歌詞はおどろおどろしいサスペンスですが、曲調やアレンジは儚げで美しく上品な感じです。歌謡曲調ですが意外と近いタイプの曲が思いつかず、オリジナリティに溢れているように思います。強いて言えば桑田さんご自身の「東京」をもっとお洒落なサウンドにしたような感じでしょうか。坂本冬美さんの歌唱も曲の雰囲気に合っています。

演歌の実力派で夜桜お七など凄い迫力ですね。一方ポップスもおしゃれに歌いこなす素晴らしい歌手だと思います。

１回だけさらっと聴くと前作のほうが完成度が高かったかなーと感じましたが、何度か聴いているうちに、じわーっとこのアルバムの良さが伝わってきます。日本語の奥ゆかしさを思い出させてくれる冬美さんの歌声は実に魅力的です。次回は女性側から見つめた様々な心情を集めた歌を聴いてみたいです。