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道鏡 悪僧と呼ばれた男の真実 ちくま新書

寺西貞弘

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480076168
ISBN 10 : 4480076166
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

称徳天皇に重用された奈良時代の僧侶、道鏡は本当に女帝に取り入り皇位さえうかがう野心家だったのか。様々な謎に包まれ悪評にまみれた時代の寵児の実像に迫る。

【著者紹介】
寺西貞弘 : 1953年生まれ。元和歌山市立博物館館長。関西大学大学院博士課程後期課程満期退学。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • よっち

    女帝・称徳天皇に重用された奈良時代の僧・道鏡。女帝に取り入って皇位さえうかがった野心家として、長く悪名が根付いている道鏡の様々な伝説を検証し最新資料を検討する1冊。道鏡の様々な伝説を検証する一方で、出自とされる弓削氏がどういった状況にあったのか、出家して仏教と出会った経緯、称徳天皇の即位事情と藤原仲麻呂の乱、彼が大臣禅師・太政大臣禅師・法王と出世していった経緯を解説していて、実際には知識で仕えた私的顧問程度の存在で、イメージほど悪辣な人物ではなく称徳天皇を悪く言えないがゆえの評価だったというところですか。

  • 眉毛ごもら

    元明天皇と元正天皇の事績が系図含めて入れ替わってるので注意。初出時に初版ありがち誤植かと思ったが、その後も全部待ちってるし系図まで母娘逆になっていたので著者の勘違いであろう。ちくまにしては珍しい。自分の好きな時代じゃなければ気づかなかった可能性あるので注意しようと思う。巨根だの淫蕩だのの噂はゲスな勘ぐり系のよくある逸話テンプレだとは思うのでそこは全く同意。権力欲もなく称徳天皇への護持だけで仕えてたという点については反論根拠弱くないか?と思ったり。史料が少ないってやーね。真実は如何にとなるとさてはてとなる。

  • お抹茶

    称徳天皇が道鏡を寵愛したのは事実だが,正倉院文章や続日本紀には称徳天皇や道鏡に関する「下衆の勘繰り」伝説の記載はない。称徳天皇への言及も多い。孝謙上皇・仲麻呂と淳仁天皇は蜜月関係にあったが,道鏡を寵愛する上皇を淳仁天皇が諫言したため,両者の不和が表面化し,仲麻呂は利用価値がなくなった淳仁天皇から離れた。清麻呂配流の首謀者は道鏡ではなく称徳天皇と考えられる。道鏡や弟の大納言弓削浄人は太政官政治を掌握できず,後ろ盾の称徳天皇が人事不省に陥ると,即座に転落した。

  • 権力者の寵愛をもって歴史に影響を及ぼした女性というのは数多くいるが、その関係において「同衾」したか否かは問題になるだろうか?「寵愛」は事実とされているのに、男女関係が逆転するとしたかしないかがそんなに問題なのか?(いや、普通してるでしょ。)そして、称徳天皇48歳道鏡60歳という「高齢」による「同衾伝説」の否定、称徳天皇は「つなぎ」の女帝で独身を義務付けられているから「淫猥」であるはずがないという結論の出し方。「下衆の勘繰り」による歴史の歪曲を正すという方向性は共感するが、説得力に欠けると思う。

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