盤鬼、クラシック100盤勝負! SACD50選付き

平林直哉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787272065
ISBN 10 : 4787272063
フォーマット
出版社
発行年月
2006年01月
日本
追加情報
:
19cm,246p
246p 四六版

商品説明

盤鬼、クラシック100盤勝負!
SACD50選付き

平林直哉著
四六判 248ページ

『クラシック100バカ』に続く“100シリーズ”第2弾。本書は盤鬼と異名をとる筆者がここ2,3年に発売されたディスクの中から厳選した最新のガイド・ブックです。まず第1部では有名曲を中心に交響曲からオペラまで幅広いジャンルに渡ってCDが100点、そして第2部では最近筆者が熱をあげているSACDから、こちらは50点が取り上げられています。さらに、第3部の「LP復刻奮戦記」は筆者自身のレーベルであるグランドスラムの制作手記で、フルトヴェングラー・ファン、初期LPファンにはたいへん興味深い内容。また、この項ではモノーラルLP時代における各レーベルの周波数特性一覧表という貴重な付録もあります。まさに、初心者からマニアまで十分に読みごたえのある内容です。

【目次】
第1章 CD100選

1盤 熟しきった響き
ベートーヴェン『交響曲第二番』
クルト・ザンデルリンク指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

2盤 本当に個性的なバッハ
J・S・バッハ『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全曲)』(全六曲)
天満敦子(ヴァイオリン)

3盤 ステレオで再登場
R・シュトラウス『交響詩「死と変容」作品二四』『交響詩「ドン・ファン」作品二〇』ほか
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮、パリ音楽院管弦楽団

4盤 火の粉が飛び散るような
ドヴォルザーク『交響曲第九番「新世界より」』
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮、NBC交響楽団

5盤 途方に暮れるすばらしさ
ヴィヴァルディ『協奏曲集「四季」』
チョン・キョンファ(ヴァイオリン)指揮、セント・ルークス室内管弦楽団

6盤 歴史的事件
モーツァルト『ピアノ協奏曲第二十一番K.467 』『ピアノ協奏曲第二十四番K.491 』
クリフォード・カーゾン(ピアノ)、ラファエル・クーベリック指揮、バイエルン放送交響楽団

7盤 香るような響き
『セルジュ・チェリビダッケの思い出(メモリアル・ライブ)』
セルジュ・チェリビダッケ指揮、シュトゥットガルト放送交響楽団

8盤 邪心のない音
『メヒコ・シンフォニコ(メキシコの作曲家による管弦楽曲集)』
モンカーヨ『ウアパンゴ』ほか
ベンジャミン・フェラス・エチェニク指揮、オルケスタ・デ・ラス・アメリカス(アメリカ大陸管弦楽団?)

9盤 心底驚く演奏
『ムラヴィンスキー・コンプリートライヴ一九六一』
ベートーヴェン『交響曲第三番「英雄」』
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

10盤 怜悧な視線
ストラヴィンスキー『バレエ音楽「ペトルーシュカ」』『バレエ組曲「プルチネルラ」』
オットー・クレンペラー指揮、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団ほか

11盤 このうえなく優雅
ベートーヴェン『弦楽四重奏曲第五番』『弦楽四重奏曲第八番「ラズモフスキー第二番」』
カルヴェ弦楽四重奏団

12盤 土俗的迫力
外山雄三『管弦楽のためのラプソディ』
井上喜惟指揮、アルメニア・フィルハーモニー管弦楽団

13盤 幸せな気分になる
ドヴォルザーク『交響曲第八番』
カレル・アンチェル指揮、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

14盤 あまりにもまぶしい輝き
ベートーヴェン『ディアベッリの主題による三十三の変奏曲』
ピオトル・アンデジェフスキ(ピアノ)

15盤 人柄を思わせるような編曲
シューベルト(近衛秀麿編曲)『大交響曲ハ長調』(弦楽五重奏曲ハ長調作品一六三)、J・S・バッハ『管弦楽組曲』(マーラー編)
高関健指揮、群馬交響楽団

