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いまも、君を想う

Saburou Kawamoto

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784103776048
ISBN 10 : 4103776048
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2010
Japan

Content Description

とめどなく思い出される、手料理の味、おしゃれ、猫好き、旅したところ、他愛もない会話。連れ添って35年、そして3年にわたる苛酷な闘病…。文芸・映画評論でつとに知られる著者の哀惜の随想。

【著者紹介】
川本三郎 : 昭和19年(1944)、東京生まれ。東京大学法学部卒。朝日新聞社記者を経て、フリーとなり、文学、映画、都市を中心とした評論やエッセイ、翻訳など幅広い執筆活動で知られる。『大正幻影』でサントリー学芸賞、『荷風と東京』で読売文学賞、『林芙美子の昭和』で桑原武夫学芸賞と毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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直裁で切々たる悲しみの吐露は著者の思うと...

投稿日:2010/07/26 (月)

直裁で切々たる悲しみの吐露は著者の思うところではない。伴侶をなくすという極限の悲しみのなかで、その悲嘆に溺れてしまうことを努めて避けながら、妻との日常やエピソードを、評論、エッセイなどで貫いてきた文体を失わずに綴られている。それゆえに、故人に対する思いはなお深く伝わってくる。

はる さん | 福岡県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • やも

    タイトルに惹かれて。著者の川本さんが、若くして逝去した奥様との思い出をつらつらと語る。これが外で読んでいて困った。何度も涙が出てしまって。子をなしに2人で35年連れ添った幸せな日々、何もしてやれなかったと嘆く闘病生活。この本を書かれたのは奥様が亡くなられてまだ2年しか経っていないからか、川本さんの強烈で生々しい寂しさが伝わってくる。深い悲しみと言う名の愛で溺れないように、川本さんは泳ぎ方を練習しているようだった。こんな風に想ってくれる伴侶に巡り会えたことは、宝くじが当たるよりもすごいことだと思う。

  • lonesome

    結婚もしたことがないしこれから先もしかしたら一度も好きな人と人生を共に歩んで行くことはないかもしれない自分がこんなことを言うのはとてもおこがましいとは思うけれど、もし結ばれることがあるならば、城山三郎さんの本を読んだ時も思ったけど、こんなふうな夫婦になりたいなととても憧れる。川本さんの奥様の恵子さんの、前向きな明るさとユーモアと強さ。川本さんの前では決して涙を見せなかったのは優しさなのだろう。心の中にいつもいるなら一人ではないとしても、愛する人に先に去られたらこの上ない淋しさに違いないと思う。

  • ぶんこ

    城山三郎さんの本を読んだ後も感じた事ですが、奥様を亡くされた夫の哀しみに胸が痛くなりました。 新聞社を解雇され、前科持ちになった川本さんに「朝日新聞社」と結婚するわけではない」と言い切った奥様。 なんて素敵な方なのだろう。 ご夫妻の好きな映画「善き人のためのソナタ」は、私も大好きな映画なので、そんな一致が嬉しくなりました。 静かな葬儀というのにも共感を覚えました。 我が家も子供無し、猫好き夫婦。 仲は良いが、先に亡くなったとしたら、ここまで悼んでくれるだろうか?

  • もりくに

    私の住む街には歩いて行ける「本屋」が1軒しか(も?)ない(ある)。必要な本を探すには、ネット書店は便利だが、やはり本の中を漂ってみたい。そんなこともあって、最近は自分の貧弱な本棚の「背表紙」を目で追うことも増えた。眺めれば、その本に触ったときの「手触り」や、読んだ喜びが蘇ることがある。この本は、そんな書棚「クルーズ」で目に留まった。手の中にすっぽり収まるような小振りな造りと、なによりタイトルに惹かれた。「遅読」自慢(?)で、「蔵(買)書」が好きな私としては、「再読」は避けたかったのだが・・・ 続く 

  • メタボン

    ☆☆☆★ 妻に先立たれた夫の話をどうしても読みたくなってしまう。そして読むと必ずせつない気持ちになってしまう。自分もきっと妻に先立たれるのは耐えられないと思う。生きている間は何とも思っていない日常のこと、本当に大切な時間を過ごしているのだということを忘れないようにしよう。

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