発売されたばかり（2023年9月）の再発アナログ盤に関してのレビューです。 自分はオリジナル・アナログ盤およびリマスター版CDを持ち合わせていないため音質比較はできないことをお断りして・・・ 国内再発盤に感じる 「二昔前のCDのような音の薄さ」 は感じません。 またそれと逆に、特に最近の高音質を唱った盤で聴かれるような 「ハイレゾ臭さ」 もまた、あまり感じない。 音全体として見た場合、同時代の当時プレスの他のレコードと比べると、冷静でカチッとした質感を強く感じます、ここはデジタルマスター故のことなのでしょう。 しかし、音は濃いのにガッツもあります。 同時に、結構メロウだとも思います。 再発アナログ盤もどんどん進化しているんだなーと感じました。 ちなみに本盤はトータル50分程度収録されているせいで、結構内周までカッティングされているんですが、M44G＋JICO N44G IMP(接合針)のセットで針圧1.2gで聴いても、殆ど歪みません。 凄い！ （DJ-03HDとかの重い針圧だと、内周曲はちょい歪みます。）

山下達郎のソロデビューアルバムは途轍もなく鮮烈だった。1976年12月にリリースされた『Circus Town』は私が生涯で最も衝撃を受けたアルバムの1枚である。特にアナログA面の「New York Side」が凄い。中でも第1曲『Circus Town』は傑作である。「山下達郎の楽曲を１つだけ挙げると？」と問われれば、私はちょっとズルをして、1982年の『Sparkle』に加えてこの『Circus Town』を挙げる。ドラムス・ベース・Eギター・ピアノ・パーカッションに、ブラスセクション、ストリングスセクション、バックボーカル、さらにピッコロを加えた編成である。プロデュースとアレンジを託した Charles Calello が構築し、超一流のミュージシャンたちが演奏したサウンドは、豪華絢爛で切れ味が抜群である。ドラムスは Allan Schwarzberg、トランペットのトップは Randy Brecker、アルトサックス・ソロは Louis Marini、 ・・・。吉田美奈子による凝縮された詞もセンスがいい。「いつか君連れて抜け出すさ 愛の迷路を」を見事に歌いきる山下達郎の歌唱も爽快だ。セッションならではの完璧な歌唱とサウンドは、まさにレコード（CD）を聴く醍醐味である。ボーナス・トラックの２曲『Circus Town』と『Windy Lady』のTVトラック（カラオケ）は、セッションの凄味をリアルに実感するためにも、改めて必聴である。最近は若い世代にも山下達郎ファンが増えている。山下達郎のソロ活動の原点である『Circus Town』は、若い方々に特にお勧めしたいアルバムである。

帯に「待ったかいがあった!!」と記述の通り、昔の曲だけ聴いていて本当に新しい曲が聴きたい人達が待っていた、山下さんの新しい作品となりましたね! 2013年から2019年までの間に発売したシングルも全て収録されているので、その時代に山下さんの名曲を聴いていない人達も好きになるんじゃないかなと思います。

カセットテープのCM見たことあるなあ。 ドラマ主題歌になったときすでに自分にはちょっと懐かしかった記憶が。40年以上前の曲なのに色あせてなく、今聞いてもむしろ新しい。

個人的な感想ですが、今ある音楽記録出力装置の中で最高の宝物を手に入れた喜びで感激です。 わがままなお願いですがGroovinは 「限りなく透明に近いブルー」のサントラヴァージョンがたまらん坂なので この音質重視盤で再発熱望です。キティレコード名盤も復活!

素晴らしい！

音の厚みが増して非常に聴きやすいリマスター音質。 ベスト盤「OPUS」や「BIG WAVE」リマスター版は、音圧がでかすぎたり音が硬くて聴き続けてると耳が疲れてきたが、今作のリマスターに関しては そういったことがなくて安心しました。 ボーナストラックのシングル曲のバージョン違いやカップリング曲も収録されお得な一枚となっております。お気に入り曲は「寒い夏」「マーマレイド・グッドバイ」「蒼氓」「僕の中の少年」です。

1曲目と15曲目、始まりと終わりの楽曲は特に気に入りました。　4曲目のドーナツソングはアルバムの中では異質な感じかして自分はあまり気に入りませんでした。

大したオーディオではないので、リマスターというものにあまり関心がなく、再発されればファンとして買わなきゃ程度の意識で、枚数ばかりが増えていました。今回初めて、謂わゆる目から鱗が落ちるというものを実感しました。音の粒立ちの良さ、特に青山純氏のドラミング。コンサート会場を思い出してしまった。スペクターとは少し違うけど、僕の中の少年の音の洪水に圧倒されました。LPが最高と信じていましたが、遂に超えましたね。蒼茫はさらに神々しさが増し。20世紀最高の楽曲へと昇り詰めた感さえします。会場で再会できる日が早く戻ってくるよう祈りつつ、リピートしましょう。

みなさんが文句につけようのない作品として評価されていますが、一部の楽曲 HEY REPORTER!　は好みが分かれるようです。　自分はかなり濃いめヤマタツ流ファンク表現としてとらえていますが、この作品の中では唯一浮いてしまっている印象です。