16盤 心にひっかかる小品
『ひまわりの海――セヴラック:ピアノ作品集』
セヴラック『大地の歌』ほか
舘野泉(ピアノ)

17盤 謙虚さと新鮮さの結実
ブラームス『交響曲全集』(『第一番』―『第四番』)
パーヴォ・ベルグルンド指揮、ヨーロッパ室内管弦楽団

18盤 晩秋にそよぐ寂しい風
メンデルスゾーン『無言歌集』
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)

19盤 美麗な音
プロコフィエフ『ヴァイオリン協奏曲第一番』『ヴァイオリン協奏曲第二番』ほか
リーラ・ジョセフォヴィッツ(ヴァイオリン )、シャルル・デュトワ指揮、モントリオール交響楽団

20盤 屈指の傑作
『魔法使いの弟子――管弦楽名演集』
イーゴル・マルケヴィッチ指揮、日本フィルハーモニー管弦楽団

21盤 心を奪われる
モーツァルト『弦楽四重奏曲第十五番ニ短調 K.V.421』『弦楽四重奏曲第十九番ハ長調 K.V.465「不協和音」』
巖本真理弦楽四重奏団

22盤 親しみやすい音楽
芥川也寸志『オーケストラのためのラプソディ』『エローラ交響曲』『交響三章』
湯浅卓雄指揮、ニュージーランド交響楽団

23盤 気軽に楽しめる
『イギリスの音風景――ライト・クラシック集』
バリー・ワーズワース指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

24盤 厳しく精緻に磨き上げる
バルトーク『弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽』『五つのハンガリー・スケッチ』
フリッツ・ライナー指揮、シカゴ交響楽団

25盤 凝りをほぐしてくれるようなピアノ
『アファナシエフ・プレイズ・ベートーヴェンU』(『ピアノ協奏曲第一番』『ピアノ協奏曲第二番』『ピアノ協奏曲第四番』)
ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ)、ユベール・スダーン指揮、ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団

26盤 サティやドビュッシーに匹敵するピアノ曲
『星のどうぶつたち』
田中カレン『子どものためのピアノ曲集「星のどうぶつたち」』
『光のこどもたち』
田中カレン『子どものためのピアノ小品集「光のこどもたち」』
仲道郁代(ピアノ)

27盤 音のよさにびっくり
『モントゥー・コンダクツ・チャイコフイスキー』
チャイコフスキー『幻想序曲「ロメオとジュリエット」』『ピアノ協奏曲第一番』『交響曲第五番』
ピエール・モントゥー指揮、ロンドン交響楽団、ジョン・オグドン(ピアノ)
 
28盤 ピンと立った音
モーツァルト『ヴァイオリン協奏曲第五番イ長調K.219「トルコ風」』『ファゴット協奏曲変ロ長調K.191 』『交響曲第三十九番変ホ長調K.543 』
斎藤秀雄指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団、久保陽子(ヴァイオリン)、浅野高瑛(ファゴット)

29盤 情熱がほとばしる
『シャコンヌ』
バッハ『無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第二番』、バルトーク『無伴奏ヴァイオリン・ソナタ』
川畠成道(ヴァイオリン)

30盤 一目惚れ
『原智恵子――伝説のピアニスト』
原智恵子(ピアノ)、渡邊暁雄指揮、日本フィルハーモニー交響楽団

31盤 普通ではない
J・S・バッハ『無伴奏チェロ組曲』全曲(『第一番』―『第六番』)
アレクサンドル・クニャーゼフ(チェロ)

32盤 指揮者の青春時代
『大指揮者のピアノ曲』
白石光隆(ピアノ)

33盤 作品に溶け込んでいる
シューマン『ヴァイオリン・ソナタ全集』(『第一番』―『第三番』)ほか
漆原朝子(ヴァイオリン)、ベリー・スナイダー(ピアノ)

34盤 夢みるようなピアノ
ショパン『ピアノと管弦楽のための作品全集』
クン=ウー・パイク(ピアノ)、アントニー・ヴィット指揮、ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団

