月と太陽の盤 碁盤師・吉井利仙の事件簿 光文社文庫

宮内悠介

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334778736
ISBN 10 : 4334778739
フォーマット
出版社
発行年月
2019年07月
日本
追加情報
:
290p;16

内容詳細

放浪の碁盤師・吉井利仙が、かつて棋士だったころの打ち回しに魅せられ、彼を先生と呼んで追いかけている若手囲碁棋士の愼。姉弟子の衣川蛍衣も巻き込みながら、囲碁を巡る数々の事件に遭遇し、棋士としても成長していく。コンゲームあり、サスペンスあり、異なる味わいを持つ物語を重ね、囲碁という宇宙に魅入られた人間を描ききった傑作ミステリ登場!

【著者紹介】
宮内悠介 : 1979年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部英文科卒業。2010年、短編「盤上の夜」で、第1回創元SF短編賞山田正紀賞を受賞。2012年、作品集『盤上の夜』で第33回日本SF大賞を受賞。2013年、第6回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞受賞。2017年、『彼女がエスパーだったころ』で第38回吉川英治文学新人賞、『カブールの園』で第30回三島由紀夫賞を受賞。史上初めて芥川賞、直木賞、三島賞、山本賞全ての候補作に挙がる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • hnzwd さん

    SF作家としてデビューし、SFとミステリが融合したような作品を生み出してきた宮内さんの、ミステリ短編集。探偵役が碁盤職人?というのと珍しい。ライバル役の贋作者が大活躍ってのも読んでて楽しかったです。ミステリとしての完成度も高いのですが、、最終話で凄い所に連れていかれた感じになるのはSF作品読んでいる時の気持ちでした。

  • シキモリ さん

    流離の碁盤職人が主人公の連作短編集。普段触れる機会のない碁盤師という職業の過酷さや奥深さを知ることが出来た良い出会いの一冊。主人公よりもワトソン役の少年棋士や妙にキャラの立った仇役の兄弟子の活躍が目立つので、主人公・利仙の過去や人物像をもっと掘り下げて欲しかった気も。しかし、この如何にも本格ミステリですと言わんばかりのサブタイトルは余計な先入観を与えるようでむしろ逆効果なのでは。碁盤の材料となる樹木の聳えたつ森林の神秘的で壮大な描写には心惹かれるものがあり、もし機会があれば榧の大樹をこの目で見てみたいな。

  • Fondsaule さん

    ★★★★★ 「青葉の盤」「焔の盤」「花急ぐ榧」「月と太陽の盤」「深草少将」「サンチャゴの浜辺」 碁盤師・吉井利仙の事件簿? の6編短編集。 といっても主人公は利仙を師と仰ぐ囲碁棋士の愼、姉弟子衣川蛍衣だったりする。 贋作碁盤師安斎なるやからも出てきて。 本格推理あり、人間ドラマあり、榧の木の話あり、蛤の碁石の話ありで、短編集としての統一感はないけど、どの話もとても味わい深い。

  • 阿部義彦 さん

    宮内悠介、今回は本格ミステリーです。さすらいの碁盤師が探偵役そして、それを巡る師弟関係も様々で、とにかく読ませます。チェスタトンみたいな短編連作ミステリーですね。ミステリーのみならず、人間の業や成長が複雑に絡み合って、重厚な読み物となってます。理系の知識もさりげなく取り入れられています。SFだけの作家ではなく、純文学、ミステリー、エンタメ、全方向に才能を発揮してますね。これからも追いかけます。この本も単行本の時に買おうと思ってたら、あっという間に消えてしまったので気になってたのが、今回やっと読めました。

  • 緋莢 さん

    かつて棋士で、現在は碁盤師である吉井利仙と、かつての利仙の囲碁に魅せられ、追いかけている若手囲碁棋士・槇を中心としたミステリが収録された短編集。解説でも書かれているように、宮内悠介はデビュー作『盤上の夜』でも囲碁を題材にした作品を書いていましたが、今作では対局シーンは あまり無く、囲碁に詳しくなくても問題はないと思います。 「コンゲームあり、サスペンスあり、異なる味わいを持つ物語を重ね」とあらすじに書かれていて、確かにその通りだと思いますが、自分はあまりしっくり来ず、楽しめたとは言えませんでした。

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宮内悠介

1979年、東京都生まれ。作家。早稲田大学第一文学部卒。2010年に短編「盤上の夜」で第1回創元SF短編賞選考委員特別賞(山田正紀賞)を受賞し、デビュー。連作短編集『盤上の夜』で第33回日本SF大賞、2013年に第6回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞、『ヨハネスブルグの天使たち』で第3

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