DVD Import

Der Fliegende Hollander: Py Minkowski / Les Musiciens Du Louvre Samuel Youn Brimberg Woldt

Wagner (1813-1883)

User Review :4.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
2110637
Number of Discs
:
1
Label
:
:
International
Aspect
:
WideScreen
Color
:
Colour
Format
:
DVD
Other
:
Import

Product Description


ワーグナーの初心、聴きなれた『オランダ人』とは一味違う初稿版をミンコフスキの渾身のタクトで!

ドイツの詩人ハインリヒ・ハイネが書いた「神の罰によりこの世と煉獄の間をさまよい続けるオランダ人の幽霊船の伝説」を元に、ワーグナー自身が台本を書いた『さまよえるオランダ人』。通常上演されるのは1880年にワーグナー自身による改訂版で、ワーグナーが理想とした「純粋な愛による救済」を主要なモチーフとしています。
 本映像は1841年のワーグナーがパリの上演を目論んで作曲した初稿版。そのモチーフも改訂版とは異なり最終的な「救済」が曖昧なまま投げ出されます。演出を担ったオリヴィエ・ピイは、自身も俳優として活躍する演劇畑出身の演出家で、作品にパリ時代の若き日のワーグナーの苦悩を読み込み、黙役サタンを狂言回しとしたユニークな舞台を作り上げました。ミンコフスキは手兵グルノーブル・ルーヴル宮音楽隊を率いてパリ時代のワーグナーの初心に迫る厳しい響きを引き出し、ベテラン歌手サミュエル・ユン、北欧を代表するソプラノ、インゲラ・ブリンベリをはじめとした名歌手たちの熱唱が大輪の華を添えます。(輸入元情報)

【さまよえるオランダ人初期稿】
通常演奏される楽譜はワーグナーの死後に総合的にまとめられたもので、今日では正統性に問題があるとみなされています。初期稿にもいくつかあり、1841年稿は初演前の段階のもの。舞台はスコットランドで、ダーラントでなくドナルト(ドナルド)、エリックでなくゲオルク(ジョージ)と人名が異なります。またゼンタのバラードが本来あるべき調性で、現行のような奇妙に下げられたものではありません。オーケストレーションにも多くの相違が。もちろんハープを用いた取って付けたような救済の音楽はありません。もっとも首尾一貫しているのがこの1841年稿の特徴です。


【収録情報】
● ワーグナー:『さまよえるオランダ人』全曲 初稿版(1841年)


 オランダ人…サミュエル・ユン(バス)
 ゼンタ…インゲラ・ブリンベリ(ソプラノ)
 ドナルド…ラルス・ヴォルト(バス)
 ゲオルク…ベルナール・リヒター(テノール)
 舵手…マヌエル・ギュンター(テノール)
 メアリー…アン=ベス・ソルヴァング(メゾ・ソプラノ)
 サタン…パヴェル・ストラーシル(黙役/ダンサー)
 アルノルト・シェーンベルク合唱団
 エルヴィン・オルトナー、オットカール・プロハズカ、ヨルディ・カザルス(合唱指揮)
 グルノーブル・ルーヴル宮音楽隊
 マルク・ミンコフスキ(指揮)

 演出:オリヴィエ・ピイ
 装置:ピエール=アンドレ・ヴァイツ
 照明:ベルトラン・キリー

 収録時期:2015年11月22,24日
 収録場所:オーストリア、アン・デア・ウィーン劇場(ライヴ)
 映像ディレクター:フランソワ・ルシヨン

 収録時間:136分
 画面:カラー、16:9
 音声:Dolby Digital 2.0 & 5.1
 字幕:ドイツ語(歌唱言語)、英語、フランス語、日本語、韓国語
 NTSC
 Region All

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
2
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
Blu-ray Discを購入した。音声について、LP...

投稿日:2020/04/26 (日)

Blu-ray Discを購入した。音声について、LPCM 2.0の規格は、48KHz/16bitだった。DTS-HD Master Audio 5.1の方は未確認。せっかくBlu-ray Discを購入しても、ステレオ音声はDVD並みということです。

Shostakopovich さん | 佐賀県 | 不明

1
★
★
★
★
☆
ミンコフスキのHIPを踏まえた指揮はとても...

投稿日:2019/11/10 (日)

ミンコフスキのHIPを踏まえた指揮はとても良い。アン・デア・ウィーン劇場での上演で、フランス勢とオーストリア勢のコラボになっているが、アルノルト・シェーンベルク合唱団の合唱も見事。主役二人はほぼ半年後にマドリードでのエラス=カサド指揮、オッレ演出版に出た同じメンバーだが、現状では望みうるベストの歌手だろう(ブリンベルイはあちらほど年増に見えないのもありがたい)。 ただし、演出がイマイチなのは残念。序曲冒頭から登場している「悪魔」、つまり歌のパートのない演者が随所でストーリーにからんでくるのだが、この黙役の使い方があまりうまくいっていない。第3幕の幽霊船員たちの歌の場面では、全裸まで披露しているのだが、カメラが自制してアップにしたりしないので、インパクトはさほどでもない。この初稿版こそまさにクプファー流の読み替えにふさわしいと思うのだが、エンディングを故意に曖昧なままにしているのはそれなりの見識としても、ト書きと違うのは第2幕冒頭の娘たちが糸紡ぎではなく歌の練習をしていることぐらいで、演出家は積極的な読み替えに踏み込もうとはしない。回り舞台を活用して、一度も幕を降ろさない三幕通し版を手際よく見せてはくれるが、幽霊船らしきものを舞台上に出さない抽象化された演出ではある。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

4

Recommend Items