35盤 日本を代表する作曲家
伊福部昭『シンフォニア・タプカーラ』ほか
ドミトリー・ヤブロンスキー指揮、ロシア・フィルハーモニー管弦楽団ほか

36盤 苦節四十年
『トゥー・ハンズ』
レオン・フライシャー(ピアノ)、セルジウ・コミッシオーナ指揮、ボルティモア交響楽団

37盤 スピーディーな運び
『ヴィヴァーチェ』
鍵冨弦太郎(ヴァイオリン)、菊地裕介(ピアノ)

38盤 最高のアンサンブル
ベートーヴェン『チェロとピアノのための作品全集』
アルフレッド・ブレンデル(ピアノ)、エードリアン・ブレンデル(チェロ)

39盤 一気に引きずり込まれる
『ホロヴィッツ・カーネギー・ホール・ライヴ一九七五』
ヴラディーミル・ホロヴィッツ(ピアノ)

40盤 奇想天外なライヴ
『別府アルゲリッチ音楽祭ライヴ'98〜'99』
イヴリー・ギトリス(ヴァイオリン )、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

41盤 最高の音質でよみがえる
『ムラヴィンスキー・イン・モスクワ一九六五』
『ムラヴィンスキー・イン・モスクワ一九七二』
エウゲニー・ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー交響楽団

42盤 大ベテランのような風格
『メフィスト・ワルツ――キーシン・プレイズ・シューベルト&リスト』
エフゲニー・キーシン(ピアノ)

43盤 西洋と東洋の融和
大澤壽人『ピアノ協奏曲第三番「神風協奏曲」』『交響曲第三番』
エカテリーナ・サランツェヴァ(ピアノ)、ドミトリー・ヤブロンスキー指揮、ロシア・フィルハーモニー管弦楽団

44盤 濃厚な個性がさらに熟成された
チャイコフスキー『ヴァイオリン協奏曲』、アサド『ヴァイオリン協奏曲』
ナージャ・サレルノ=ソネンバーグ(ヴァイオリン)、マリン・アルソップ指揮、コロラド交響楽団

45盤 閃光のようなみずみずしさ
J・S・バッハ『ヴァイオリン協奏曲集』
ジェフリー・カハーン指揮、ロサンゼルス室内管弦楽団

46盤 天から舞い降りてきたような優雅さ
モーツァルト『ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲K.364』ほか
アルバート・サモンズ(ヴァイオリン)、ライオネル・ターティス(ヴィオラ)、ハミルトン・ハーティ指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

47盤 伴奏が物を言う
ブラームス『ピアノ協奏曲第二番』、ラヴェル『ピアノ協奏曲』
伊藤恵(ピアノ)、ジャン・フルネ指揮、東京都交響楽団

48盤 整理された純白な音色
シューベルト『交響曲全集』(『第一番』―『第六番』『第八番』『第九番』)
ユーディ・メニューイン指揮、シンフォニア・ヴァルソヴィア

49盤 アルゲリッチの新境地
ベートーヴェン『ピアノ協奏曲第二番』『ピアノ協奏曲第三番』
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、クラウディオ・アバド指揮、マーラー・チェンバー・オーケストラ

50盤 超絶技巧
『ソレンコワ・リサイタル』
アラ・ソレンコワ(ソプラノ)、エフゲニー・カンゲル(ピアノ)、グレゴリー・ストリヤロフ指揮、モスクワ・ラジオ交響楽団、キリル・コンドラシン指揮、ボリショイ劇場管弦楽団

51盤 目からウロコ的なアルバム
『チェンバロ・レボリューション――プティット・ロマンス』
有橋淑和(チェンバロ)

52盤 最初がよければ、終わりまでよし
『ノスタルジア――チェコ・ヴァイオリン作品集』
石川静(ヴァイオリン)、クヴィータ・ビリンスカ(ピアノ)

53盤 田舎の時間の流れのよう
ベートーヴェン『弦楽四重奏曲第四番』『弦楽四重奏曲第十四番』
ヴラフ弦楽四重奏団

54盤 グリーグの真髄
グリーグ『抒情小曲集』
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)

