手のひらの幻獣

三崎亜記

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087715941
ISBN 10 : 4087715949
フォーマット
出版社
発行年月
2015年03月
日本
追加情報
:
268p;20

内容詳細

本物そっくりな動物のイメージを「表出」することができる能力者の日野原柚月。
動物園などで力を生かしていたが、力の運用を国家で統べる「研究所」が設立され・・・。異能力にまつわる中編2本を収録。

【著者紹介】
三崎亜記 : 1970年福岡県生まれ。熊本大学文学部史学科卒業。2005年『となり町戦争』(第一七回小説すばる新人賞受賞作)でデビュー。同作は三島由紀夫賞・直木賞候補になり、第三作『失われた町』、第四作『鼓笛隊の襲来』が、続けて直木賞候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 紫 綺 さん

    まずは元となった短編集「バスジャック」の中の動物園を読んでから、取りかかる。面白い!!面白いんだけど、三崎さんの文章表現力(ディテールにもこだわってる)に私の脳内具現力がついていけない。異能力者である表出者の孤独を、寂しさを巧く描けているとは思う。最後はのめり込め、平穏な気持ちで読了出来た。

  • kishikan さん

    皆さんのレビューを読んで記憶が蘇りました。三崎さんらしい異次元の世界に迷い込んだ感覚の中で、この雰囲気初めてじゃないって思っていたら、「バスジャック」の動物園、「廃墟建築士」の図書館とリンクしてたんですね。ストーリは忘れちゃっていたけど。それにしても、三崎さんの超能力の描き方は、字ずらからは直観的にイメージできず、今回も「表出」「受容突起」「内側」その他、の概念把握に苦労しました。でも、あとはいつもの三崎さん。友情とか愛情を絡ませつつ、権力の恐ろしさやそれに立ち向かう勇気ある行動をテーマにした良作でした。

  • nyanco さん

    表出者の物語、華やかでスリリングに異能を使うのではなく、ひっそりと動物園で動物の代わりを務める。ひっそりと使われる力に時の流れを感じ、彼女があれからどう生きてきたのかを考えさせられる。ありえないはずなのに、すぐとなりにあるのでは無いかと思わせる三崎ワールドは今回も健在。表出の過程を「イメージ化」「融合」「拡散」「固定」と書かれた説明の部分、講義を聞いているような不思議な感覚、この緻密さがあるからこそ読者は三崎ワールドに引き込まれるのだろう。若い後輩との関わり方の描き方もとても良かった。続→

  • Mumiu さん

    日野原さん、また会えて嬉しいです。彼女の一途さ、彼の嫉妬かもしれない思い。映像ではなく、想像しながら文字を追う愉しみ。ファンタジーでありながら、真実をついている。巧いな。タダシガ記を読んだ後のせいか、より強くメッセージとして響いている。あの姉弟の親のようにありたいです。

  • けい さん

    「廃墟建築士」や「バスジャック」の中で描かれる表出の能力者達を中心に綴られる物語。あまり深くは設定されていなかった部分をグッと深めて、より大きく描いていきます。非現実的な設定を詳細かつ歴史的に作りこんで、あたかも現実の世界の様に見せつける三崎ワールド。空想の世界に入りこんで楽しみながらも、現実との対比で「ゾッ」する。油断ならない世界観を楽しめる作品でした。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

三崎亜記

1970年福岡県生まれ。熊本大学文学部史学科卒業。2004年、『となり町戦争』で第17回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品