ベートーヴェン(1770-1827)

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SACD 輸入盤

交響曲全集、序曲集 パーヴォ・ヤルヴィ&ドイツ・カンマーフィル(6SACD)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
19439828172
組み枚数
:
6
レーベル
:
RCA
:
Europe
フォーマット
:
SACD
その他
:
限定盤, ハイブリッド,輸入盤

商品説明


ベートーヴェン生誕250年記念リリース。これが世界を驚倒させたベートーヴェン

パーヴォとドイツ・カンマーフィルの軌跡を封じ込めた歴史的名演。交響曲全曲に序曲5曲を加えたスペシャル・アニヴァーサリー・エデイションとしてボックス・セット化。完全生産限定。

【世界最高のベートーヴェンを打ち立てたコンビ】
パーヴォ・ヤルヴィがドイツ・カンマーフィルの芸術監督に就任して最初の演奏会が行われたのが2004年6月。その直後にパーヴォとドイツ・カンマーフィルは仲道郁代とのベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番と第5番『皇帝』を録音(同時に映像収録)し、さらに同じベートーヴェンの交響曲第7番を録音して、交響曲全集の第1弾としています。以来、ベートーヴェンの作品は、パーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィルの中核をなすレパートリーとなり、世界各地でのチクルス演奏と並行して2008年にかけて録音された交響曲全曲、仲道郁代とのピアノ協奏曲全曲は、いずれも高い評価を得てきました。このコンビによる最初の来日公演の際に横浜で行われたベートーヴェン・チクルスは「世界最高峰のベートーヴェン」と絶賛され、彼らのトレードマークとなりました。

【交響曲と序曲を1つのパッケージに】
当ボックスは、2004年〜2008年に録音された交響曲全曲と2010〜12年に録音された序曲5曲をセット化したもの。交響曲全集は過去にボックス化されていましたが、今回序曲を加えて、より完璧なパーヴォ・ヤルヴィ&ドイツ・カンマーフィルのベートーヴェン解釈のマイルストーンが1つのパッケージに揃いました(また海外でSACDハイブリッド盤としてボックス化されるのは今回が初めてです)。対抗配置でヴィブラートを抑制し豊かなアーティキュレーションの弦、名手ぞろいの管、ヴァルヴなしのナチュラル・トランペット、そして堅いバチで叩くピリオド仕様のティンパニなどから生み出される強靭かつフレキシビリティに富む響きによって、9曲の交響曲と5曲の序曲の個性的な風貌が浮き彫りにされています。

【選りすぐりの独唱者と合唱団】
第9番の独唱者には、その新国立劇場の『ローエングリン』出演などを通じて日本にもファンの多いテノールのクラウス・フローリアン・フォークト、深みのある美しい声によってリートとオペラの世界で独自の地位を獲得しているマティアス・ゲルネ、バイロイト音楽祭での活躍で知られ「東京・春音楽祭」でもワーグナーを手掛けて絶賛されたペトラ・ラング、ヴェーベルンの歌曲全集の録音でデビューするなど幅広いレパートリーで知られるクリスティーナ・エルツェという個性的な面々を起用。2001年の創設以来優れたプロの室内合唱団として注目を浴びているドイツ・カンマーコーアも美しいディクションによる歌唱を聴かせてくれます。

【音響効果抜群のフンクハウス・ベルリン・ナレーパシュトラッセ】
旧東ドイツ時代の1950年代に建造され、長らく国営放送局の録音ホールとして使われてきたベルリンの歴史的なフンクハウス・ベルリン・ナレーパシュトラッセにおけるセッションでDSD収録されたこれらの録音は、音質面でも高く評価されています。「ベルリンで最も遮音性の優れたホール」として知られ、東西ドイツ統一後はバレンボイム&シュターツカペレ・ベルリンのワーグナー録音などにも使われたことでその優れた音響が再評価されています。プロデューサーはパーヴォ・ヤルヴィの盟友フィリップ・トラウゴット、録音を担うのは、旧フィリップス・レーベルのスタッフが立ち上げたオランダのポリヒムニア社です。

