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ロ-マ人の物語 36

Nanami Siono

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101181868
ISBN 10 : 4101181861
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2009
Japan

Product Description

キリスト教の公認、その影響ははかり知れない。

紀元305年、ディオクレティアヌスが帝位から退き、新たに指名された四人の皇帝による第二次四頭政がはじまる。しかし、その後六人もの皇帝が乱立。その争いは内乱の様相を呈する。激しい政治闘争と三度の内戦ののちに勝ち残ったのは、東の正帝リキニウスと、のちの大帝と呼ばれることになる西のコンスタンティヌス。二人は共同で「ミラノ勅令」を発布し、一神教であるキリスト教を公認した。こうしてローマの良き伝統は跡形もなく崩れ去った。

〈塩野七生〉1937年生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくみ、2006年完結。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。

Content Description

紀元305年、ディオクレティアヌスが帝位から退き、新たに指名された四人の皇帝による第二次四頭政がはじまる。しかし、その後六人もの皇帝が乱立。その争いは内乱の様相を呈する。激しい政治闘争と三度の内戦ののちに勝ち残ったのは、東の正帝リキニウスと、のちに大帝と呼ばれることになる西のコンスタンティヌス。二人は共同で「ミラノ勅令」を発布し、一神教であるキリスト教を公認した。こうしてローマの良き伝統は跡形もなく崩れ去った。

目次 : 第2部 コンスタンティヌスの時代―紀元三〇六年‐三三七年(「四頭政」崩壊/ 皇帝六人/ 首脳会談/ 「公敵」マクセンティウス/ 決戦/ 歴史を創った戦闘/ 「ミルヴィウス橋の戦闘」/ パッチワークの凱旋門/ キリスト教公認)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    コンスタンティヌス帝の時代を描く。紀元306年の6人皇帝の中から実力で抜け出したコンスタンティヌス帝。彼はマクセンティウスを倒し、最後にはリキニウスをも倒して、とうとうただ1人の皇帝として君臨する。彼の行った事績で最も際立つのはキリスト教の公認・擁護とローマからコンスタンティノポリスへの遷都だろう。そのどちらもローマ帝国にとってはきわめて大きなパラダイムシフトであった。とりわけキリスト教の公認は、その後1700年間、現代にいたるまで世界の在り方に大きな影響を与えた。

  • ケイ

    第二次四頭政が始まってすぐに、正帝コンスタンティウスが病死すると、息子のコンスタンティヌスがすぐに副帝となる。引退した前正帝マクシミアヌスとその子マクセンティウスも加わり、6人の乱立となる。まず西の正帝セヴェルスをマクシミアヌスが破り、マクシミアヌスはコンスタンティヌスに敗れ、東の正帝ガレリウスは病死する。そして遂には西の正帝リキニウスと副帝コンスタンティヌスのみとなり、313年に二人はミラノで会い、キリスト教を公認する「ミラノ勅令」を出す。324年、二人は対戦し、コンスタンティヌスが勝利した。

  • 優希

    ディオクレティアヌス帝の引退により、皇帝の乱帝が始まります。内乱の結果、コンスタンティヌス帝の台頭へと続くのですね。キリスト教を国境とすることにより、今までのローマが滅びていくように感じました。そういう意味ではコンスタンティヌスは最後の皇帝と言っても良いのかもしれません。崩れ去ったローマの伝統が悲哀に思えます。

  • 財布にジャック

    塩野さんごめんなさい。ローマ人の物語は前半、特にハンニバルやカエサルあたりは、面白くてどんどん読み進められたのに、この本は前巻から1年近く積読したままでした。この巻はコンスタンティヌスの時代なので、久しぶりに楽しめました。コンスタンティヌス帝の凱旋門の写真入り彫刻の解説は特に興味深かったです。実際にローマで凱旋門見た時には、ちゃんと見ていなかったのが残念ですが、なるほどパッチワークみたいです。この巻ではミラノ勅令が出されて、信教の自由が認められます。それって凄いことですよね!

  • KAZOO

    四頭政が終焉を告げて、その後は内乱状態になりますが、西にはその後評価の高まった(ある意味では)コンスタンティヌスが帝位につきます。多神教であったローマ帝国にキリスト教を公認します。これもifの世界でこのようなことがなければ、現在の宗教闘争があったか、ということになるのですが。この本では結構遺物などの写真が多く掲載されていて参考になりました。

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