レクィエムの歴史 死と音楽との対話 河出文庫

井上太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309412115
ISBN 10 : 4309412114
フォーマット
出版社
発行年月
2013年04月
日本
追加情報
:
402p;15

内容詳細

有限の存在である人間は、神の領域をどのように音楽で思い描いてきたか―。カトリックの死者のためのミサ曲として生まれ、時代の死生観を鏡のように映し出しながら、死の意味を問い、魂の救済を祈り続けてきた音楽、レクィエム。中世ヨーロッパから現代日本まで、代表的な一三〇曲余りを取り上げ、一千年に及ぶその歴史を初めて網羅的に描いた画期的名著。

目次 : グレゴリオ聖歌とレクィエム/ 「死を想え」の世紀に/ ルネサンスとレクィエム/ バロック的レクィエムの諸相/ 劇的レクィエムの出現/ 革命と葬送の構図/ ロマン主義における死の位相/ 十九世紀末フランスのレクィエム/ 多様化する「死への想念」/ 二十世紀のレクィエム/ 日本人とレクィエム

【著者紹介】
井上太郎 : 1925年、東京生まれ。早稲田大学理工学部工業経営科卒業。平尾貴四男に作曲理論を学ぶ。出版社勤務を経て84年より執筆活動に入る。湘南モーツァルト愛好会名誉会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 壱萬弐仟縁 さん

    1999年底本。新刊棚より。死生観。世界史の宗教史の知識がないので、なかなか理解はし難い。固有名詞がまず、わからない。最後の第14章日本人とレクィエムはかろうじて理解できるか。鎮魂。メビウスの帯。これは、公務員試験一般知能で出てくる素材で知っていた。生涯は生命の光があたる帯のほんの一部(366頁)。死者は生者へと向かう。19世紀後半、死者のためのミサ、レクィエムは、宗教から離れて、死の意味を考える哲学的問題になっていったようだ。有限の人間のいのちを、どのように鎮めていくのか。3・11前の著作から洞察する。

  • 汲平 さん

    「レクィエム」というタイトルの曲だけでなく、プロテスタントのJ.S.バッハのモテットが含まれているのはよいのだが、ベルクのヴァイオリン協奏曲やショスタコーヴィチの交響曲「死者の歌」も含まれているとなるとチャイコフスキーのピアノトリオは?とか思ったりもする。曲の解説は実際にCDを聴きながら読むと楽しい。意外とたくさんレクィエムのCD持ってることに気付いた。10回くらいなら死んでも大丈夫そうだ。

  • Takuo Iwamaru さん

    「なかには従来のレクィエムとはまったく異なる内容に、タイトルだけ「レクィエム」とした曲が現れるのもこの頃からである。」(214頁)死者を悼む曲ならば単純にみなレクイエムだと思っていた。長い歴史の中で、キリスト教に基づいた確固たる形式が継承されてきたと今さら知った。19世紀頃から、その形式から自由になってきたという。だから「二十世紀後半には戦争の悲劇を主題としたレクィエムが数多く書かれた。それはレクィエムの歴史上かつてなかったこと」(277頁)のも、そう指摘されると頷くしかない。知らないことばかりで驚いた。

  • hobby no book さん

    どちらかというと実際にレクィエムを楽曲として鑑賞する人向けだった。内容はタイトルどおりで、年代順に作曲者を追っていき、彼らの作品の構成なんかを紹介していくような形だった。最初の2章くらいまでは自分が期待していた内容に近かったのだけれど、それ以降は上述のような人物と曲の紹介になっているので、鑑賞の習慣がない身としては、けっこう難儀な内容だった。

  • 釈聴音 さん

    死と葬送をめぐる西洋音楽史、および宗教史概説。CDガイドが付いていて親切。

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井上太郎

1925年、東京生まれ。早稲田大学理工学部工業経営科卒業。平尾貴四男に作曲理論を学ぶ。出版社勤務を経て84年より執筆活動に入る。湘南モーツァルト愛好会名誉会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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