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冬の日誌 / 内面からの報告書 新潮文庫

Paul Auster

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102451205
ISBN 10 : 410245120X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

君がまだ3歳か4歳だった頃、君と地面はもっと近かった。君の父親がついた小さな?。母親が打った特大のホームラン。心揺さぶられた映画。性の目覚め。学生運動。パリでの暮らし。妻との出会い。外見はまるで変わっても、君はまだかつての君なのだ――。人生の冬にさしかかった著者が、身体と精神の古層を掘り起こし、自らに、あるいは読者に語りかけるように綴った、温かで幻想的な回想録。

【著者紹介】
ポール・オースター : 1947年生れ。コロンビア大学卒業後、数年間各国を放浪する。’70年代は主に詩や評論、翻訳に創作意欲を注いできたが、’85年から’86年にかけて、『ガラスの街』『幽霊たち』『鍵のかかった部屋』の、いわゆる「ニューヨーク三部作」を発表。一躍現代アメリカ文学の旗手として脚光を浴びた

柴田元幸 : 1954年、東京生れ。米文学者・東京大学名誉教授。翻訳家。アメリカ文学専攻。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞受賞。『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞受賞。トマス・ピンチョン著『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。アメリカ現代作家を精力的に翻訳するほか、文芸誌「Monkey」の責任編集を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希

    回想録ですね。身体と精神に掘り込み語る世界は、自分のみならず読者にも語りかけているのだと思えてなりません。儚くてあたたかく、幻想的な世界が美しかったです。

  • Shun

    先日お亡くなりになった作家ポール・オースターによる回想録。人生の終盤を自覚した著者が自らの半生を振り返り、幼少期に世界をどのように意識し世界のあれこれと出会っていったか記される「冬の日誌」。そしてまた自己の精神面での揺らぎを捉えるように記した「内面からの報告書」と、異なるアプローチで綴られています。作家渾身の回想録とも言える濃密な内容で幼少期に感じた己の身体的・精神的変化を捉えた描写から親族のこと、学生時代に没頭したこと、そして戦争の時代と私小説を読んでいるように没頭。著者の筆だからこその充実した読後感。

  • Porco

    回顧録。解説の通りオースターの様々な作品の源泉を知ることもできるし、オースターの内面や過去の旅を通して自分の方も旅に出たりできる本。読んでてオースターのように冬ではなくどちらかというと秋という年齢であっても、思い返してみたら思春期前の思考を予測はできても反芻は無理だということを思い知らされた。同じように無知以下の何ものかへの移行は自分にもあったはずなのに、それは今では一部を除き消え去ったか埋もれてしまった。今に連なるわたしであり君は幼い頃にいったい何を考えたのだろう?

  • うた

    良くも悪くもオースターの回想録という感じ。語りのリズムが心地よく、特に少年の日の思い出は良いことばかりではないけれど、微笑ましく輝いている。60歳台前半から、後半に向かおうとする時期に書かれたものだから、人生の苦しく目を向けたくない面も十分みて、苦味がちょうどいい刺激になっている。

  • いっこ

    オースターの小説は読んだことがないのに、「柴田元幸訳」とあるだけで借りてみた。老作家の回顧録なのかと思って読み始めたのだが、次第に引き込まれていった。20を超える住まいでのくらしぶり、少年期のユダヤ人アイデンティティへの思い、忘れられない映画の克明な描写(私まで見た気分になった)、元妻から返却された夥しい手紙、なんと濃厚な回顧録だろう。自ら「冬の時代」に突入したという作家の残り火がゆらゆらと踊っていた。

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