55盤 肌が逆立つようなすごさ
ラヴェル&ドビュッシー『弦楽四重奏曲』
ジュリアード弦楽四重奏団

56盤 著しく濃厚
チャイコフスキー『ヴァイオリン協奏曲』、コルンゴルト『ヴァイオリン協奏曲』
アンネ・ゾフィー=ムター(ヴァイオリン)、アンドレ・プレヴィン指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団

57盤 考えを改める
ベートーヴェン『ピアノ三重奏曲第五番「幽霊」』『ピアノ三重奏曲第七番「大公」』
アリスタ・トリオ

58盤 期待をはるかに上回る
ベートーヴェン『交響曲第五番』『交響曲第七番』
ヴァーツラフ・ノイマン指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

59盤 得難い個性
シベリウス『交響曲第二番』ほか
朝比奈隆指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団

60盤 不思議と心が揺さぶられる
『ジャパニーズ・チルドレンズ・ソング、ヴァイオリン&チェロ――ああ文部省唱歌』
江口有香( ヴァイオリン )、江口心一(チェロ )

61盤 超個性的
ベートーヴェン『ピアノ協奏曲第五番「皇帝」』『ピアノ・ソナタ第五番』
エリック・ハイドシェック(ピアノ)、ジャン=ジャック・ヴェルネル指揮、レオン・バルザン管弦楽団

62盤 異彩を放つ
ムソルグスキー『交響詩「はげ山の一夜」』(リムスキー=コルサコフ、レイボヴィッツ編)、『組曲「展覧会の絵」』(ラヴェル編)
ルネ・レイボヴィッツ指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

63盤 いま聴いても新鮮
モーツァルト『ポストホルン・セレナード』『セレナータ・ノットゥルナ』
ジャン=フランソワ・パイヤール指揮、パイヤール室内管弦楽団

64盤 二十世紀初頭のロマンティシズム
ショパン『ピアノ・ソナタ第二番』『二十四の前奏曲』『トリル前奏曲』
アレクサンダー・コブリン(ピアノ)

65盤 分厚い伴奏に支えられる
ラフマニノフ『ピアノ協奏曲第一番』『ピアノ協奏曲第二番』
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)、アントニオ・パッパーノ指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

66盤 音も解説も手抜きなし
『オイストラフ・イン・ジャパン一九五五』
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)、ヴラディーミル・ヤンポリスキー(ピアノ)

67盤 やりたいことをやる
『ヴェンゲーロフ&スーパー・ストリングの仲間たち』
マキシム・ヴェンゲーロフ(ヴァイオリン)指揮、ヴァグ・パピアン(ピアノ)、ヴィルトゥオージ

68盤 才気あふれる
モーツァルト『ピアノ協奏曲第十二番 K.414』『ピアノ協奏曲第二十一番 K.467』『ピアノ協奏曲第二十三番K.488』
ファジル・サイ(ピアノ)、ハワード・グリフィス指揮、チューリヒ室内管弦楽団

69盤 エネルギー感にあふれる
メンデルスゾーン『真夏の夜の夢』ほか
ヴァーツラフ・スメターチェク指揮、プラハ交響楽団

70盤 すごい響き
ブラームス『交響曲第一番』
カレル・アンチェル指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

71盤 尋常ならざる演奏
ラウタヴァーラ『アポテオーシス』、チャイコフスキー『交響曲第六番「悲愴」』
ミッコ・フランク指揮、スウェーデン放送交響楽団

72盤 予想もしない面白さ
『展覧会の絵――超絶のチェロ・コン軍団』
ラハティ交響楽団低弦アンサンブル

73盤 伝統の強み
『マリアのワルツ/ウィーンの舞踏音楽』
ウィリー・ボスコフスキー(ヴァイオリン)指揮、ボスコフスキー・アンサンブル

74盤 陶酔の森
ショーソン『ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲』『チェロとピアノのための小品作品三九』
レジス・パスキエ、ロラン・ガドレイユ、ジュヌヴィエヴ・シモノ(ヴァイオリン)、ジャン=クロード・ペヌティエ(ピアノ)、ブルーノ・パスキエ(ヴィオラ)、ロラン・ピドゥー(チェロ)

75盤 木の香り
『ピーター・ケイティン、ドビュッシー・リサイタル』
ピーター・ケイティン(ピアノ)

