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算数文章題が解けない子どもたち ことば・思考の力と学力不振

今井むつみ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000054157
ISBN 10 : 4000054155
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

つまずきの原因を「読解力が足りない」で済ませては支援につながらない。著者らは学習の認知メカニズムにもとづいて、学力の基盤となることばの知識、数・形の概念理解、推論能力を測るテストを開発。その理念と内容、実施結果を紹介し、それで測る力が算数・国語の学力とどのような関係にあるのかを詳細に分析する。

目次 : 第1章 「ことばのたつじん」「かんがえるたつじん」の基本理念―学びの前提を測るテスト/ 第2章 誤答から見える算数学力/ 第3章 「ことばのたつじん」による言語力のアセスメント/ 第4章 「かんがえるたつじん」による思考力のアセスメント/ 第5章 「ことばのたつじん」「かんがえるたつじん」と学力の関係―統計分析/ 第6章 学習のつまずきの原因/ 付録1 ほんものの学力を育む家庭環境―保護者アンケート調査から/ 付録2 「ことばのたつじん」「かんがえるたつじん」の開発の過程/ 付録3 「ことばのたつじん」「かんがえるたつじん」の頒布の対象と入手方法

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 南北

    小学生の算数で文章題を読んでも式が立てられなかったり、図解できない子どもたちがいる。算数嫌いになるきっかけは従来、読解力と言われてきたが、いろいろな知識を組み合わせて問題解決するための「生きた知識」と推論を継続するための認知能力に原因がありそうだ。実際に小学生に出題した問題と子どもたちがどのような点を誤って認識してしまうかを解説しているのがおもしろい。残念ながら数学嫌いにならない対策については別な本に書かれる予定のようだが、数学嫌いがどのようにして生じてくるかに興味のある人には読む価値のある本だと思う。

  • k sato

    1/2より1/3の方が大きい!?もちろん、間違いだ。でも、教育現場で起きている現実なのだ。子供の学習のつまずきを単なる読解力不足で済ませず、原因7つに言及した教師たちの取り組みが記されている。広島県教育委員会が県内小学校を対象に、「ことばのたつじん」「かんがえるたつじん」と呼ばれるテストを行った。その結果、知識はあっても、生きた知識として活用できない子供が一定数いることが明らかとなった。特に、推論の力不足が顕著。保護者にアンケートを行ったところ、家庭での読書習慣や読み聞かせが、テスト結果と正の相関があった

  • TAK.I

    広島県の調査をもとに、つまづいている子どもが、なぜつまづいているのかを探っていく。算数の文章題が解けない原因はさまざまあるが、この広島県の調査は日常生活における語彙の調査と関連づけているもので、この種の研究は初めて見た。言語力が算数学力と連動していることは感覚的に分かっていても、いざ数値にされると説得力がある。実際に子どもがどんな間違いをしているか例示して解説を加えているので分かり易い。ただ、全体的に調査の結果や考察に紙面を多く割いている。具体的な解決策も述べてはいるものの、分かりにくいのが難点か。

  • Mark X Japan

    大規模な調査をすれば、初等教育の改善に大きく関係する「たつじんてすと」。その良さは、つまずく内容や原因まで詳しく分析しています。半分くらいは、知能テストのような問題です。☆:4.0

  • masabi

    【概要】文章題が解けない子どもは解ける子どもと何が違うのかを解説する。【感想】学力とは単元の理解のような単一の物差しで測ることができず、複数の能力を統合した結果だ。対処するにも複数の領域にわたる。スキーマ、メタ認知、認知処理能力、推論など学課外の能力が基礎に置かれるが、子供の成育によって変わる。また、易しい問題から取り組むのも誤ったスキーマを形成する一因になっており、授業の方法にも見直しを迫る内容だった。生徒全員の理解が揃っているという画一的な授業の前提が崩れる。

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