女子高生の裏社会 「関係性の貧困」に生きる少女たち 光文社新書

仁藤夢乃

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334038144
ISBN 10 : 433403814X
フォーマット
出版社
発行年月
2014年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
257p;18

内容詳細

「うちの子には関係ない」
「うちの孫がそんなことをするはずがない」
「うちの生徒は大丈夫」
「うちの地域は安全だ」
――そう思っている大人にこそ、読んでほしい。


◎ 本書概要

児童買春や犯罪の温床になるような仕事に就く少女について、
「特別な事情を抱えた子どもが働いている」とイメージする人は少なくないだろう。
しかし、今、家庭や学校に何らかの問題を抱えているわけでなく、
家族との仲も学校での成績もよく、将来の夢もあって受験を控えているような
「普通の」女子高生が、「JK リフレ」や「JK お散歩」の現場に入り込んできている。
「JK産業」で働く少女たちの身に何が起きているのか――。
子どもたちを取り巻く危険が大人の目に触れにくい時代、
私たちは何を考え、どう行動すべきか。
取材した少女たちの本音から、解決策を探る。


◎ 目 次

はじめに
【第1章】レナ・17歳――「JKお散歩」の日常
【第2章】サヤ・18歳――「JKリフレ」で働く理由
【第3章】リエ・16歳――売春に行き着くまで
【第4章】カオリ・18歳――社会に慣れるためのリハビリ
【第5章】アヤ・16歳――家庭と学校に居場所を失う
【第6章】表社会化する裏社会
【第7章】少女たちのその後
おわりに
【アンケート・インタビュー調査結果】

著者
仁藤夢乃(にとうゆめの)
1989年東京都生まれ。女子高校生サポートセンターColabo代表理事。
中学生の頃から「渋谷ギャル」生活を送り、高校を二年で中退。
ある講師との出会いをきっかけに農業、国際協力に触れ、明治学院大学に進学。
在学中から、高校生に目を向けた活動を始める。
2013年3月、『難民高校生』(英治出版)を出版。現在、声を上げることのできない少女たち
の声を聴き、「居場所のない高校生」や「性的搾取の対象になりやすい女子高生」の問題を
社会に発信するとともに「若者と社会をつなぐきっかけの場づくり」事業を展開し、
少女たちの自立支援を行っている。

【著者紹介】
仁藤夢乃 : 1989年東京都生まれ。女子高校生サポートセンターColabo代表理事。中学生の頃から「渋谷ギャル」生活を送り、高校を二年で中退。ある講師との出会いをきっかけに農業、国際協力に触れ、明治学院大学に進学。在学中から、高校生に目を向けた活動を始める。2013年3月、『難民高校生』(英治出版)を出版。現在、声を上げることのできない少女たちの声を聴き、「居場所のない高校生」や「性的搾取の対象になりやすい女子高生」の問題を社会に発信するとともに「若者と社会をつなぐきっかけの場づくり」事業を展開し、少女たちの自立支援を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • らむり さん

    どこにでもいる普通の女子高生。根は良さそうな子ばかり。それだけに怖い……。著者が高校生とさほど変わらない20代半ばの方というのもびっくり。。

  • テツ さん

    高校生なんてまだまだハナタレのガキなのにそんなガキから性的なものを搾取しようとするクソみたいな大人が社会には山ほどいるんだという事実にめまいと吐き気がする。勿論、経済的な問題も心の問題も関係なく、春をひさぐガキのケアはしなければいけないのだけれど、それ以上にそれを買おうとするアホな大人について考えなくちゃいけないよな。一度搾取されたらクセになる。失われた尊厳は呪いのようにつきまとう。ガキどもに自己肯定や救いを与えることと同時に、そんな弱い存在を貪ろうとする格好悪い大人への厳罰を。

  • Akihiro Nishio さん

    先日のシンポジウムの演者の本を読む。自分は貧困には詳しい方と思っていたが、女子高生の事など考えたこともなく、驚きの連続だった。お散歩という職業があることさえ初めてしった。とにかく当てにならない親がいて、学校は助けにならず、裏社会の人は彼女らをサポートするすべを良く知っている(その後搾取するのだが)。仁藤さんの提案するように、表社会が裏社会にノウハウをもっと学ぶべきと思った。具体的には、良く言われることだが夜間の相談電話対応や、アウトリーチはあるべきだろう。大都市は予算があるのだからやってみたらどうか。

  • びすけっと さん

    2014年8月刊。仁藤さんご自身のことを著した「難民高校生」を読んだなあと思い出しました。各章のインタビューはもちろん、6章は本当に衝撃。貧困や不安定な若年女性ばかりか、なんの不自由のない10代女性がアルバイト感覚でJK産業に身を投じてしまう驚きの内容でした。売春であることを全く意識していない。経営者や店長、スカウトたちの優しさを勘違いして捉えてしまっています。著者は関係性の貧困と言っています。なるほど。買う男性たちは取り締まられない現実。彼らの精神的貧困を何とかしなければ、根本的な解決は見られまい。

  • katoyann さん

    いわゆる「JK産業」に関わる女子高校生31名へのインタビューから、10代の少女が売春や性被害につながるような仕事に従事させられてしまう背景要因について考察したルポである。性被害の97.3%は女性被害者であるという数値があるように、インタビュー対象者の3分の1が被害に遭っている。「男性と食事をするだけの仕事」だとだけ紹介され、安全だと思い、行ってみると裏社会の男性がスタッフを務めていて、客からは「裏オプ」と呼ばれる性サービスを要求される。少女の環境の問題と共に男性の買春の処罰について考えさせられた。

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