76盤 あまりにも多彩で微妙
シューベルト『即興曲集作品九〇』『楽興の時作品九四』、グルダ『ゴロヴィンの森の物語』(J・シュトラウスへのオマージュ)
フリードリヒ・グルダ(ピアノ)

77盤 自分の顔をもつ
ドヴォルザーク『交響曲第八番』ほか
小林研一郎指揮、東京フィルハーモニー交響楽団

78盤 異様なまでの吸引力
ラフマニノフ『ピアノ三重奏曲第二番「悲しみの三重奏曲」』、ショスタコーヴィチ『ピアノ三重奏曲第二番』
アレクサンドル・クニャーゼフ(チェロ)、ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)、ドミトリー・マフチン(ヴァイオリン)

79盤 生々しさが刻まれている
ショスタコーヴィチ『ヴァイオリン協奏曲第一番』、チャイコフスキー『ヴァイオリン協奏曲』
渡辺玲子(ヴァイオリン)、アレクサンドル・ドミトリエフ指揮、サンクトペテルブルグ交響楽団

80盤 豊かな音色
『ラローチャ・プレイズ・グラナドス』
アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)

81盤 なかなかの逸品
黛敏郎『バレエ音楽「舞楽」』『曼荼羅交響曲』ほか
湯浅卓雄指揮、ニュージーランド交響楽団

82盤 詩情豊かに謳う
リスト『泉のほとり』ほか
大井和郎(ピアノ)

83盤 極大なスケール
『ベルリン・フィルハーモニーのクレンペラー』
オットー・クレンペラー指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

84盤 至純な響き
『ティントナー・メモリアル・エディション第一巻』
モーツァルト『交響曲第三十一番「パリ」』ほか
ゲオルク・ティントナー指揮、シンフォニー・ノヴァ・スコシア

85盤 白の雰囲気
『バラード』
ショパン『バラード全曲』ほか
ダニエル・ベン・ピエナール(ピアノ)

86盤 磨きに磨かれた音
ベートーヴェン『ピアノ協奏曲全集』(『第一番』―『第五番』)
ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)、ニコラウス・アーノンクール指揮、ヨーロッパ室内管弦楽団

87盤 レクイエムのように暗い
シューベルト『交響曲第八番「未完成」』ほか
ヘルベルト・ケーゲル指揮、NHK交響楽団

88盤 驚くべき速さ
ベートーヴェン『弦楽四重奏曲作品一四の一』『弦楽四重奏曲第九番「ラズモフスキー第三番」』
ニュー・ミュージック弦楽四重奏団

89盤 音楽の神様に身を捧げる
ブラームス『ヴァイオリン協奏曲』ほか
アドルフ・ブッシュ(ヴァイオリン)、ウィリアム・スタインバーグ指揮、ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団

90盤 聴く者の胸をかきむしる
ルクー『ヴァイオリン・ソナタ』
巖本真理(ヴァイオリン)、野辺地勝人(ピアノ)

91盤 ライヴを満喫
『クレンペラー、ウィーン・フィル/放送録音集』
オットー・クレンペラー指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 
92盤 徹頭徹尾モーツァルト風
ベートーヴェン『ピアノ協奏曲第四番』ほか
リリー・クラウス(ピアノ)、ヴィクトル・デザルツェンス指揮、ウィーン国立歌劇場管弦楽団

93盤 幻の音源
ビゼー『歌劇「カルメン」』
ブルーノ・ザイトラー=ヴィンクラー指揮、グラモフォン管弦楽団、宮廷合唱団、エミー・デスティン(カルメン)、カール・イェルン(ドン・ホセ)、ヘルマン・バハマン(エスカミーリョ)、ミニー・ナスト(ミカエラ)ほか

94盤 味なオヤジたち
ブラームス『ヴァイオリン・ソナタ全集(『第一番』―『第三番』)』ほか
古澤巌(ヴァイオリン)、高橋悠治(ピアノ)

95盤 見事な溶け具合
モーツァルト『ピアノとヴァイオリンのためのソナタ集』(『第三十三番』『第二十七番』『第二十八番』『第四十二番』)
内田光子(ピアノ)、マーク・スタインバーグ(ヴァイオリン)

