ステイホームの密室殺人 2 コロナ時代のミステリー小説アンソロジー 星海社FICTIONS

乙一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065209141
ISBN 10 : 4065209145
フォーマット
出版社
発行年月
2020年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
336p;19

内容詳細

一瞬で変わってしまった日常を舞台に、さらなるミステリー界の珠玉の才能たちが競演する「ステイホームの密室殺人」、待望の第2巻!新型コロナウイルスに感染し、自宅療養中の男子高校生が刺殺体で発見された。密室殺人の謎を追いかけた末に友人たちが行き着いた、彼の死に込められたメッセージとは?乙一のせつなさと天才が爆発する傑作。(乙一「ステイホーム殺人事件」)。外界との接触をすべて断ち、引きこもった潔癖症一族の家長がリモート家族会議中に刺殺された。潔癖症の家族がなぜ人を刺殺できたのか、そして密室はいかにして作られたのか、二つの謎にリモート探偵が挑む!(佐藤友哉「潔癖の密室」)。自粛休業中で無人のメイド喫茶で、店長が死体となって発見された。密室と化した店内の謎を、メイド探偵とメイド喫茶オタクの二人が解き明かす!(柴田勝家「すていほぉ〜む殺人事件」)。自粛警察がはびこる「新しい日常」下、ボランティア読み聞かせ会の開催で世間から中傷を受け、沈黙していた児童作家が満を持して新たに朗読会を開催した。脅迫状が送りつけられる中、彼が読んだものとは―!?(法月綸太郎「題名のない朗読会(抄)」)。ステイホーム期間中、コロナ陽性者が出たマンションで起きた飛び降り事件。その死は自殺か他殺か、謎めいた動機をめぐってコロナ時代ならではの推理が迫る!(日向夏「迷惑な殺人者」)。保育園休園のあおりを受け、遠隔見守りサービスを使って子育てする夫婦。ある日、監視カメラの目をくぐって息子が死んでしまう事件が起こるが、その裏には恐るべき真相が隠されていた―!(渡辺浩弐「末恐ろしい子供」)。

【著者紹介】
乙一 : 1978年福岡県生まれ。17歳の時に『夏と花火と私の死体』でジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞し、デビュー。2003年には『GOTH リストカット事件』にて第3回本格ミステリ大賞を受賞

佐藤友哉 : 1980年生まれ。2001年『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』(講談社ノベルス)で第21回メフィスト賞を受賞しデビューする。2007年『1000の小説とバックベアード』(新潮社)で第20回三島由紀夫賞を最年少で受賞。著作多数

柴田勝家 : SF作家。1987年東京生まれ。成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士課程前期修了。在学中の2014年、『ニルヤの島』で第2回ハヤカワSFコンテストの大賞を受賞し、デビュー。2018年、「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」で第49回星雲賞日本短編部門受賞

法月綸太郎 : 1964年島根県生まれ。京都大学法学部卒業。1988年、『密閉教室』でデビュー。2002年「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞短編部門、2005年『生首に聞いてみろ』で第5回本格ミステリ大賞小説部門を受賞。他著多数

日向夏 : 小説家。福岡県出身。投稿サイト「小説家になろう」にて活動、2012年に『薬屋のひとりごと』(主婦の友社)でデビュー

渡辺浩弐 : 小説家。ライター。ゲーム制作会社(株)GTV代表を務める。代表作に「ゲーム・キッズ」「iKILL」の各シリーズ(ともに星海社FICTIONS)、『吐田君に言わせるとこの世界は』(講談社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ゼロ さん

    ステイホーム密室殺人のテーマで、太田さんが作家に執筆を求め、6人の作家の短編をまとめたものです。乙一さんの「ステイホーム殺人事件」は、短編ながらもコロナ禍である状況をミステリに落とし込んでいた。リモートをしているからこそのオチがあったり、コロナだからこその苦しみもあり、見事でした。次に佐藤友哉さんの「潔癖の密室」は、コロナ後の未来を描いています。ミステリとしては、王道でした。コロナを突き詰め、潔癖症になった一家に起きる悲劇。なかなか面白かったです。他にも作家性のある作品があり、楽しむことができました。

  • yukision さん

    コロナ禍での密室殺人アンソロジー第二弾。コロナ真っ只中の世界だけでなく,コロナで変貌した近未来を描いた作品もあり興味深い。中でも意外な展開と軽快な文体の「迷惑な殺人者」が良かった。

  • aquamarine さん

    好みの作家さん目当てで手に取ったが、どうしてもステイホームとなるとリモートが主体になり、実生活と重なって読むのがどんどん辛くなってしまった。そんな中で、初読の日向さん「迷惑な殺人者」は綺麗なミステリで好みだった。一番の目当ての法月さん「題名のない朗読会(抄)」は置いていかれて実は3度も読んだ。自分でそれなりに解釈した後、あとがきから彼がどんな状況だったかを知り、涙が出た。こんな異常事態では誰もがきっと今までと同じではいられない。あの時は大変だったね、と笑い話のように振り返られる日が一日も早く来ますように。

  • さっこ さん

    シリーズ第2弾。初読みの作家さんが三人いて期待して読みました。総じて面白かったです。乙一さんの作品が切なかったな。日向夏さんの作品も面白かった。バラエティに富んだ作品集。法月さんは...よく分からなかった。

  • ごみごみ さん

    前作同様、ステイホームをテーマにした殺人事件が6編。切ないラストが印象的な乙一さんの「ステイホーム殺人事件」美しいメイド探偵が活躍する柴田勝家さんの「すていほぉ〜む殺人事件」近未来にありそうな不思議な時空間を描いた渡辺浩弐さんの「末恐ろしい子供」この3作品が好みだったな。法月綸太郎さんの「題名のない朗読会(抄)」のオチがよく分からなかった・・

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乙一

1996年「夏と花火と私の死体」でジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー

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