Books

「死ぬんじゃねーぞ!!」 いじめられている君はゼッタイ悪くない

Shoko Nakagawa

User Review :4.5
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163910727
ISBN 10 : 4163910727
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2019
Japan

Content Description

いじめに悩む子どもたちが、未来の扉を開くために――

あなたの時間はあなたのもの。
あなたの命はあなたのもの。
誰にも奪うことはできない。

タレント、女優、歌手、声優として活躍する中川翔子さんが、いじめで不登校になり、「死にたい」とまで思い詰めた先に見つけた気持ちを文章と漫画で綴ります。
大人になったいま、中川さんがなによりも伝えたいのは「ゼッタイに、死を踏みとどまってほしい」という切実な思い。
本書では中川さんがSNS時代のいじめの現状を専門家や子どもたちにも取材して、「いじめをなくすためにいまできることは何なのか」についても考えていきます。
いじめで傷つき悩んでいる子供たち、さらには、その周囲のすべての親や教育関係者にも向けた渾身のメッセージです。

学校に行くのがつらい、そんな夜に読んでほしい。


目次
もくじ

はじめに

第一章 わたしのいじめ体験

スクールカーストのなかで
「キモい子」というレッテル
自分の好きなことを否定された修学旅行
誰からも話しかけてもらえない苦しみ
「あいつ、ゲロマシーンじゃね?」
地獄のランチタイム
大人の裏切り、ローファー事件
母との大ゲンカ


第二章 いまの時代のいじめについて
〈インタビュー〉

まずは大人に変わってもらいたい
みゆうさん

「逃げ道」ではなく「違う道」
ちはるさん

誰もがいじめの標的になる時代
石井志昂(「不登校新聞」編集長)

第三章 いじめ時間をサバイブする

「卒業すれば楽になるよ」と言われても
今日一日をサバイブする
「死にたい衝動」とどう向き合うか
心の傷は一生消えない
いじめを連鎖させないためにできること
いじめているほうが一〇〇パーセント悪 い
「助けて」と声をあげてほしい
学校以外の居場所は必ずある
学校が変わることで道は開ける
わたしの未来をみつけてくれた先生の話
インターネットとSNS教育

第四章 未来の種を見つける「さなぎの時 間」

「明るい遺書」が人生の転機に
共感できる人は必ずいる
十代の「暗黒時代」がいまの自分を作っ た
「自分が幸せと思える瞬間」を見つける
いじめのサインを見逃さないで
「隣(とな)る人」になる
いじめている君へ
すべての命に尊い奇跡がある
あなたの命は誰にも奪うことはできない

【著者紹介】
中川翔子 : 1985年5月5日生まれ。東京都出身。2002年、ミス週刊少年マガジンに選ばれ芸能界デビュー。タレント、女優、歌手、声優、漫画など、多方面で活躍。近年は自身の経験をふまえて「いじめ・引きこもり」のテーマと向き合い、多数の番組に出演。2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた「マスコット審査会」委員、2025年開催の国際博覧会(万博)に向けた「万博誘致スペシャルサポーター」も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
いまはSNSで匿名で叩かれるから、こうい...

投稿日:2021/04/15 (木)

いまはSNSで匿名で叩かれるから、こういう過去を話すのも勇気がいると思う、 でも、明るい彼女がそういう過去を背負っていたとは想像もできず、乗り越えてきたことの強さが伝わる。 母親が必ず味方になってくれたことは大きいと思うし、ジャッキー・チェンに会えたり、人生の楽しみを、方向転換から見つけていく。 特技や好きなもの遭ったのもよかった。 子供のうちに命を絶つというのは、いたたまれない。 克服の仕方だけではなく、周囲から固められてしまう思考を、変えることも考えなければいけないだろうと思った。

ダム さん | 千葉県 | 不明

0
★
★
★
★
★
いじめについて、中川さんが朝日新聞に書い...

投稿日:2021/04/10 (土)

いじめについて、中川さんが朝日新聞に書いた記事を2回ほど読んだことが あります。強く印象に残っていて、それでこの本を読もうと思いました。 中川さんが、いじめについての対策は難しいことを踏まえつつ、必死で 訴えています。簡潔な言葉で、自作のマンガ(これがうまい)で、その 切実さが伝わってきます。 反省と自戒を込めて、中学生の自分に読ませたいと思いました。

WM-102 さん | 不明 | 不明

0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • やすらぎ

    死を考えたことのある人は少なからずいるはず。学生時代の傷は深くなり、その人の一生に影響を及ぼす。…あの時に思い止まり生きているからこそ今がある。自らの辛い体験を今悩んでいる人に向け発信する中川翔子さんの力。…学校でも仕事場でも、集団に染まり個性を見失う恐怖、理不尽なことに耐える葛藤、孤独感は今も存在し続けている。平和と言われる日本で、格差をつけたがる人間がいかに多いことか。この本は沢山の人を救う。響く言葉が沢山ある。…死にたくなっても先延ばしにして。死の衝動が来ても生きて。いつか人の優しさに出会えるから。

  • さよならキダ・タロー・寺

    先日Twitterを見ていたら、中川翔子の「いじめられている君は絶対悪くない」という言葉に矢野顕子が感銘を受けていた。私もEテレの番組等で観た、中川翔子の妥協の無い真剣ないじめ被害者への味方っぷりに、強い思想のような立派なものを感じる。本書は文章や対談の他に、内容の拾い読みができるように自筆の漫画も載っている。優しい配慮である。中川翔子自身のいじめ体験も綴られているのだが、読んでいて泣いてしまった。どうしてこんな悲しい目に会わなくてはいけないのか?。彼女の子供や大人への願いや祈りは強く真っ直ぐだ。お薦め。

  • あっか

    夢中であっという間に読了。しょこたんがいじめに遭った経験はメディアなどでも知っていたが、こんなにガチだったとは…ここに書かれている、主に中学生頃のカースト制やボス云々の話は本当に全ての学校や集団に多かれ少なかれあることだと思う。それに対するしょこたんのメッセージが本当に的確というか魂がこもっていて、その通り!と思うことばかり。中学生で人間関係どうこうできないなら大人になってからもっと苦労する、というのは言われたことがあるし本気でそう思っていたけど絶対違うと今なら思う。木村の話には涙が出ました。再読したい。

  • 中玉ケビン砂糖

    著者の壮絶な経験を交えればいくらでも美談やエールは発信できる。ただ(腐すわけじゃないが)インタビュイーの一人が奇しくもコメントしているように、「いじめは今のままではまずなくならない。死ぬほどつらいと心では思っていても『従順ないい生徒』を無理して演じ続ければやがて壊れてしまう。フリースクールや居場所スペースといった『緊急退避所』をより普及させ、周知させていくことが大事」。的を射ており、現行の学習指導要領が改められ、現場の体制も改められない限りまずスクールカーストのスパイラル根絶はありえない。

  • Takanori Murai

    「いじめているほうが100%悪い。」これが中川さんの主張。「いじめられる側にも問題がある。」これは今まで大人たちが使ってきた言葉。「いじめられている君はゼッタイ悪くない」これはいじめられている子たちへの強いエールになるだろう。いじめられていることを悪いことと感じて、親や、大好きな人に、そのことを知られたくない。だから相談できなかったり、思い詰めてしまったり。大人たちはこの本を手に取って、「助けて!」とすがりつかれる存在へと変化するきっかけにしてほしい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items