96盤 情趣たっぷりのワルツ集
『ワルツの帝国』(シュトラウスT&U、ツェラー、バイヤー、ファールバッハ、ワルトトイフェル、コムツァーク、リンケ、イヴァノヴィチ)
マレク・ウェーバー・オーケストラ、ボヘミアン大オーケストラ、大交響楽団ほか

97盤 物々しい演奏
ショパン『ピアノ・ソナタ第二番』、ラフマニノフ『ピアノ・ソナタ第二番』ほか
エレーヌ・グリモー(ピアノ)

98盤 感慨にふける
『メンゲルベルク・アーカイヴU』
ウィレム・メンゲルベルク指揮、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ワルター・ギーゼキング(ピアノ)ほか

99盤 認識し直した内容
ベートーヴェン『交響曲全集』(『第一番』―『第九番』)ほか
パウル・クレツキ指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー合唱団、インゲボルク・ヴェングロール(ソプラノ)、アンネリーズ・ブルマイスター(メゾ・ソプラノ)、マルティン・リツマン(テノール)、パウル・キューネ(バス)

100盤 素朴で懐かしい味
チャイコフスキー『弦楽セレナーデ』ほか
サウリュス・ソンデツキス指揮、リトアニア室内管弦楽団


第2章 SACD50選

1盤 メロディアのフルトヴェングラーの決定盤
『ヴィルヘルム・フルトヴェングラー・グレート・パフォーマンシズ一九四二―一九四四』
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ほか

2盤 繊細極まる美しさ
ベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲ニ長調』、メンデルスゾーン『ヴァイオリン協奏曲ホ短調』
ヴィクトリア・ムローヴァ(ヴァイオリン)、ジョン・エリオット・ガーディナー指揮、オルケストル・レヴォリュショネール・エ・ロマンティーク

3盤 最新録音かと勘違いする
『シャブリエ名曲集』
ポール・パレー指揮、デトロイト交響楽団

4盤 ほれぼれするような柔らかさ
ブルックナー『交響曲第七番』
ハインツ・レーグナー指揮、ベルリン放送交響楽団

5盤 面白い試み
マーラー『交響曲第八番「千人の交響曲」』
ラファエル・クーベリック指揮、バイエルン放送交響楽団、同合唱団ほか

6盤 みずみずしい響きに浸る
ワーグナー『管弦楽曲集T』(『楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕前奏曲』ほか
エド・デ・ワールト指揮、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団

7盤 聴けばすぐにカラヤンとわかる
ベートーヴェン『交響曲第九番「合唱」』
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ほか

8盤 大音量で楽しむ
グローフェ『ミシシッピ組曲(音の旅)』『組曲「グランド・キャニオン」』『組曲「ナイアガラ大瀑布』
ウィリアム・T・ストロンバーグ指揮、ボーンマス交響楽団

9盤 ほどよいロマン
シューマン『交響曲第一番「春」』『交響曲第三番「ライン」』
エリアフ・インバル指揮、フィルハーモニア管弦楽団

10盤 表情豊かなオルガン
『アーレントオルガンatカザルスホール』
水野均(オルガン)

11盤 懐かしい音
ベートーヴェン『交響曲第六番「田園」』
ブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団

12盤 柔らかな空気感
メンデルスゾーン『交響曲第三番「スコットランド」』『真夏の夜の夢』(抜粋)
ペーター・マーク指揮、ロンドン交響楽団

13盤 器の大きい音楽
モーツァルト『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』ほか
シャーンドル・ヴェーグ指揮、ザルツブルグ・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ

14盤 腰を抜かさんばかりに驚く
メンデルスゾーン『交響曲第四番「イタリア」』ほか
ジョージ・セル指揮、クリーヴランド管弦楽団

15盤 SACDでショックを受ける
ベートーヴェン『交響曲全集』(『第一番』―『第九番』)
ヘルベルト・ケーゲル指揮、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ライプツィヒ放送合唱団、ベルリン放送合唱団ほか