【ベートーヴェンへの未曾有の「全集中」】
「2020年のベートーヴェン・イヤーにリリースされるこのボックス・セット。私たちが最初にベートーヴェンの作品を録音してからもう10年以上の歳月が流れたのだ。ここ数年はシューマンとブラームスの交響曲や管弦楽曲を集中的に取り上げてきたが、その経験を経た現在、改めてこの録音を聴いてみた。
 嬉しいことに、これらの結果に今でも満足だ、ということを確認できた。録音というものは、音を固定化する作業だ。いったん録音すると変わることがない。しかし音楽家も人間。人間というものは、年月が経つと考え方も変化し、人生の経験も深まり、視点も新しくなる。10年前に有効で満足いく結果だと思っていた演奏が、今でも同じように感じることができるものか、疑われる方もいらっしゃるだろう。ドイツ・カンマーフィルと私は、録音を準備するために何年もかけてベートーヴェンの交響曲全曲を世界各地で集中的に、繰り返し演奏した。何よりも注意したのは、時が経つと薄れてしまう皮相な効果や仕掛けを極力排除したことだ。それぞれの音楽の核となるものを見つけ出し、そこに入り込み、演奏が自然かつ有機的なものになるように、そしてベートーヴェンが楽譜に刻み込んだものに忠実になるように、力を注いだ。
 あらゆる指揮者やオーケストラにとっても同じことだろうと思うが、私はこのベートーヴェンの録音は特別なものであるべきだと考えていた。実のところ、ベートーヴェン作品の録音は市場に溢れているし、素晴らしいものも数多い。だから私たちがこの録音で成し遂げたかったのは、楽譜の細かなディテールをできうる限り実際の音として引き出すという点で、これはライヴ演奏ではなく、セッション録音でしか実現できない性質のものだった。正しいテンポを採り、各パートのバランスを整えることも重要なポイントだった。ベートーヴェンの各交響曲のすべての楽章がそれぞれ異なった個性を備えている。私たちはその個性を引き出すべく、フレーズごと、小節ごとに演奏解釈を検討した。
 そして、この素晴らしいオーケストラであったからこそ、セッションであっても新鮮で生き生きとした演奏ができたのだ。それはオーケストラにパーソナリティがあるからだ。彼らの演奏は、いつだってライヴ演奏であるかのような没入力に満ちている。信じがたいほどの集中力がある。私とドイツ・カンマーフィルの関係は、年月をかけてごく自然にしかも深くなっていき、今や彼らはまるで自分の家族のような存在になっている。ほかのオーケストラであれば避けることのできない垣根のようなものは全くない。何事もオープンでオーケストラのメンバー全員が自発性を持っているので、常に音楽を第一に考えることができるのだ。これは理想の音楽づくりだと思う。
 同じことがプロデューサーのフィリップ・トラウゴットについてもいえるだろう。フィリップは私とドイツ・カンマーフィルの全てのソニー・ミュージック/RCAへの録音プロジェクトに関わっていて、彼もまた私たち家族の一員なのだ。彼が録音セッションを仕切るさまは何事も明解だ。時には客観的な視点でのアドバイスもあるが、それはいつもより大きな音楽的な結果を追求するがゆえのこと。そしてポリヒムニアの素晴らしい録音チームが美しいサウンドで私たちの演奏を収録してくれている。今でも、これらのベートーヴェン録音が生み出されることになった集中的なコラボレーションをとても誇りに思っている。ベートーヴェン生誕250年というのは、この9曲の交響曲の録音が、同じく私たちの序曲の録音と組み合わされて、新しく再発売されるのにうってつけの理由だろう。」(パーヴォ・ヤルヴィ)

● パッケージ:各ディスクは紙ジャケットに収容され、それらをスリップケースに収納。パーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィルのさまざまな写真を掲載した132ページのブックレット付き。(輸入元情報)


【収録情報】
Disc1
ベートーヴェン:
1. 交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』
2. 交響曲第8番ヘ長調 Op.93

Disc2
3. 交響曲第4番変ロ長調 Op.60
4. 交響曲第7番イ長調 Op.92

Disc3
5. 交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』
6. 交響曲第1番ハ長調 Op.21

Disc4
7. 交響曲第2番ニ長調 Op.36
8. 交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』

Disc5
9. 交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』

Disc6
10. 『プロメテウスの創造物』序曲 Op.43
11. 序曲『コリオラン』 Op.62
12. 歌劇『フィデリオ』序曲 Op.72c
13. 『レオノーレ』序曲第3番 Op.72b
14. 『エグモント』序曲 Op.84
15. 『献堂式』序曲 Op.124

【交響曲第9番のソリスト、コーラス】
 クリスティーナ・エルツェ(ソプラノ)
 ペトラ・ラング(アルト)
 クラウス・フローリアン・フォークト(テノール)
 マティアス・ゲルネ(バリトン)
 ドイツ・カンマーコーア

 ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
 パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)

 使用楽譜:
 ベーレンライター原典版(交響曲)
 ブライトコップフ(プロメテウスの創造物、フィデリオ、レオノーレ第3番)
 ヘンレ(コリオラン、エグモント、献堂式)

 録音時期:
 2004年8月26-28日(2)、2005年8月24-29日(1)、2005年8月24-26日(3)、2004年6月18,19日&2006年9月3,4日(4)、2006年8月27-29日(5)、8月31日〜9月1日(6)、2007年12月15-17日(8)、2007年12月18-20日(7)、2008年8月22-26日&12月20-22日(9)、2010年7月19-21日(13-15)、2012年12月18-21日(10-12)
 録音場所:
 ベルリン、フンクハウス・ベルリン・ナレーパシュトラッセ(1-12)
 ハンブルク、フリードリヒ=エーベルト=ハレ(13-15)
 録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND


ユーザーレビュー

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全曲が軽快なテンポで突き進みます まあそ...

投稿日:2021/03/19 (金)

全曲が軽快なテンポで突き進みます まあそういう演奏です 今となっては他にもっといい演奏がありますが これはこれであり

Schonefeld さん | 奈良県 | 不明

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 ずいぶん昔、NHK音楽祭の放送だっただ...

投稿日:2021/03/09 (火)

 ずいぶん昔、NHK音楽祭の放送だっただろうか、交響曲第5番を聴いてびっくりした記憶がこのコンビの初体験。そこからようやく昨年末、この全集&序曲集ボックスで購入するに至った。録音されてから10年以上経ているが、今聴いても新鮮な響きに満ちている。日本酒やワインなどで開栓した時のフレッシュなアロマ、程よいガスが舌を刺激し、豊かな味が染みわたる…そんな感動をこの全集には感じる。お酒もクラシック音楽も伝統に胡坐をかかず新しいものへの挑戦する構造では変わらない気もする。このコンビが繰り広げるベートーヴェンは、古い音楽を古いと思わせずにむしろ「今作ったばかり」な清々しさと覇気が強く感じられる。楽譜の問題もあるが、そこにこだわっても執着しない推進力のある演奏とスケールが非常に魅力的。200年も昔の作品が「現在進行形」で再創造されていく感覚を味わいたい方におすすめです。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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