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日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか 増補改訂版 「日本 式 経営の逆襲」 光文社新書

岩尾俊兵

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334100919
ISBN 10 : 4334100910
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan

Content Description

かつての日本企業が抱いていた「お金より人が大事」という考え方は決して理想主義ではなく、実利に適ったものであり、それこそがビジネスを繁栄に導く強みであった。しかし、日本企業はいつしか自らの強みを捨て、「ヒトよりカネ」に走り、アメリカ式の経営を表層的に模倣し、低生産性と低賃金の低空飛行に陥った。なぜ、日本企業は自らの強みを手放してしまったのか。どうすれば「負のスパイラル」を抜け出せるのか。そして、再び同じ轍を踏まないために何をすべきか。事例や理論の研究知見が示すものとは。東大史上初の経営学博士にして平成生まれの慶大准教授が説く、渾身の日本企業再生論!

目次 : 序章 日本の経営をめぐる悲観論は正しいのか/ 第1章 逆輸入される日本の経営/ 第2章 実践一辺倒の日本、コンセプト化のアメリカ/ 第3章 経営技術をめぐるグローバル競争時代を生き抜くために/ 第4章 長年にわたる日本企業の強みもメイド・イン・アメリカに?/ 第5章 最新シミュレーションで日本の経営技術をよみがえらせる/ 第6章 コンセプト化とグローバル競争の先にある未来

【著者紹介】
岩尾俊兵 : 慶應義塾大学商学部准教授。1989年佐賀県生まれ。東京大学大学院経済学研究科マネジメント専攻博士課程修了、東京大学史上初の経営学博士号を授与され、2022年より現職。組織学会評議員、日本生産管理学会理事を歴任。第73回義塾賞、第36回・第37回組織学会高宮賞、第22回日本生産管理学会賞、第4回表現者賞等受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • まゆまゆ

    昭和というインフレ化では「カネよりヒト」が価値創造の主役だった。海外ではむしろ日本型経営の技術を取り入れようとしていたが、平成ではデフレによってカネ優位になって「ヒトよりカネ」が明確になり、さらにグローバル化という言葉に惑わされ、強みを捨て弱みを取り入れる結果に。今こそかつての日本型経営を取り戻せるか…

  • ほし

    海外起点だと思われている経営技術には少なからず日本由来のものがあるが、それと知られず日本に逆輸入されることにより、寧ろ経営に悪影響を与えている。そのような事態が起きた理由は、日本企業が文脈に依存したコミュニケーションを強みとしていたため、経営を抽象化・コンセプト化することを組織として行なってこなかったことによる。もっとコンセプト化による経済的価値に目を向けるべきだ…というのが本書の論旨になります。個人的には筆者の主張に共感できる点もあるものの、ややパワープレイが目立つようにも感じられ、評価の難しい一冊。

  • はるわか

    経営者の孤独と従業員の困窮は同根(一部の人による経営知識と意識の独占)。海外の慧眼の持ち主は過去から現在に至るまで【日本から学び続けている】国内では悲観論や自虐がはびこる。過去の日本の経営において価値創造の主役はカネではなくヒト。その後「ヒトよりカネが大事」な似非世界標準経営が広まり、経営とは言えない「名ばかり管理」が横行。日本で流行するアメリカ式経営は「似非」に過ぎない。米国はじめ海外ではヒトを大事にする経営への志向が強まっている。イノベーション創出の必要性が高まる今こそ日本式経営の強みを再認識すべき。

  • Iwata Kentaro

    経営は素人なので本書の是非は知らない。が、「カイゼン」は日本というよりトヨタ独自の方法でほとんどの日本組織(医療系含む)はカイゼンできてないのでは。

  • しゅー

    ★★★ビジネスの世界で米国から輸入されるバズワードは、ことごとく「日本式経営」の産物だよというのが本書のスタート地点。そこから「日本すごい」の礼賛に向かわないのが著者の賢さ。なぜ我々は自分たちの強みに気づかず、米国流にアレンジされたそれを逆輸入して喜ぶのか。そう言えば三枝匡さんの著作でも、タイムベース競争戦略はトヨタ生産方式が元ネタという話が載っていたなぁ。日本はコンセプト化で米国に劣るという本書の洞察には賛成だけど、日本式経営が力を失ったのは人を大切にしなくなったからという解釈には疑問。因果が逆じゃね?

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