ミサ・ソレムニス　ミヒャエル・ギーレン＆ウィーン放送交響楽団、ウィーン楽友協会合唱団

ギーレン＆ウィーン放送響／ベートーヴェン：ミサ・ソレムニス

1823年に完成されたベートーヴェンの『ミサ・ソレムニス（荘厳ミサ）』は彼と親交のあったルドルフ大公のために作曲されました。もともとは1820年に行われた大公の大司教就任祝いのための作品でしたが、その日に間に合わず、結局は1824年にサンクト・ペテルブルクで初演。ベートーヴェンの崇高な意思が反映された大作であるものの、教会ではあまり演奏されることのない宗教曲です。
　2019年3月にこの世を去った大指揮者ミヒャエル・ギーレン。彼はこの作品を「キリスト教的ではない」と評していますが、作品の持つ精神性を深く愛し何度も演奏を重ねてきました。これまでにも2005年のルクセンブルク・フィルとの演奏を始め、1987年のバーデン＝バーデン南西ドイツ放送交響楽団との演奏など何種類か録音がリリースされていますが、今作は1985年にウィーン放送交響楽団（当時はオーストリア放送交響楽団）と演奏した「歴史的録音」。ギーレンらしい「透明感のある響き」が生かされた闊達な演奏を存分にお楽しみいただけます。（写真c Wolfram Lamparter）（輸入元情報）

【収録情報】
● ベートーヴェン：ミサ・ソレムニス Op.123

　アリソン・ハーガン（ソプラノ）
　マルヤナ・リポヴシェク（メゾ・ソプラノ）
　トマス・モーザー（テノール）
　マティアス・ヘーレ（バリトン）
　ルドルフ・ショルツ（オルガン）
　ウィーン楽友協会合唱団
　ウィーン放送交響楽団（オーストリア放送交響楽団）
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音時期：1985年4月18,19日
　録音場所：ウィーン、ムジークフェラインザール
　録音方式：ステレオ