16盤 やさしく耳を包む
『印象』
ドビュッシー『月の光』『アラベスク第一番』『アラベスク第二番』ほか
三浦友理枝(ピアノ)

17盤 調和した響き
ヴィヴァルディ『協奏曲集作品四「ラ・ストラヴァガンツァ」』
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)、アルテ・デイ・スオナトーリ

18盤 ますます好きになる
ドヴォルザーク『スラヴ舞曲作品四六全曲』『スラヴ舞曲作品七二全曲』
ジョージ・セル指揮、クリーヴランド管弦楽団

19盤 きりりと引き締まる
サン=サーンス『チェロ協奏曲第一番』ほか
ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)、ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー、ダニエル・セペック(リーダー)

20盤 その透明さに改めて聴き入る
シューマン『歌曲集「女の愛と生涯」作品四二』ほか
エリー・アーメリンク(ソプラノ)、ダルトン・ボールドウィン(ピアノ)

21盤 すうっと流れる
モーツァルト『ピアノ協奏曲第二十一番』ほか
菊池洋子(ピアノ)、沼尻竜典指揮、オーケストラ・アンサンブル金沢

22盤 てきぱきと料理する
ストラヴィンスキー『バレエ「ペトルーシュカ」』(一九一一年版)ほか
チャールズ・マッケラス指揮、ロンドン交響楽団、ロビン・マッケイブ(ピアノ)

23盤 古雅な音色が響き渡る
J・S・バッハ『フーガの技法』
ジョルディ・サヴァール指揮、エスペリオン]]

24盤 若さあふれる快演
ベートーヴェン『チェロ・ソナタ全集&変奏曲集』
ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)、デヤン・ラツィック(ピアノ)

25盤 奥の深い音
ショスタコーヴィチ『交響曲第五番』
クルト・ザンデルリンク指揮、ベルリン交響楽団

26盤 注目に値する独自な演奏
ベートーヴェン『ピアノ・ソナタ第十四番「月光」』『ピアノ・ソナタ第四番』『ピアノ・ソナタ第八番「悲愴」』
児玉麻里(ピアノ)

27盤 スタジオでもこの燃え上がり
ドヴォルザーク『交響曲第九番「新世界より」』
レナード・バーンスタイン指揮、ニューヨーク・フィルハーモニック

28盤 聴き応えのある渋さ
ショスタコーヴィチ『ヴァイオリン協奏曲第一番』『「ムツェンス郡のマクベス夫人」組曲』(コンロン編)
ヴラディミール・スピヴァコフ(ヴァイオリン)、ジェームズ・コンロン指揮、ケルン・ギュルツェニヒ・フィルハーモニー管弦楽団

29盤 これぞ、オーケストラ!
チャイコフスキー『交響曲第五番』『「くるみ割り人形」組曲』
小林研一郎指揮、アーネム・フィルハーモニー管弦楽団

30盤 よく書けている「冥王星」付きの『惑星』
ホルスト『組曲「惑星」』(『冥王星』付き)ほか
マーク・エルダー指揮、ハレ管弦楽団、ハレ女声合唱団

31盤 日本の音楽界に一石を投じる
『長岡京室内アンサンブル・デビュー』
長岡京室内アンサンブル

32盤 老巨匠のような手法
シューベルト『ピアノ・ソナタ第二十一番』『楽興の時D.780(作品九四)』
デヤン・ラツィック(ピアノ)

33盤 手中に収まった表現
ブラームス『ヴァイオリン・ソナタ第一番』『ヴァイオリン・ソナタ第二番』『ヴァイオリン・ソナタ第三番』ほか
漆原朝子(ヴァイオリン)、ベリー・スナイダー(ピアノ)

34盤 上々の出来
チャイコフスキー『交響曲第一番「冬の日の幻想」』ほか
ネーメ・ヤルヴィ指揮、エーテボリ交響楽団

35盤 きれいにブレンドする
『若尾圭介とボストン響の仲間たち』
若尾圭介(オーボエ)ほか

36盤 体が震えてくる
シベリウス『交響曲第二番』『交響曲第七番』ほか

37盤 鍛えられたアンサンブル
デュリュフレ『レクイエム』
ピーター・ダイクストラ指揮、ジェンツ

38盤 がっぷり四つに組んだスリリングさ
ヴィヴァルディ『協奏曲集「四季」』『二つのヴァイオリンのための協奏曲RV.514、509、517、512』
アイザック・スターン、ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)、エルサレム・ミュージック・センター室内管弦楽団、ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団のメンバー

