(サンヤ)が参加しています。(輸入元情報)
【収録情報】
ベッファ:
1. 円環の廃墟(2002)〜オーケストラのための
2. 護符(2018)〜ピアノ、クラリネット、弦楽四重奏のための
3. 破壊(2006)〜ピアノ五重奏のための
4. テネブレ(2018)〜フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための
5. 酔いどれ船(2017)〜オーケストラのための
パスカル・ロフェ指揮、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団(1)
サーニャ(サンヤ)・ビジャーク(ピアノ:2)
パトリック・メッシーナ(クラリネット:2)
リョードウ・カネコ、コ・ヤンウン(ヴァイオリン:2)
アラン・シュヴィートン(ヴィオラ:2)
マルレーヌ・リヴィエール(チェロ:2)
カロル・ベッファ(ピアノ:3)
ルノワール四重奏団(3)
グスタフ・ビレガス(フルート:4)
ギヨーム・シレム(ヴァイオリン:4)
レア・エニノ(ヴィオラ:4)
ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール(チェロ:4)
アラン・アルティノグル指揮、フランス国立管弦楽団(5)