博士の愛した数式

小川洋子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101215235
ISBN 10 : 4101215235
フォーマット
出版社
発行年月
2005年11月
日本
追加情報
:
16cm,291p

内容詳細

「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた―記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。

【著者紹介】
小川洋子 : 1962(昭和37)年、岡山県生れ。早稲田大学第一文学部卒。’88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。’91(平成3)年「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。2004年「博士の愛した数式」で読売文学賞、本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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様々な受賞の影響で小川洋子の作品の中でも...

投稿日:2021/04/09 (金)

様々な受賞の影響で小川洋子の作品の中でも最も知られた本となりましたが、彼女の描く物語の中では少し異質だという印象を受けます。わかりやすすぎる、いい話すぎる。

ゆめゆめゆめ さん | 福岡県 | 不明

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2004年に読売文学賞、本屋大賞を受賞し...

投稿日:2021/03/03 (水)

2004年に読売文学賞、本屋大賞を受賞した映画化もされた有名な作品です。やっと読むことが出来ました。もっと早く読むべきでした。変な博士との最初のシーンから先が読めるような気がしましたがもっともっと上を行ってました。穏やかで心温まる優しさに満ちた作品でした。

kotobuki さん | 広島県 | 不明

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映画化もされた、本屋大賞受賞作。博士と家...

投稿日:2018/12/12 (水)

映画化もされた、本屋大賞受賞作。博士と家政婦と数式。やさしい愛の物語。今となっては、学校の教材にも掲載されています。

みぎら さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    実に感動的な作品だ。そこはかとない神秘性を湛えた冷たい抒情、というのが私のイメージする小川作品なのだが、ここでは何ともホットで、ハートウオーミングな物語が展開する。完全数を背番号に背負った江夏とタイガースがプロットの展開に絡む、そのスピード感もまた絶妙だ。その一方で、静かな諦観が込められたエンディングも素晴らしい。数学と小説という、およそ相入れそうもないファクターを見事に結合させ、結実させた稀有な成功例だろう。小説の新しい可能性の一端を拓いたと言ってもいいかも知れない。

  • ヴェルナーの日記 さん

    一見すれば、障害を負った元数学博士と、彼を世話する家政婦に、その息子という3人の心の交流を描いた物語に見える、しかし、その先に博士と別宅に住む義理の姉という隠された繋がりを、そこはかとなく描いている奥行きのある作品に仕上がっている。まさに今という瞬間の現在を生きている博士と、それ取り巻く主人公の私、そして息子のルート。これに対し、過去を生きる健康だった頃の博士と義理の姉という対比が、とても計算されつくした物語の構成になっていて、読者の心を響かす一冊。仄かな苦味と甘酸っぱさを感じされてくれる作品だと思う。

  • サム・ミイラ さん

    読了までひと月かかった作品でした。読み終えるのが勿体なくて毎日少しづつ読んでいこうと決めたからです。私にとっては初めての読み方でした。母と息子そして記憶に障害を持つ博士の毎日を淡々と綴った本当に何でもない話。でも読むたび泣いてしまうほど穏やかで温かく優しさに満ちた作品で、私にとっては疲れた心に響く鎮静剤みたいな本。著者の人間に対する慈しみと阪神タイガースへの愛情が随所に溢れる名著。この小説だけはいつも手元に置いています。ちなみに著者は江夏と亀山が好きでたまらないようです(笑)

  • HIRO1970 さん

    ⭐️⭐️⭐️小川さんはお初で題名に惹かれて手に取りました。最近ワインと中華料理のちょっとしたマリアージュを堪能する機会がありましたが、本作での婚姻は数段上のレベルでタイガース時代の江夏豊と高等数式のマリアージュというまさに想像を軽く超越したものでした。このユーモアのセンスは間違いなく関西圏の血が底流に流れている底堅さを匂わせてはいますが、全体としては女性らしい淡く繊細なタッチで博士が発する緊張感が常に途切れずに続いていく何とも不思議な作品でした。80分しか持たない記憶でも数式なら解けるし、幸せも掴める?

  • ehirano1 さん

    うぅ〜〜〜ん、確かに美しい。だがしかし、だがしかしですよ、博士がいくら記憶が80分しかもたないとはいえ、ポストイットを体中(もちろん肌ではなく服に)に貼るシーンが、もはや人間としての尊厳を完全に無視しているように扱われている感じが強く印象に残ってしまい私には大変ショックでした。

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人物・団体紹介

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小川洋子

1962年岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。91年「妊娠カレンダー」で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』で本屋大賞と読売文学賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、06年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、12年『ことり』で芸術選奨文部

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