39盤 あくまで、まろやか、しなやか
ブラームス『ヴァイオリン協奏曲』、ストラヴィンスキー『ヴァイオリン協奏曲』
ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)、ネヴィル・マリナー指揮、アカデミー室内管弦楽団

40盤 気持ちよくなるアルバム
『コラール』
アンサンブル・プラネタ

41盤 まさに、SACDならではの全集
J・S・バッハ『オルガン曲全集』
ハンス・ファギウス(オルガン)

42盤 多士済々
『指揮者によるバッハ編曲集』
レナード・スラットキン指揮、BBC交響楽団

43盤 豊麗、豪華絢爛
R・シュトラウス『交響詩「ツァラトストゥラはかく語りき」』『交響詩「ドン・ファン」』『「ばらの騎士」組曲』
エド・デ・ワールト指揮、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団

44盤 雄大な伴奏に乗る
ベートーヴェン『ピアノ協奏曲第四番』、グリーグ『ピアノ協奏曲イ短調』
神谷郁代(ピアノ)、小松長生指揮、モスクワ放送交響楽団

45盤 ローカルな味わい
ムソルグスキー『交響詩「はげ山の一夜」』(原典版)、『組曲「展覧会の絵」』(ラヴェル編)ほか
テオドル・クチャル指揮、ウクライナ国立交響楽団

46盤 愛すべき演奏
ヴェルディ『歌劇「椿姫」』全曲
カルロス・クライバー指揮、バイエルン国立管弦楽団、バイエルン国立歌劇場合唱団、イレアーナ・コトルバス(ヴィオレッタ・ヴァレリー)ほか

47盤 人間の声のすばらしさに感動
ラフマニノフ『晩祷』
ニコライ・コルニエフ指揮、サンクト・ペテルブルグ室内合唱団

48盤 至高の演奏
『ブルックナー交響曲選集一九九六―二〇〇一』
ギュンター・ヴァント指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

49盤 感じたままを表現
ショパン『バラード集』(『第一番』―『第四番』)、『スケルツォ集』(『第一番』―『第四番』)
清水和音(ピアノ)

50盤 若々しく張りがある
ハチャトゥリアン『ヴァイオリン協奏曲』、プロコフィエフ『ヴァイオリン協奏曲第一番』、グラズノフ『ヴァイオリン協奏曲』
ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)、ヤコフ・クライツベルク指揮、ロシア・ナショナル管弦楽団


【コラム】

column 1 首都圏でも通販利用者が増えている?
column 2 なぜ横並びなのか?
column 3 そんなにクネクネして弾かないで
column 4 復刻盤レーベル、大量消滅の危機か?
column 5 最近のオーケストラの録音について
column 6 ノリントンの言葉
column 7 SACDの快楽
column 8 季刊「クラシックプレス」のこと
column 9 LP復刻奮戦記



著者プロフィール
平林 直哉(ヒラバヤシ ナオヤ)…1958年、鳥取県生まれ。音楽評論家、元「クラシックプレス」編集長。著書に『クラシック100バカ』『クラシック中毒』、共著に『究極!クラシックのツボ』『クラシック、マジでやばい話』(いずれも青弓社)など。

内容詳細

目次 : 〜盤鬼・平林が話題のCDから100枚、SACDから50枚を厳選。 / 初期LPからのCD制作体験を生かした「LP復刻奮戦記」は / フルトヴェングラー・ファン必読、初期LPのレーベル別周波数特性表付き。 / 心を揺さぶられる演奏に「ブラボー!」の1冊〜

【著者紹介】
平林直哉 : 1958年、鳥取県生まれ。音楽評論家、元・季刊「クラシックプレス」編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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平林直哉

1958年、鳥取県生まれ。音楽評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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