トランペット協奏曲集、『椿姫』によるコルネットのための幻想曲、他　ゾンマーハルダー、フォレムニー＆メクレンブルク・シュターツカペレ

オペラ作曲家ポンキエッリによる協奏曲集
注目のトランペット奏者、ゾンマーハルダー

ブラームスと同世代のイタリアの作曲家、アミルカレ・ポンキエッリ[1834-1886]は、生前は主にオペラで人気を博しており、代表作の『ジョコンダ』は現在でもよく上演されている傑作。ベルガモ大聖堂の楽長も務めていたポンキエッリは作曲も教えており、門下にはプッチーニやマスカーニの名もありました。
　今回、ドイツのレーベル、MDGからリリースされるアルバムは、トランペット協奏曲などポンキエッリの珍しい協奏作品を集めたもので、親しみやすい旋律美と技巧的な面白さを兼ね備えた音楽を楽しむことができます。
　トランペット独奏は、1985年チューリッヒに生まれ、イタリアで育ったジュリアーノ・ゾンマーハルダーが担当。ゾンマーハルダーは各種コンクールで入賞歴を持つ名手で、2004年にアバドの興したモーツァルト管弦楽団に参加し、2006年からはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団でソロ奏者を務めています。現代作品演奏から古楽器演奏まで精通した柔軟なテクニックと音楽性で、すでに高い評価を獲得している逸材です。
　組み合わせのユーフォニアム協奏曲でソロをとるローラント・フレッシャーは1977年生まれのスイスの奏者、「グラン・カプリッチョ」でオーボエを吹くシモーネ・ゾンマーハルダー[1987- ]は、ジュリアーノの弟です。（ＨＭＶ）

【収録情報】
ポンキエッリ：
1.『椿姫』によるコルネットのための幻想曲
2.ユーフォニアム協奏曲 Op.155
3.トランペット協奏曲 Op.198
4.オーボエと管弦楽のためのグラン・カプリッチョ Op.80
5.トランペット協奏曲 Op.123

　ジュリアーノ・ゾンマーハルダー（1、3、5：トランペット）
　シモーネ・ゾンマーハルダー（4：オーボエ）
　ローラント・フレッシャー（2：ユーフォニウム）
　メクレンブルク・シュターツカペレ・シュヴェリーン
　マティアス・フォレムニー（指揮）

　録音時期：2010年6月5-6日（2、4）、7月14-17日
　録音場所：シュヴェリーン州立劇場
　録音方式：デジタル（セッション）
　SACD Hybrid
　CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND