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ヴァージニア・ウルフ短編集

Virginia Woolf

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750516929
ISBN 10 : 4750516929
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
西崎憲 ,  

Content Description

イマジズムの詩のような「青と緑」、姪のために書かれたファンタジー「乳母ラグトンのカーテン」、園を行き交う人たちの意識の流れを描いた「キュー植物園」、レズビアニズムを感じさせる「外から見たある女子学寮」など。短篇は一つ一つが小さな絵のよう。言葉によって、時間や意識や目の前に現れる事象を点描していく。21世紀になってますます評価が高まるウルフ短篇小説の珠玉のコレクション。

【著者紹介】
ヴァージニア・ウルフ : 1882年‐1941年。イギリスのロンドンに生まれる。父レズリーは高名な批評家で、子ども時代から文化的な環境のもとで育つ。兄や兄の友人たちを含む「ブルームズベリー・グループ」と呼ばれる文化集団の一員として青春を過ごし、グループのひとり、レナード・ウルフと結婚。30代なかばで作家デビューし、レナードと出版社「ホガース・プレス」を立ち上げ、「意識の流れ」の手法を使った作品を次々と発表していく。代表作に『ダロウェイ夫人』『灯台へ』『波』などがある

西崎憲 : 1955年生まれ。翻訳家、作家。電子書籍レーベル「惑星と口笛ブックス」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 帽子を編みます

    短篇19篇とスケッチ3篇です。断片、印象といった感じです。書いてあることの背景を知りたくなったり、これがもとになっているであろう長編のことを考えたりが雑念となり、文章だけを感じることが出来ませんでした。「ラピンとラピノヴァ」、二人だけで作った世界とその終わり、どちらの立場もわかります。ああ、終わったとわかるのです。本書はちくま文庫『ヴァージニア・ウルフ短篇集』に加筆訂正し、「幸福」「水辺」「電話」「ホルボーン陸橋」「イングランドの発育期」の5篇を加えたものですとのこと。

  • R

    原文でないので、はたしてどこまで理解できたか自信ないんですが、繊細な文章、詩歌のような物語を堪能しました。すごい美しい描写が続く、壊れ物みたいな印象の文章で、漱石の夢十夜を思い起こさせるものだった。わかりやすい何かを描いているというわけでもなく、とりとめがないような、でも読んでいると情景や印象が、綺麗なものを彷彿とさせて、気分よく読めたんだが、理解できていたかは疑問である。難しい。

  • 燃えつきた棒

    本書の訳者の西崎憲さんを最初にお見かけしたのは、2018年の「第四回日本翻訳大賞 授賞式&トークイベント」のときだった。 そのときの彼の印象は、受賞作の朗読にバックミュージックをつけていたミュージシャンというもので、当然紹介はされたはずなのだけれど、彼が主催者側の人だということは分かっても、彼が翻訳家であるということはあまりピンと来なかった。 何となく、僕の中で、ミュージシャンと翻訳家というもののイメージが、かけ離れた存在だったからかも知れない。→

  • gorgeanalogue

    短編小説のくっきりとした魅力的な輪郭があるものから、散文詩のような作品、「意識の流れ」もしくは(あるいはというよりも)「意識の泡立ち」を見つめるような作品、影または幽霊的な何かが憑依したような作品まで、ウルフの長編小説にはない(長編だと時間の不可逆性をめぐる痛切さを感じさせる瞬間が多いが、そうした要素は短編にはあまりないので、その原型とも言いにくい)独特で複雑な味わい。翻訳者の解説の文体がこの短編群に感染したかのような文体でそれ自身ドラマのようで興味深い。

  • のりまき

    美しい装丁の本。この色好きだなあ。好きなのは、『ラピンとラピノヴァ』『乳母ラグトンのカーテン』『壁の染み』壁の染み一つでこんなに思考が広がっていくなんてすごいなあなんて思ってたら、ふふ、オチが可愛らしくて。楽しみました。

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