映画とは何か フランス映画思想史

三浦哲哉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480016072
ISBN 10 : 4480016074
フォーマット
出版社
発行年月
2014年11月
日本
追加情報
:
236p;19

内容詳細

映画を見て感動するわれわれのまなざしとは何なのか。本書はフランス映画における「自動性の美学」にその答えを求める。映画の力を再発見させる画期的思想史。

【著者紹介】
三浦哲哉 : 1976年福島県郡山市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。現在、青山学院大学文学部准教授。博士(学術)。専門は映画批評・研究、表象文化論。福島県内外での映画上映プロジェクトImage.Fukushima代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • またの名 さん

    古臭い映画の講義に飽きた学生がスマホでYoutubeを眺める時代に、動く映像自体の自動性を探求。スローや倍速で現実を切り取るパンルヴェの科学映画から、単なるリアリズム以上の神話と魂の現実性を論じたバザンやカトリック信仰とパスカル主義を基に偶然による創造を目指したブレッソンを経て、精神分析と記号論に影響されたメッツのシニカルな否認論に対して信じることの単純なベルクソン的直観を称揚したドゥルーズまでの映画論を通覧。手持ちのデバイスで動画を簡単に視聴して好きな時に停止・再開できる状況での映画と映画館の意義とは。

  • 富士さん さん

    正直すとんと理解できるものではありませんでしたが、フランスの映画理論が極めてフランス土着の文化に根差したもので、そのまま日本やアメリカに使ったらまずいのではということはよくわかりました。それに、著者の博論のテーマだという聞いたこともない論者がさも当たり前に含まれており、先行する通説を踏まえるという読者へのマナーが無視されているように思いました。個人的には、そういうことはパザン→メッツ→ドゥルーズぐらいの分かりやすい流れをまず押さえてからやって欲しかったです。そういう意味で、本書もまた著者土着のものでした。

  • エンピツ地獄 さん

    いかりや長介って感じのアガンベンの偶然性とは別の意味で、映像の自動性という外在的な力能によって思考を奪われることこそが賭け金となる逆説以前に、まずその自律したイメージに思考を奪われようと意志する「私」がいないと、ダッフンダって感じで仮定と一致しないと思うのだが。つまり世界や人生を変えてくれずとも普段から映画を観るのがわりと好きな人には、バザン、ブレッソン、ドゥルーズと豪華ラインナップでネタも充実なのでお薦めしちゃいます。観ない奴にまで観させようとするから変になるだけのこと。そんな自動性はシカトだよお前。

  • TOMYTOMY さん

    やっと分かるに辿り着けそうになる本。こうゆうのに挫折してきましたが、読めました。 というか分かり始めてるのかもしれないと思える一冊。 仰々しいタイトルですが、どちらかというとドゥルーズ のシネマを理解するためにはに近い話です。 終章難しいですが、他の文献にも当たりたくなるし、良心的な一冊

  • 誰パンダ さん

    フランス映画思想史を4人に代表させることでざっくりと辿れてよかった。パンルヴェ、バザンのリアリズムの再検討と再評価、ブレッソンは非常に明晰でわかりやすい。しかしドゥルーズはやっぱりというか、わかりにくい!やっぱり『シネマ』読むしかないのね…という気にさせられる。「自動性」概念一発でフランス映画を貫く力量はすごいと思うが、 パンルヴェとブレッソン以外にも、最近のやつでもうちょいサンプルが欲しいという気もする。まあ、ベルクソン的に過度の一般化は避けなければならないのなら、これ以上は望めないのかもしれないが。

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三浦哲哉

青山学院大学文学部比較芸術学科教授。映画批評・研究、表象文化論。食についての執筆もおこなう。1976年福島県郡山市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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